睡眠が子供の成長や学業成績に及ぼす影響が大きいということは明らかになってきているが、その内容を紐解くと気が重くなる。
先ず就寝時間は20時～21時が理想であるが・・・という事は夕食や入浴などがその前にくるので親がその対応を出来るか？
朝は6時～7時の起床が理想であるが・・・それは親として何とかなるかな。
昼寝は12時～15時が理想であるが・・・その時間は会社だし！
規則正しくそのような理想の睡眠を繰り返せば、好ましいサーカディアンリズムが根付き、成長ホルモンの分泌も良好となり、子供は心身ともにすくすく育つだろう。
だが、現状の社会事情からするとそのような環境を実現するのは困難だと思われる。
子供の頃を思い出す。生まれ育ったのは昭和の商店街だった。両親が共に自らの店で商売をしており、接客等で時間はある程度拘束されるものの理想の育児が出来る環境だったといえるだろう。接客の合間を見て食事の準備や風呂焚き、閉店（19時くらい）の後は寝かしつけといった具合に。同年代の友達も多くよく公園などで遊んだ。遊び疲れているので20時の就寝が早いという感覚はなくコテンと寝ていた。学校の勉強は特に家ですることなく学校内で完結していた。そして高校進学の時期が来てびっくり！商店街の大多数の子が公立のトップ高に合格したのだ。中学の先生もびっくりで大喜びしていたのを覚えている。どこの親も特に高い学歴があるわけではない、というか学歴などないに等しい。我々の親の時代は大学に行く人などほとんどいなかったのだ。ただ、お店をやりながらまじめに普通に子育てしただけなのだ。そんな状況での進学校への大量合格は今思えば理想の睡眠がもたらした結果だと確信めいたものがある。
子供の睡眠は大切だが、それを実現するためには親の生活環境が大きく影響する。
厳しい環境に置かれている人が多いと思うが、出来る限り意識し少しでも改善できるよう配慮してほしい。子供のすばらしい能力を開花させるために！
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