トトロのふるさと | まりんぼったの独り言

まりんぼったの独り言

ヨウムのまりん(2000年生まれ)との日々…
笑ったり、怒ったり、ひたすらにぎやかな日常の中で、私(なまちゃん)の日々も流れて行きます。
調子に乗って、俳句、短歌、川柳、小説なども。
秘境に1人暮らしをしている母も92歳になりました。

 

 

   7月25日は、早朝より秘境のふるさとに行って来ました。

   「まりんの試練」にも書いたのですが、今回は家人と二人で、高齢の母の手伝いに

   車を走らせたのです。

   先日、サルの群れが出没し、大切に育てている農作物(カボチャ、サツマイモ、トウモロコシ他)を

   ことごとく荒らし、母を落胆させました。

   元々少食な母は自分が食べるより、私達子供に持たせたり、送ることに生き甲斐を感じて

   頑張っています。

   そんな母の気持ちを思うと、少しでも策を講じないといけない気持ちになります。

 

 

   今回は野菜も大切ですが、先ず熟れかけている葡萄を、サルに荒らされない内に、厳重に

   防風網で囲い込む必要があります。

   三年前でしたか、母が朝起きると、葡萄畑に何やら白い物がいっぱい落ちています。

   傍まで行くと、それは熟しかけた葡萄をサルが盗って、投げた袋でした。

   ざっと数えたら50枚はあったでしょうか?

   翌朝も同じ被害を受けて、白い袋を転がしていました。

   その光景を想像し、母の胸中を思うと、今でも胸が痛くなります。

 

  

   サルも山に食べ物が無いから、やむなく人里に下りて作物を奪うのでしょうが、かと言って

   そのまま手をこまねいているわけにはいきません。

   戦闘開始です!!

   とにかく網を張って、すぐには入れないようにすれば、モタモタしていると捕まる?ので、

   四方と屋根に網を張りめぐらせます。

   口で言うのは簡単ですが、実際には畑が傾斜地なので足場も悪く、慣れない家人には

   苛酷な作業です。

   ただ、前日まで照りつけていた太陽は姿を見せず、蒸し暑さはあるものの、まずまずの

   作業日和です。

 

  

   母と三人、悪戦苦闘すること5時間、完成するまでは昼食もとらないと頑張る家人に

   「無理をしたら、後で疲れが出るから」と、何とか止めさせようとしていたら、天の助け、

   激しい雷雨がやって来ました。

   正直、私も体力の限界だったので、これ幸いと雨が小止みになるのを待って、走って

   帰りました。

   曇り空とは言え、汗で衣服が重くなるくらい…日頃の母の労働の大変さが身に

   染みました。

 

 

   昼食後、雷の音を遠くに聞きながら、三人ともしっかり午睡、爆睡のひととき。

   目が覚めたら午後4時近くで、これにはびっくりしました。

   早起きと、2時間強の運転、苛酷な作業に鍛えのない身体が悲鳴を上げた

   のでしょう。

   雨も上がったので、外に出て畑の野菜を運びます。

 

   ふと、周りを見渡すと、雨に洗われてふるさとの風景が、ひときわ鮮やかに見えます。

   まるで、トトロの世界に迷い込んだよう。

   見渡す限り山、山、山の秘境も満更捨てたものではないかも知れません。

   母に別れを告げて、帰る道中「どうぞ、山の動物に荒らされないで、無事収穫できます

   ように……」思わず知らず祈っていました。

 

 

   

   

  

   

 

 

  遅ればせながら、中華鍋で育った金ちゃんの

  2世です。

  トトロの風景を載せたかったのですが、うまく

  アップロード出来ず、今回は断念しました。