ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

フォーユー俳句教室

2017年12月10日 | 俳句

 今日は朝からシトシト… 薄暗い雰囲気…でも、このところ余りにも忙しかったので、却ってホッとしています。お天気が良すぎると家の中でボーッとしているのが勿体なくて、また、何となく〝色々することあるのに、こうしちゃいられない!〟という急かされる思いで、のんびり出来ません。が、こんな天気だと気が楽で…なぜかのんびり出来るんですよね。

 昨日は例の如く朝からバタバタでした。午前中に耳鼻科へ…なんて到底無理!それは月曜に延して、午後の俳句教室へ。15人のところが今日は2人欠席で13人でした。1人は今入院中でお電話を頂きましたが、とても熱心な方。一日も早く元気になって出て来て下さい。

 兼題は「時雨」。冬の初めに降る通り雨のことです。 俳句ではよく用いられていて、一般的にも分かりやすい季語ですが、さあこれを皆さんはどう切り取って詠まれたでしょうか。楽しみです。その前に先月提出された句の添削を少し書いてみましょう。この教室は殆ど始めて一,二年の方ばかりで、まだ雑誌などに投句されていませんから、その一部をご紹介しましょう。

 間引菜や母の一芸引菜汁…3段切れに近い。間引菜と引菜は同じもの。        

 懐かしや母の自慢の抜菜汁

 天高し伸び一つして乗車する…このままでもいいが、「伸び一つして」が乗車する場面としては今一つ。    

 背を伸ばしワンマンカーへ天高し

 牡蠣御飯そなへし君へ潮香る…雰囲気はいいが、「君」は言い過ぎ、甘い句になる。「潮香る」も炊き込みご飯には言い過ぎかも。     

 海好きの夫へ牡蠣飯供へけり

 黄昏に寄り添ふ二羽の夫婦鶴…「夫婦鶴」なら「二羽」は不要だし、「寄り添ふ」も常套的で鼻につく表現。    

 黄昏に即かず離れず夫婦鶴

 秋惜しむせせらぎ静か散歩道…3段切れ、俳句はリズムが大切。「散歩道」はありきたりで、そろそろ卒業を!  

 静かなるせせらぎに秋惜しみけり

 婆のべべ着せられ案山子座り込む…今回一番面白かった句。「着せられ」は省きたいし、「座り込む」のは事実?惜しい。

 婆のべべいややと案山子そっぽ向く

 まだまだたくさんありますが、添削の基本としては、あくまでも本人の抒情を崩さないようにして、原句より少しでも多く共感を得られるようにと考えます。だからもっと良い季語などあったとしても、それは出来るだけ変えないようにと努めています。如何でしょうか?

 兼題の「時雨」では、次の3句が同点の高点句でした。

 〈手を繋ぐ飛び出す二人秋時雨〉〈しぐるるやバス待ちの間に薄日差し〉〈しぐるるや子と相傘し駅舎行く〉

 1句目、「繋ぐ」では接続がおかしいし、3段切れぽっくなる。また、「秋時雨」では兼題を詠んだことにはならない。2句目、「しぐるるや」と上五で切ると同時進行にならない。作者が言う、しぐれつつも時折薄日が差す景なら。3句目、「相傘し」は「相合傘」のことで、子供とならちょっと言い過ぎ。リズムももたついてすっきりしない。と言うことで次のように添削しました。

 〈手を繋ぎ信号駆けぬ夕時雨〉〈しぐるれどバス待ちの間の薄日かな〉〈一本を子と差し駅へ時雨傘

 夜の部の句会は17時から、これも1人欠席の10人。今日は句会を早めに切り上げて、忘年会と私の句集のお祝いを兼ねての食事会でした。昨年度は1月に外部に移動して新年会をしましたが、今回は移動時間が勿体ないし…ということで、教室にお弁当を取ってすることに。そのお弁当が先日の俳画教室の忘年会をした所の物でしたので、同じかなあ~と思ったら、全く違っていてとても美味しく頂きました。量も食べきれないぐらいしっかり詰っていて…ウ~ン、シアワセ!手作りのお菓子や差し入れの蜜柑など、結構でしたよ。俳句の楽しみは、詠んだり鑑賞したりするのはもちろんのことですが、その他に〝好きな仲間〟と集まれること。やはり〝座の文芸〟ですよ!

 では、美味しいお弁当をどうぞ! 

     


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