荒川祐二で~すウインクキラキラ

スサノオで~すグッグッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京に戻り、僕らは久しぶりに毎朝行っていた近所の神社に参拝に来た。

 

 

 

 

 


 

「ペコリ、ペコリ、パン、パン、ペコリ(二礼二拍手一礼)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「ふぅ」

 

 

ス「何か久しぶりにホームグラウンドに帰って来た気分やな(笑)」

 

 

 

あ「本当に(笑)」

 

 

 

 

 

 

 

ス「お~い!ウケモチ~!!」

 

 

 

スサノオがそう言って手を振ると、境内の脇から照れくさそうに顔を出して、ペコリと頭を下げる神様。

 

 

 

 

 

 

 

ここの神社のご祭神は「受持命(うけもちのみこと)」。

 

別名「保食神」。食物全般の神さま。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見た目は、こんな感じ(※パッと探しただけだから、あくまで感じね)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「こちらがウケモチさんですか(笑)」

 

 

ス「うん、照れ屋さんでかわいいやろ」

 

 

 

あ「本当に(笑)どこかの誰かと違って」

 

 

ス「何か言ったか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「キノセイデス。

 

それはそうと、質問があるぜ兄貴

 

 

ス「なんや?」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「前さ、参拝の時に『お願い事や感謝を伝えるタイミング』を教えてくれたじゃないすか

 

 

ス「そうね」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「で、これは?」

 

 

ス「これ?」

 

 

 

 

 


ス「あぁ、鈴か。これをいつ鳴らすのかって?」

 

 

あ「うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「そうやな。まぁ実はこれも決まった形ってのはないねんけど、

 

最初に頭を下げる前がいいんちゃうかな?

 

 

あ「本当、自由ね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「まぁな(笑)

 

ただ、これ(最初に頭を下げる前に、鈴を鳴らした方がいい)には意味がある

 

 

あ「どんな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「そもそも、『何のために神社に鈴があるのか?』って話やねん。

 

そう言われたら知らんやろ?」

 

 

あ「うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「それを知る為には『鎮魂(たましずめ)』と『魂振り(たまふり)』という神事について、知らなあかん。

 

 

ざっくり言うと、『鎮魂』とは、自分自身の不安定な魂を鎮めて神の魂をしっかりと付着させること。

 

 

『魂振り』とは、空気中に存在する多くの神々や精霊を揺らすことによって呼び覚まし、穢れが祓われ、自身の生命力を高めること」

 

 

 

あ「それが全部セットになってるのが、『鈴を振る』ってこと?

 

まぁ、何てお得なの!奥さん、今が買い時だわ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「やめんか、アホ(笑)

 

まぁさっきも言った通り、神や精霊は空気中の見えないところにいる。

 

そんな神々を呼ぶ行為の代表は、『風』と『音』やねんな。

 

 

だから古代の人々は、布を振ったり、鏡や剣を振ったり、また神輿なんかもそうよ。

 

全員で神輿を振り動かすことで神輿に乗っている神の霊威が高まり、豊作や疫病退散などの願いが叶う神事。

 

 

力士の四股踏みなんかも大地を揺らす『魂振り』で、大地の神々を呼び覚ます儀式とされてきたからな」

 

 

あ「やべぇ。知らなさ過ぎた。

 

知れば世の中の物事と神さま事が、一気に身近に感じられてきた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「後は『鈴の音』ってさ、どこか心が洗われるやん?

 

神社で聴く鈴の音だけでなく、月夜に静かに鳴り響く鈴の音、夏の縁側で聴く風鈴の音…。

 

この心が洗われるというのも、日々の『穢れ(気枯れ)』を祓われていることになる」

 

 

 

あ「確かに。綺麗な鈴の音を聞いてると、ストレスが減っていく気もするもんね。

 

参拝の前に鈴の音で、きちんと自分自身の邪念と心の疲れを取り払うという感じか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「そういうこと、そういうこと。

 

だからまとめると、

 

『神さまの前に立ち、

 

ご挨拶の前にまずきれいな鈴の音に浸って自身の穢れを祓い、

 

同時に神さまを呼び起こし、

 

改めて綺麗な気持ちと出会えたことの感謝を込めて二度頭を下げて、

 

敬意とともに二度手を叩く。

 

そこから日々の感謝とお願い事があるなら伝えて、

 

最後にこれからの日々の決意とともに、もう一度頭を下げる。

 

そうして新たな心身とともに、

 

自分たちのフィールドに向かっていく君らを、俺たちが【縁繋ぎ】でサポートする』

 

こんな感じかな?

 

なぁ、ウケモチ!

 

 

 

 

 

 

 

 

そうスサノオが言うと、

 

ウケモチさんは突然の大きい声に「ビクッ」と驚きながらも、

 

すぐに「そう、そう」という感じで、こちらを見て頷いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「かわいい(笑)

 

こうして言われると、今まで話してくれたことの全部が全部繋がって、納得いくぜ。

 

 

『疲れ果てた日々の穢れ(気枯れ)』を手水で『祓い』、

 

神の前に立ち、

 

鈴の音によって『目に見えない神々を呼び覚まし』、

 

礼と拍手で、きちんと『敬意と感謝を伝える』、

 

そして決意新たな自分自身が、大いなるものに対して謙虚さと感謝の気持ちを抱いて、行動を起こす。

 

そうなった時に発動する神々の『縁繋ぎ』。

 

『どうしてこのタイミングで、この人に、こ

の出来事に、この言葉に出会えたんだろう?』

 

そういったことの積み重ねの中で、結果として人生が変わっていく。

 

 

人生の変わり方と神社の役割、神々の繋がりがよく見えてきた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「ほとんどさっき俺が言ったことの繰り返しやけどな(笑)まぁ、大切なことやから2回言うぐらいでちょうどええわ(笑)

 

そういうこと。大分わかってきたやん。毛はないけど、脳はあるんやな

 

 

あ「脳は知らんが、毛はある!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「それにしても久しぶりやな。


こうして神社のこと、神さまのことゆっくりお前に説明できたのも(笑)」

 

 

 

あ「最近はお悩み相談も、他の神社に行ったりも多かったからね。


でも、おかげさまで色々と忙しくなってきましたよ」

 

 

 

 

ス「まぁ、ゆっくり行こうや。人生は長い。

 

みんなで共に学んで、共に成長して、共に歩いていこう。

 

そのために、今こうしてブログ見てくれてる皆さんとのこの場所があるんやから。

 

 

これも『縁繋ぎ』やで。

 

みんなにとっても、お前にとっても、俺にとっても、『全員にとっての良い未来』をな

 

 

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