ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

今日の兼題は〝浅蜊〟

2018年04月23日 | 俳句

 朝から一日中曇、気温も20度以上になりそうです。でも夜になるとやっぱり一枚羽織らないと…

 今日の兼題は〝浅蜊〟、春の季語です。今が一番身が太っていて美味しい時期の、二枚貝です。北海道から九州へかけて広く分布し、昔から潮干狩りといえば、この貝を採りに行くことを私たちは言っていました。

 結婚して宇部に来た頃は、毎年一度や二度は貝掘りに行き、バケツ一杯採ってきては近所に配って回っていました。それが何時の頃からかプッツンと採れなくなり、掘っても掘っても数えるほどになって…とうとう行かなくなってしまいました。海が綺麗になりすぎたからとか、エイが稚貝を食べてしまうからとか言われていましたが…。最近では嘗ての海を再生しょうといういろいろな試みがなされているようです。この頃は稚貝を撒いて養殖するという方法で…すると採るのにも高い料金を払ってということになり、やっぱり行きませんね。まだ小さい子や孫などがいれば、一度は経験させてやりたいとも思いますが。

 ところで、あさり汁と言えばなんてったってここでしょう。以前ブログで紹介しましたドライブイン〝みちしお〟。山口の人なら誰でも知っていますよ。ああやっぱり句も出ましたね。〈行楽の帰路は名物浅蜊汁〉まさにこれはこの〝みちしお〟の貝汁…と、作者の名乗りを聞けば、なんとわが旦那様の句でした。そういえば先日の蕨狩りの帰りにもこの貝汁を食べて帰りましたものね~。

 〈潮時か厨の浅蜊噴き始め〉という句がありましたが、これにはいろいろな意見が出ました。果たして浅蜊は潮時を知っているのか?と。

 そう言えば、貝を塩水に浸けて砂を吐かそうとしても、全然吹かない時がありましたから、あれはまだ潮時ではなかったと言うことなのでしょうか。だからみなこの句にも納得していました。〈水吹き合ひ浅蜊夜更けの議論かな〉もありました。この句どうせなら〈水掛け合ひ…〉の方が水掛け論になったりして面白いのでは…と言うと、これもみななるほどと納得!

 貝掘りの句はやはり少なく、〈掘り進みようやく一つ浅蜊かな〉でした。まさに実感ですね。

 これは「アマドコロ」。甘野老と書き、夏の季語です。ナルコユリとよく似ていますが、茎で見分けが付きます。丸いのがナルコユリ、角ばっているのがアマドコロで、花期もアマドコロが早く、終る頃にナルコユリが咲き出します。山野草ですので場所によっては多少違うかも…。


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 苧環(おだまき) | トップ | 今日の兼題は〝葉桜〟 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

俳句」カテゴリの最新記事