桂木嶺のGO TO THE THEATER!~Life is beautiful!~

歌舞伎中心とした演劇・クラシック音楽・美術展・映画など芸術全般のレビューを書きます。優れた芸術は応援します!

【素朴な疑問】本当に、日本って貧困なんですか?

2017-10-15 02:21:05 | きょうのオピニオン

私のTwitterで、この数日間感じたことを、まとめてみました。

異論反論があれば、どうぞご自由に。

わたし、ひとつだけ解せないことがあるんですよね。いまはとても「貧困」なひとが多い、というがね変だなと思うわけです。スマホも、パソコンも、テレビも、冷蔵庫も、洗濯機も、炊飯器も、エアコンもあって・・・貧困?じゃ、30年前の私たちバブル世代なんて、超貧困ってわけですか(笑)

「貧困」とは。服も買えない、給食代も、きょうの食費もない、風呂に入りたくても風呂がなくて銭湯にも行けない、教育も満足に受けられない、税金もNHKも電話代もろくにはらえない・・そういう状況のことをいうのではないですか?スマホもパソコンもある中で、貧困っておかしくないですか?

みんな、そういう意味では、とてもわがままになってきてるのではない?

「うちの子供がLINEに入らないと、仲間外れにされるっていうからスマホを買ってあげたんです。だから私、働かなきゃならないんです」・・ねぇ、その理屈、なにか違うんじゃないですか?LINEでようやく成り立つような友情なんて、それこそLINEとスマホの会社の思うつぼじゃないですか?

わたしが親だったら、「そんなLINEでないと友達にならない、なんて人と、無理につきあわなくていい。あなたの個性をきちんと認めてくれる人と友情をはぐくみなさい」というけれど。親も毅然としてほしいですけれど、そこで子供を甘やかしてませんか?

それにもっとビックリするのは、なんで最近の女子高生たちは平気で赤いリップを塗ってるの?自分がテイラー・スウィフトのつもりなの?昔だったら、即生徒手帳を取り上げらて親が呼び出しくらっていたけど?それにそんな若い頃からメイクしてると、オバサンになってから肌があれるの知ってるのかしら。

申し訳ないけど、そういうのを認めてしまう親も親。甘いと思う、私は。

というより、親も「こども」なんだと私は思いますね。

そんなの、申し訳ないけど、政治や政策以前の問題で、ご家庭のしつけの問題だという気がしますけど。スマホを買い与えた結果、殺人ゲームに電車の中で興じ、お年寄りや妊婦さんに席をゆずらないこどもたちやオトナ(こども)が出てきてしまうこと自体をもっと嘆かなくてはならないのでは?

オトナ(こども)も一緒になって、子供じみたゲームに興じ、「〇〇ゲットだぜ!」なんてやってる精神構造がそもそも最低なんだと思います。いい年をしたオトナが「だん」なんて言葉を使っているのをみると、日本ってどんどんおバカさんが増えてるんだなと思いますもの。

親御さんがきちんと、子供のころから、しっかり本を読みきかせ、活字に触れさせ、ただしい言葉遣いを学ばせればいいのです。スマホやYouTubeに子守をさせている今の親が跋扈するから、「教育勅語」なんて愚劣な手段に訴えるおかしな政治家も出てくるわけです。つまり、なめられてるということ!

親が平気で「マジ、ヤバいわ」「めっちゃおかしくない?」「ぶっちゃけ」なんて言葉を使うから、子供がどんどんおかしくなるのではないですか?メディアの責任もあるかもしれないけれど、それは親がしっかりすべき問題でしょうと私は思いますね。

加計学園・森友学園の問題がなぜでてきたか、ということも考えないと、日本の病巣は真の意味で解決できないでしょう、と私は思うのです。

「うちの子供、運動会でちゃんと写真が映ってなかったから、もう一度写真を取り直してください」・・・モンスターペアレントがもう死語であることを祈りますが、あなた、わがまますぎ。うちの親なんて、仕事が忙しくて子供の運動会なんてこれませんでしたよ。でも親の背中をみて子供は育つんです。

私の父は20年タクシーの運転手をやりましたが、私はそういう父の働く姿をみて、「ああ、父は私のために頑張ってくれているんだな」と思いました。ぐれようなんて微塵も思わなかったですし、感謝しかないですね。

親が真剣に、迫力をもって背中で仕事をしていたり、家のことをきちんとしていれば、子供たちだってしぜんと親に敬意を払います。新聞はうちの父が一番最初に読むものでしたし、父のいうことは絶対でした。でも、父の判断は間違っていなかったので、私は彼の生き方をきちんと世に伝えようと思いました。

そういう日々をすごしていたら、私は晃華学園という学校で生徒会会長になれ、と担任に言われたわけです。大学も紆余曲折ありましたが、推薦で進学ができたわけです。つまり、父と母がきちんと背中を見せてくれた結果です。裕福ではありませんでしたが、親が毅然としていれば、結果が付いてくるのです。

その当時だって、政治的な問題は多々ありました。でも、いまほどのレベルの低い状態ではなかったです。いまは、政治家がダメ、親がだめ、学校がダメ、メディアがダメ、・・・日本を私が見限りたいとおもうほどの体たらく。だから憲法改正しよう、なんて輩が出てきてしまうのだと思います。

みんな、真剣に、頭を冷やして、よく考えてみてください。たしかに、右も左もないし、上も下もないんです。私が言いたいのは、個人の毅然とした生き方や、まっとうな生き方が、きちんと評価され、反映される政治と世の中をつくるべく、日本人ひとりひとりがいま死に物狂いで努力すべきなんです!

それから、細かいことですが、いい年したオトナが「w」なんて使わないでほしい。本当に恥ずかしい。もっとはずかしいのはメディアや識者のひとが平気で、こういう言葉を使うこと。だから小池百合子みたいな策士もマトモに見えてしまうんです。

あなた方が非難している、安倍や小池百合子は、なぜ跋扈していたか。それは、あなた方にも、問題があったからなんです。毅然としていなかったからなんです。なめられていたんです、彼らに。だから「基本的人権なんてなくていい」という日本会議みたいな連中がでてきてしまったんです。

もし、私たちが毅然と頭を上げ、理想を掲げ、民主主義の本義を説き、守るべき社会的規範を守り、良識的な行動をとれば、たちまち極右勢力など消えてなくなるでしょう。クリスチャンの考え方など持ち出す以前に、本来あるべき日本人としての良識があれば、こんな政治的な混乱は避けられたはずなんです。

子供たちもしっかりする必要があります。なぜ、電車の中でメイクをしてはいけないか。それは「商売女」とみられるからなんです、外国では。そしてなぜ「ヤバい」ということばを使ってはいけないか。それはヤクザが使う言葉だったからです。それを子供たちもきちんと知る必要があります。

そして、18歳の選挙権をもつようになったということは、18歳になったら、自立しろ、ということです。いつまでも親のすねをかじるのではなく、18歳になったら独立して、自活して、がんばりなさい、というくらいのつもりでないと、日本は本当にダメな国になってしまうと私は思います。

そして、子供だからといって、ディズニーランドに連れて行かなくちゃ、海外に連れて行かなくちゃ、なんて思うことはないんです。昔の子供たちはそんなものがなくても十分遊べたし、楽しかったし、友情をはぐくめました。それは、自分でお小遣いをためていきなさい、といってもいいくらいなんです。

それよりも、もっといいもの、芸術にふれさせることが大事です。文学を読ませることが大事です。スポーツも大切でしょう。総合的に教育というものも、改革をする必要があるでしょう。無償化、という以前に、誇り高い教育を提供することが大切だとわたしは思います。

齢50歳になろうとしている人間ですから、わたしも最低限、このくらいのことはいえないとね(笑)

いいたいことは以上です!

 



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2 Comments

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はじめまして (伽耶)
2017-10-16 14:03:28
いつもブログを拝読しています。
(おそらく同じような意見がよせられていると思いますが)現在の貧困は桂木さんの「食べ物もお金もない」だけに限りません。
スマホやパソコンも贅沢で持つわけではありません。学校関係の公の連絡、家計を助けるため、バイトをする場合も応募もシフト調整もおそらくスマホで行うことがほとんどでしょう。
パソコンにしても、学校の課題、就職エントリーに必須なのではないでしょうか?
本来、ネット環境の整わない生徒に対しても 配慮があってしかるべきです。ただ「ならば応募いただかなくて結構」とお断りされるのが現実です。
遊びや仲間はずれだけでなく、持たないことにより、選択肢が狭くなる・学習に支障が出ることを恐れて、保護者は頑張ってしまうのではありませんか。

桂木さんの書かれていることに同感する箇所もあります(言葉遣い、お化粧とか)。
ただ貧困に関しては少し大雑把すぎないでしょうか。現在の文章は実際に貧困の問題を抱えている人々を追いつめられる事にならないかと危惧いたします。私見ですが、昔のように目にみえる形でなく、静かな形で貧困が潜んでいることに問題の深さを感じます。
ネットや新聞、またはお住まいの自治体・NPOなどで貧困やその対策について取り組む団体があります。もし気が向かれたら目を通される事をおすすめします。もっと貧困について、わかりやすく、ていねいに説明されていると思います。

初回でしかも評論家の方に、偉そうに長々と書き、失礼いたしました。
ご意見ありがとうございます! (かつらぎ)
2017-10-16 15:45:43
こんにちは、ご丁寧なコメント、ありがとうございました!

おっしゃる事はいちいち納得いたしました。私には子供はいません。大病をして、医師に妊娠してはならないといわれたのです。ですから、子育ての現実を知る機会がなかったことをお詫びしておきます。また出先なので、改めて返信いたしますね。