ブラックベリーの摘み取り | まりんぼったの独り言

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ヨウムのまりん(2000年生まれ)との日々…
笑ったり、怒ったり、ひたすらにぎやかな日常の中で、私(なまちゃん)の日々も流れて行きます。
調子に乗って、俳句、短歌、川柳、小説なども。
秘境に1人暮らしをしている母も92歳になりました。

 

 

   中華鍋を鉢受け皿にして、カネノナルキを育て上げた家人が、最近は収穫の出来る

   植物にも手を伸ばし始めた。

   以前は、只々観葉植物しか目に入らず、何年も増やし続けていたものだが、少し

   宗旨変えした模様。

   ベランダ栽培なので、何でもOKという訳にはいかないのが難しいところだ。

 

   一昨年は、パッションフルーツにチャレンジして、ネットを張り巡らし、苗を購入して

   育てたのだが……

   哀しいかな、我が家は東南に向いているので、朝日はさんさんと差し込む代わりに、

   日中は少し日差しが足りないらしい。

   時計草の花が咲き、卵大の実も成ったが、とうとう熟れず仕舞い……

   「やっぱり日照時間が足りないのかなあ」 嘆きつつ、家人はネットや支え棒を

   片付けていた。

 

   そこで、昨年はもう少し易しい植物に切り替えたらしく、ブラックベリーの苗を

   購入した。

   最初は「果たしてこれが、無事に育つのかしら?」 と心配になるくらい、ヘニョ~と

   した苗だったが、家人の熱意が伝わったのか、グングン蔓を伸ばしていく。

   今度はネットを張らずに、あんどん仕立てで蔓をグルグル巻きつけて育てることに

   したようだ。

   六月には、可憐な白い花が咲き、たくさんの実をつけた。

 

   七月に入ると、赤い実は更に黒く熟し、触るとポロッと手の中に落ちてくる。

   甘酸っぱく、しっかりした種がプチプチと歯に当たり、野趣に富んだ味である。

   これに気をよくした家人は、種を植木鉢に埋めて、来年に備えることにした。

   何十日経っても、芽を出す気配すらなく、ほぼ諦めた頃、緑色の小さな芽が

   萌え出でた。

   「いつまで経っても芽を出さないから、もう片付けようかと思った」 

   気短な家人の言葉に、まさに間一髪の発芽であった。

   

 

   さて、満を持しての今年である。

   種から育てた苗は、スクスク大きくなってはいるが、今年の収穫はまだ早い。

   昨年秋に、古い枝を切り詰めたブラックベリーの親木は、今年もしっかり新しい

   蔓を伸ばしていっぱいの実をつけている。

   只、昨年に較べると、熟し方が今一物足りない気がする。

   丁度熟す頃、雨が降り続いたせいかも知れない。

 

   日中、何気なく外を見ていると、白い鳥が飛んで来てブラックベリーの実を

   ついばんでいる。

   「今日が採り頃かも知れないなあ」 収穫担当でもある家人が丁寧に採取

   してくれた艶々の黒い実を、取り敢えず記念撮影。

   カネノナルキから始まった家人の植物への、飽くなきチャレンジはまだまだ

   続きそうである。

 

 

   

 

   熟す日が待ち遠しいブラックベリー(^~^)

  

   

 

   黒い実は甘くて美味だけど、種は

   しっかり歯ごたえあり(-。-;)