※『ていうか、あんた誰?』という方はこちら(笑)
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※頭を使わず、古事記を読める『アウトロー古事記』1話目から読みたい方はこちら♪
※前回のお話はこちら☆
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オオナムジ「野ネズミさん、ありがとう」
命の恩人(人ではない)の野ネズミを掌に乗せ、
探し求めていた矢を受け取りしっかり礼を言うと、
オオナムジは地上に這い上がった。
すっかり焼き払われてしまった野原には、
殺風景な風景が広がっていた。
スサノオ「さすがに・・・、死んだか?」
スサノオは野原を眺めて、そう思った。
スサノオ「まぁこれで死ぬようなら、この程度の男ということだろう。
別に気に病むこともない」
横では、スセリ姫が滂沱の涙を流していた。
そんな時だった。
泥まみれになったオオナムジが、
矢を片手に野原の遠くから確かに姿を現した。
オオナムジ「見つけました!!」
スセリ姫「オオナムジ様!!」
スセリ姫は歓喜の声をあげた。
スサノオ自身も、驚きを隠せなかった。
戻って来たオオナムジの表情は、
明らかに今までのどこか頼りない表情と違い、
凛々しく、たくましいものに変わっていた。
精悍な男の顔をしていた。
※この素敵なイラストは『描いて覚える古事記』さんのブログからお借りしています☆ぜひこちらもご覧ください♪