潮来市のあやめ園では、5月下旬~6月中旬に行われる『水郷潮来あやめ祭り』の時期に合わせて、船に乗って嫁入りするという古き伝統的な結婚式が行われています。

かつて歌手の花村菊江さんによって、『潮来の花嫁さん』という曲にも歌われた潮来の伝統行事です。

今ほど陸路による移動や運搬が盛んでは無かった時代、水郷地帯であった潮来周辺では水路による移動がメインであり、嫁入りする際にも嫁入り船に乗って嫁いで行ったそうです。

時代が下るにつれて陸路が発達し、船に乗って嫁ぐ習慣が廃れていきましたが、この潮来伝統の嫁入り船に乗って新郎に嫁ぐという行事を残したいという地元民の思いから、あやめまつりの時期にだけ『潮来の花嫁』が復活します。

アイモアプラザに車を置いてあやめ園まで歩いて移動し、10分くらいでやっと到着。

少し遠回りしてしまったみたいで、蕎麦の更科前から出店のある通りに出て歩いてると巨大な橋が。




午後からやる嫁入り船にはまだ時間があるので、公園内を見て回ってました。


こちらは潮来の伊太郎の銅像。
歌手の橋幸夫さんが『潮来の伊太郎』という曲を歌っていたらしいんですが、自分は余りよく知りません。



石碑。


観光案内所だと思う。


屋台では『五平餅』が売られていたので、早速購入して食べました。


五平餅というのは粳米(うるちまい)飯にタレをつけて串焼きにした、中部地方に伝わる郷土料理の事ですが、地域によって↓の写真の様に、平べったい蒲の穂みたいな形状にしたり、団子状にしてる場合もある様です。
五平餅は茨城県ではこういう屋台とかでないと、ほとんど見かけないですね。


あやめの花は今年は少し早咲きだったみたいで、見に行くのがやや遅かったみたいで枯れはじめてる感じでした。







花を見てる途中で、着物を着た女性二人が花の手入れをしている光景に遭遇したので撮影させて頂きました。





潮来の花嫁』が行われる時間になったので、船乗り場の近くにスタンバイ。



赤い絨毯の上を進んでいって大勢の観客が見守る中、花嫁が手漕ぎ船に乗り込みます。



花嫁が船に乗り、お囃子をBGMに花婿の元へ嫁いで行きます。





この先の広い場所で迂回して下船した後、花婿さんの元へ。


花婿と花嫁が仲人と共に、関係者や一般観光客に御披露目と挨拶をします。
相手に配慮して顔は隠しましたが、花婿さんが中々良い笑顔で中々の好青年という印象でした。


最高のパートナーとなった二人が人力車に乗り込み、新たな未来への門出を踏み出して行きました。


それでは長くなりしたが、最後に手漕ぎ船を漕ぐ女性の船頭さんの姿で、今回の記事を締め括ろうと思います。