暁のヨナ　　第147話　　

第147話　畏怖

＊ネタバレ・画像バレがあります。お気を付けください。

 

 

 

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前回のお話はこちら。

⇒第146話　都合に合わせた正義を盾に

 

 

 

 

ヨナへ放たれた弓は

龍の力でヨナに届くことなく落とされた。

 

 

この状態に呆然とするヨナたち。

 

 

 

そして、ゴビはこの力を目の当たりにし、

興奮で震えていた。

 

 

こんな神の力を持つスウォンが

羨ましいっっ

 

そして

狡くない！？

 

 

しかし、龍たちはヨナを守ったようにも見えた

 

ヨナとスウォンの現時点の関係は・・・・

 

タオをスウォンに輿入れさせたいし、

龍のことが知りたいし、欲しいし、

コウレンは殺したいし

 

やりたいことがいっぱいではないか！！

 

 

と、ひとり忙しいゴビ。

 

 

 

ジェハもキジャも

シンアもゼノも

ユンが必死に呼びかけても目を覚まさない。

 

 

 

ハクに

どうしよう

みんなが・・・っ

 

と言うユンをしり目に

 

 

真国の民たちは四龍を捕らえようとする。

 

 

 

 

「やめて！！」

 

と叫ぶヨナに

 

 

 

いやだ

 

なぜこの力を高華国が一人占めする

この力が高華国のものとなぜ言える

 

建国神話だってどこまでほんとうか怪しい

この力は高華国のような凶暴な国が持っていては危険だ

 

 

そういって四龍を放そうとしない。

 

 

 

その様子にゴビは

この力さえあれば、スウォンに媚びずに優位に立てるのではないか！？

 

さすが私

持ってる！！！

 

と勢いづく。

 

 

そして、龍たちを運び、

またあの龍神を目覚めさせるのです、

と誘導する。

 

 

 

 

「だめっ！！」

と必死に止めるユン。

 

「いい加減にしてよ！

四龍は戦の道具じゃない！！」

 

ジェハをかばうようにしがみつき離れないユン。

 

 

 

重傷だったジェハとキジャ。

 

さっきの力が何かはわからないけど

どうしよう

二度と目を覚まさなかったら

 

不安で

涙が止まらないユン。

 

 

 

真国の兵士がユンに手を上げようとしたその時

ユンはものすごい力で後ろへ引っ張られる。

 

 

 

ハクがユンを下げ、

ジェハとキジャに絞められた縄を切る。

 

 

ジェハとキジャをそのまま抱え

凄むハクの背中には

再び血がにじむ。

 

 

 

龍が奪われる、と

ハクたちに手を伸ばす真国民。

 

また、シンアとゼノを隠そうと

引きずり始めるものもいる。

 

 

 

 

ハクは考えていた。

 

 

街でミザリとヨタカに襲われても

反撃をしなかったジェハ。

 

戦に手を貸すことはできない、と

高華国の民にも、真国の民にも

二度と絶望を繰り返させたくないから、と

スウォンと交渉をしてきたヨナ。

 

 

 

どうしたら

憎しみを捨てることが出来る？

 

 

 

俺はココにいる奴らもスウォンも

殺してやりたい

 

大切なものを傷つける奴らすべて

すべて殺してやりたい

 

 

 

 

そんな感情があふれるハク。

 

 

 

 

 

そこへアルギラが割って入って

まとわりついてきていた真国民に蹴りを入れる。

 

また、シンアとゼノの縄を切って参戦するヴォルド。

 

 

 

ありがとう

ハクにゃん

 

仲間が捕らわれても

戦を避けるためにいっぱい今まで我慢してくれたのに

 

 

代わりに俺がタコ殴りにしとく

とアルギラが言うと、

 

自分たちがやるなら

単なる身内のケンカで済みますからね、と

ヴォルドも立ちあがる。

 

 

 

お前たちは反戦派だろう！？

と焦るゴビに

 

俺はタオ姫とにゃんこの幸せを守ってるんだよ！！

と言い放つアルギラ。

 

 

そして、ゼノ達はタオの命の恩人だ、

とも。

 

 

 

ヴォルドは

ネグロのことは決して許せない、と

ゴビに話す。

 

 

はぐらかすゴビに

 

ココにいないヨタカにも何かしたのか？

と問う。

 

 

 

答えないゴビに

 

あなたは反戦派などではない

人々の心に病を植え付ける悪鬼・・・

 

と話すタオ。

 

 

 

お前の言葉など最初から届いていない

ここに集まる民は

誰一人としてお前が見えていない

 

と言い返すゴビ。

 

 

 

 

 

そこへ

タオの想いはわたしが受け取った

必ず高華国へ繋いでみせる

 

間もなくスウォンがやってくる

コウレンが承諾すれば会談が開かれる

 

とヨナが話す。

 

 

 

コウレンは会談を承諾したのか？

自分が会談に出席したほうがよほど平和的に解決が出来る

 

だからコウレンには平和のために死んでもらわねばならない！

 

 

と同時に反戦派はコウレンに弓を向ける。

 

 

 

 

 

「・・・・・頭上に気をつけよ」

 

 

そのあとすぐに

ミザリが上から剣を振り落す。

 

 

次々と反戦派を斬っていくミザリ。

 

 

 

 

 

「ミザリ・・・」

と声をかけるコウレンに

 

「コウレン様ぁ

どうして僕が来たってわかったです？」

とうれしそうに振り向く。

 

 

ミザリの忍び足と殺気は独特だ、と話すコウレンに

 

遅くなってすみませんでした

探してました、と駆け寄るミザリ。

 

 

 

コウレンは

血がどくどくと流れるミザリに下がるように言う。

 

 

 

コウレンの敵はみんなやっつけるって

ネグロに誓った、

そう無垢な子どものような顔で告げるミザリは

 

「御守りするために来たです」

と一礼をし、

反戦派へと向かっていく。

 

 

 

 

 

 

 

一方、風の部族の野営地では

ヨタカが目を覚ます。

 

 

気が付くと

すぐに立ち上がろうとして倒れこむ。

 

 

捕虜になったのか？と尋ねるヨタカに

治療が済んだら帰す、と言うテウ。

 

 

首を刎ねてか？と畳み掛けるヨタカに

そんな悪趣味なことはしないとテウが返すと、

 

また立ち上がり、

立ち去ろうとするが

テントの外でまた倒れこむ。

 

 

 

そこへアヤメらがやってきて

 

ヨタカの髪が荒れているから

髪にいい油を塗ってあげようか、と話し出すと

ヨタカは急に起き上がる。

 

 

 

そんなやり取りを見ているテウのもとへ

空の部族軍、スウォンが到着したと報告が入る。

 

 

 

 

 

 

 

＜感想＞

物語が怒涛過ぎて、

佳境過ぎて、

どこからどう感想を書いていいやら・・・・です。

 

ハクの悲しい想いが切ないです。

 

憎しみはどうしたら捨てることが出来るのか？

 

それだけ自分が大事にしていたものを

どんどん、無情に、傷つけられてきたんですよね。

 

抱えきれないくらいの傷が出来て

きっと自分のことよりもヨナだったから

その傷は膿んじゃうくらいに

深いものになっているのではないでしょうか。

 

しかも今回はいっぱい我慢して

手を出さないようにしていたわけですから

この気持ちがあふれだしたら

大変なことになりそうです。

 

どうかハク自身も傷つけてしまうようなことがないように

なっていってほしいです。

 

 

それから、ユン。

 

自分の身を投げ出しても

みんなを守りたいって気持ちがよく伝わってきますし、

このまま二度と目を覚まさなかったらどうしようという

不安が・・・・

もう怖いですよね。

 

 

またみんなでわちゃわちゃした生活が送れるような日々が

戻ってきますように、と

願わずにはいられません。

 

 

それはもちろん真国の人たちもで

ミザリの表情が無垢だからこそまた

たまらない・・・・

 

 

ふと、イクスの言っていたお告げが

今の状況なのかな・・・？

と思ったりもしました。

 

 

スウォンも到着しましたし、

次号も気になります。

 

 

次回は10月5日です。

 

 

 

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次のお話はこちら。

⇒第148話　光よ消えないで