自閉症の次男が、実は一番手がかからない説 | 自閉症をあきらめない〜2歳半からABA

自閉症をあきらめない〜2歳半からABA

平成28年7月、2歳半で自閉症(知的障害あり)と診断された次男。ABA(応用行動分析)療法にて家庭療育を始めました。今では小学1年生。普通級に元気に通ってます!

今、自閉症スペクトラムの次男と同等、いや、それ以上にも苦心し、心を砕いているのが、10歳の長男に対してです。

どういう子かというと、非常に真面目で従順。怒ったりしません。反抗もしない。友達とも普通に遊べる。勉強もできる。周りの親や、じいじばあばからも「良い子ねえ」と評判も良い。

一見、問題がないように見えるでしょう。

ですが、親の私たちから見ると、とにかく心が動かない子なのです。例えば弟が転んで頭をうっても、知らんぷり。パパが風邪をひいて休んでいても、華麗にスルー。母の日、なにそれ?って感じ。

とにかくボケーっとしていて、漫然と生きている感じ。それが私には、気に入りません。そこに自分の意志が全く感じられないのです。

ホント何にも考えてないんです。心の中が平和なんでしょうけど、平和ボケも甚だしい。もう少し色んなことを心配したり、悩んだりするぐらいでも良い。

日野原先生の「十歳の君へ」という本を買ってきました。長男に渡す前に私が読みました。「与えられた寿命という器の中に生命という水をそそぎこむ」ということが生きることであり、そのうち「人のために使う時間」が少しでも多ければ、豊かな人生だ、というような、私が伝えたいことが10歳にも分かりやすく、語りかけるように書かれている素晴らしい本です。

読んだいうので感想を聞いたら、例によってポカーン。

本当に真剣に読んでいるのか。私の推測では、こういう本を読んでも他人事で、フーンて感じなのでしょう。自分に置きかえることができないんでしょうね。

なので、私なりの言葉で、かなりショックを与えるほど(今までの彼の人生観をひっくり返すほど)、キツめに諭しました。

楽天ブックス: 十歳のきみへ - 九十五歳のわたしから - 日野原重明 - 9784902385243 : 本



そんな私をみていた自閉症スペクトラムの次男、

「おこらないで!やさしくして〜」

と言いました。自閉症スペクトラムの次男の方が、よっぽど心が育ってきています。できないことたくさんあるけど、感情が豊富で、よっぽど「人間らしい」子です。

長男の話が長くなりましたが、2歳の三男は、まだ言葉が出ないし、理解も薄いので、何かと扱いにくい毎日…


次男は知恵という面では遅れがちなのかもしれませんが、理解も良くなってきてるし、心の豊かさでは、きょうだいの中では、目下一番かもしれません。



以上、「自閉症スペクトラムの次男、実は一番手がかからない説」(水曜日のダウンダウン風)


でしたアセアセ