暁のヨナ　　第144話

第144話　怒り

＊ネタバレ・画像バレがあります。お気を付けください。

 

 

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前回のお話はこちら。

⇒第143話　この身は不撓

 

 

 

 

コウレンに無数の矢が放たれ、

その矢から守ったのはヴォルドだった。

 

 

驚くコウレンに

さらなる矢を放とうとするものが屋根にいたが

アルギラが石を投げて撃退する。

 

 

「大丈夫か！？コウレン姫」

「お姉さまっ」

駆け寄るアルギラとタオ。

 

 

ヴォルドは

自分が援護をするので

ここから脱出をするよう、コウレンに進言する。

 

しかし、コウレンは

「お前はタオを守れ

反戦派の手は借りん」

と答える。

 

 

ヴォルドは

自分は反戦派である前に真国の民であること、

コウレンに何かあっては真国は立ち行かないこと、

 

そして、

自分も五星の一人であること、

ネグロの代わりに今度は自分がコウレンの盾になる、

 

 

そう訴える。

 

 

 

コウレンは

今自分に刃を向けているのは

その自分の民であるというのに、

と話し出す。

 

 

スウォンでないとするならば、

おそらく反戦派のゴビ神官・・・・

 

そう口にすると、

ヴォルドは

「まさか・・・！」

と動揺する。

 

 

ヴォルドは

「ゴビ神官は平和を重んじる御方

こんな卑怯な・・・・」

と続けるが

 

コウレンは

ヴォルドのような純粋なものには理解できないだろうが

現にタオは狙われていないことを指摘する。

 

 

タオが自分が出て行って説得を、

と申し出るが

 

それこそ向こうの思うつぼで

遠慮なく他のものを攻撃できる、と

冷静なコウレン。

 

 

 

開戦どころか

この場で打つ手のない自分。

 

 

もう勝敗はすでに決しているのかもしれない。

 

 

 

そうつぶやくコウレンに

コウレンを死なせるわけにはいかない、

今は生き延びることを考えよう、

 

ゴビ神官は野営地にいる。

 

そうヨナが訴える。

 

 

 

その会話にハクが

「ちょっといいか・・・」

と入ってくる。

 

 

 

ここを出る前に聞きたいことがある、

四龍とユンはどこだ？

 

 

 

その問いに答えようとしたコウレンに

また矢が降ってくる。

 

 

 

 

アルギラとヴォルドがタオとコウレンを守ったが

 

ここは危険なので

四龍たちは後ほど助けに来よう、

 

とヴォルドが提案する。

 

 

 

傷を負ったハクはふらつき、

顔色が悪いハクを案じ、

どこかに隠れて・・・とヨナが心配するが

 

「冗談

休んでる場合でも

死んでる場合でも

ないんでね」

 

と答える。

 

 

「それより

もう離れないで下さいよ

 

いい加減しんどいんで」

 

 

ハクはヨナにそう伝える。

 

 

 

 

その後、

アルギラの合図で皆は脱出する。

 

 

 

 

 

 

 

 

牢から脱出したミザリは

ネグロを見つける。

 

 

全身に無数の矢を受け

なお微動だにせず立っているネグロ。

 

 

「ネグロ・・・・

先輩・・・？」

 

 

答えないネグロ。

 

 

「ネグロ先輩

こんなところで何してるんです？」

「コウレン様はどこです・・・・？」

 

そう話しかけるミザリ。

 

 

ネグロの手に触れようとしたその時

 

突然ミザリは手をつかまれ

後ろへ投げ飛ばされた。

 

 

そのミザリの目の前で

ネグロは首に矢を受け

倒れる。

 

 

 

「ネグロ先輩っ」

 

と駆け寄るミザリは

もう動かないネグロを目の当たりにする。

 

 

 

そんなミザリの頬を矢がかすめる。

 

 

 

ミザリを追ってきた刺客が迫っている。

 

 

ミザリは落ちていた矢を手にし、

 

「ネグロ先輩

あいつらをやっつけます・・・

 

いいですよね

 

僕

ネグロ先輩に怒られてばかりだったけど

 

 

今はお役にたてますよね？」

 

 

そう語りかけるミザリの目は

鋭く暗く光っていた。

 

 

 

「五星の末っ子の姿

見ててください」

 

 

そう言って、

刺客へ向かっていくミザリ。

 

 

 

あっという間に刺客を捕らえ、

頭を押さえつけ

刺客を矢でとどめを刺す。

 

 

「コウレンさま・・・・・

いま行きます」

 

 

 

 

 

 

 

 

野営地へ向けて走っているヨナたち。

 

屋根の上から容赦なく矢を飛ばしてくる刺客たちに

 

「屋根の上じゃなきゃ

ぶん殴ってやるのに」

とイラ立ちを隠せないアルギラ。

と

初めてジェハの能力が羨ましいと思うハク。

 

 

コウレンは飛んできて地面に刺さっていた矢を使い、

刺客に矢を射る。

 

 

ヨナはそこにあった台を蹴り上げ、

矢からの盾にする。

 

 

 

 

「お前はどんな教育を受けてきたのだ？」

「お互い様でしょ」

 

そんな会話をするコウレンとヨナの後ろで

ジェハの悪い影響だな、と見ているハク。

 

 

 

再び矢を構えながら

 

 

 

死ぬときは戦場だと思っていた

ネグロも無念だっただろう

だからここでは絶対に

 

運命の死だとしても

拒絶する

 

泥にまみれて見苦しくとも

 

奇跡の光など

自分には届かなくとも

 

 

 

そう覚悟をするに対峙する刺客たちに

遥か上空より光が飛んでくる。

 

 

 

驚く一行の前に

 

「や

お待たせ」

 

 

とジェハが声をかける。

 

 

 

ジェハ・・・！

と駆け寄ってくるヨナに

 

捕らわれの王子様をやるのも飽きたので

出てきた・・・・・

 

と言いながら倒れるジェハ。

 

 

 

 

ジェハがどこから現れたのか。

 

 

疑問を持ったコウレンの耳に

叫び声が聞こえてくる。

 

 

 

振り返ると

恐ろしい姿のものが

次々と刺客を倒していっていた。

 

 

 

 

「物の怪か・・・！？」

 

と矢を向けたコウレンに

ヨナが止めに入る。

 

 

 

「シンア」

 

 

ヨナが声をかけると

シンアはいつもの、元のシンアに戻り、

 

「ヨ・・・ナ・・・・」

 

とつぶやく。

 

 

 

シンアに駆け寄るヨナを見ながら

 

 

 

これが高華国の四龍

まるで神の力

 

ヨナはこんな力を

従えているのか・・・！？

 

 

と、コウレンは驚く。

 

 

 

 

 

 

＜感想＞

真国の面々の絆やら

覚悟やらが見えてきて

 

ただの悪い人たち、思い込みの激しい人たち、だけではなく、

そこに考えが覚悟があってのことなんだと思うと

余計に感情移入してみてしまいます。

 

そんな中でのヴォルドの行動にも

ネグロの最後の力を振り絞った投げだったり。

 

画力が素晴らしすぎるので

もう。。。

生きて、動いて、、、、

止まった。

 

そこまでが息をのむ展開過ぎて

ページをめくる手が止まってしまいました。

 

 

そしてまた、斉国のときのように

「や

お待たせ」

と駆け付けたジェハ。

 

優しさと痛々しさと優しさが

何十にも重なっていて

でもうれしくて・・・・

 

そこにまたシンア。

 

シンアの力を使っているときは

なかなか出てくる機会もありませんし、

 

普段は剣ですから

余計に

「みんなを傷つけたの、許さない」

がはっきりと伝わって

 

でもヨナが名前を呼んだら落ち着いて

 

みんながそれぞれを

ブレることなく大切に想っていることがわかって

読後感がたまらなかったです。

 

ぜひ読んでもらいたい・・・・！！

 

 

 

次回はお休みで

次は8月19日発売号です。

 

 

 

サイン会などありますし、

なにより体調などお気をつけていっていただきたいですし、

楽しみの24巻と共に待ちたいと思います！

 

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ちなみに24巻は8月18日発売です！
今回はサイン会もとのことです。

大阪！

わたし自身は遠くて行けそうにないので

行ける人が羨ましい限りです・・・！

 

詳細は今月号をご覧ください。

 

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次回のお話はこちら。

⇒第145話　何が正しくて