今、自閉症スペクトラムの次男と同等、いや、それ以上にも苦心し、心を砕いているのが、10歳の長男に対してです。
どういう子かというと、非常に真面目で従順。怒ったりしません。反抗もしない。友達とも普通に遊べる。勉強もできる。周りの親や、じいじばあばからも「良い子ねえ」と評判も良い。
一見、問題がないように見えるでしょう。
ですが、親の私たちから見ると、とにかく心が動かない子なのです。例えば弟が転んで頭をうっても、知らんぷり。パパが風邪をひいて休んでいても、華麗にスルー。母の日、なにそれ?って感じ。
とにかくボケーっとしていて、漫然と生きている感じ。それが私には、気に入りません。そこに自分の意志が全く感じられないのです。
ホント何にも考えてないんです。心の中が平和なんでしょうけど、平和ボケも甚だしい。もう少し色んなことを心配したり、悩んだりするぐらいでも良い。
日野原先生の「十歳の君へ」という本を買ってきました。長男に渡す前に私が読みました。「与えられた寿命という器の中に生命という水をそそぎこむ」ということが生きることであり、そのうち「人のために使う時間」が少しでも多ければ、豊かな人生だ、というような、私が伝えたいことが10歳にも分かりやすく、語りかけるように書かれている素晴らしい本です。
読んだいうので感想を聞いたら、例によってポカーン。
本当に真剣に読んでいるのか。私の推測では、こういう本を読んでも他人事で、フーンて感じなのでしょう。自分に置きかえることができないんでしょうね。
なので、私なりの言葉で、かなりショックを与えるほど(今までの彼の人生観をひっくり返すほど)、キツめに諭しました。
そんな私をみていた自閉症スペクトラムの次男、
「おこらないで!やさしくして〜」
と言いました。自閉症スペクトラムの次男の方が、よっぽど心が育ってきています。できないことたくさんあるけど、感情が豊富で、よっぽど「人間らしい」子です。
長男の話が長くなりましたが、2歳の三男は、まだ言葉が出ないし、理解も薄いので、何かと扱いにくい毎日…
次男は知恵という面では遅れがちなのかもしれませんが、理解も良くなってきてるし、心の豊かさでは、きょうだいの中では、目下一番かもしれません。
以上、「自閉症スペクトラムの次男、実は一番手がかからない説」(水曜日のダウンダウン風)
でした