泣きたいのに泣けない。
家族でも友達でも無いけど、
ドラマや映画が始まったら、今そこにその世界があって、すごく近くに、すぐ隣に『ああ、いるんだな』って感じさせるのが役者さんだって思っていて、大杉漣さんは本当にそれを感じさせる役者さんだった。
バイプレイヤーにも誇りを持ってたのが、背中から目から口元から声色から、伝わってきてさ、どんなに小さな役にも『ここに俺がいる』って思わせることって難しいはずなのに、それは大杉さんがどんな役も断らずに向き合って楽しんで丁寧に繋いだ結果なんだよね。
ダメだ。どんな言葉を紡いでも、全て安っぽく感じちゃう。
次は大杉漣さんはどんな役を演じるの?ってワクワクしてる自分がいる。
バイプレイヤーズ2、始まったばかりでさ、またバイプレイヤーズのみんなで集まるのあんなに楽しみにしてたじゃない。
バイプレイヤーズが『主役になれない役者の集まりなんかじゃなくて、主役にだってなれちゃうんだよ。たとえ主役じゃなくたって、どんなに小さく見えるような役だってね、俺たち自身が映画やドラマや舞台に大きな影響与えたり、印象与えたり、何か気になるっていうザワめきを与えたり出来るんだよ』って証明するものを作ってきたから、あなたに憧れ、あなたと仕事出来ることを誇りに思ってる役者さんがどれだけいることか。。。
悔しい。。
悲しい。。。
お会いしたことがないのに、単なるファンに過ぎないのに『喪失体験』と表現するのは気が引けますが、そのくらい身近に感じていた役者さんで、この突然の訃報に、私は大きな悲しみを感じています。
ファンレターを送るなんて、恥ずかしくて出来ないと躊躇していた私。
でも、どんな形であっても『ありがとう』はきちんと相手に届けるべきだったんじゃないかって、今、後悔しています。
沢山の愛ある演技をありがとう、大杉漣さん。生きてる間にお届け出来ずに本当に申し訳ありません。
あなたの演技に勇気と優しさと力強さを頂き、あなたの演技が私の日常にどれだけ輝きを与えて下さったことか。
本当にありがとうございます。
感謝しかありません。
この気持ちが、空まで届きますように。