カナダのバンクーバーでのワーホリ体験記30 彼女との別れを仕事で紛らわす

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彼女と別れた後の生活は、寂しさと将来への漠然とした不安で狂ったように仕事を入れまくりました。マッサージ屋とタイ料理屋をやりつつ、空いている時間に友人からの紹介でガーデンヘルパーのバイトを放り込んでみたり、洗車のバイトを放り込んでみたり・・・

私のスケジュールは、まるで足りないピースを埋めるように、絶頂期にある芸能人のように分刻みになっていました。そして疲れ果てて泥のように眠る・・・そんな生活をしばらく続けていると、軽く音信不通になった私を心配した友人から食事や飲みの誘いがありました。

まるで自暴自棄のように働いている私を見るに見かねてく、頻繁に連絡をくれるようになりました。どうやら風の便りで私が彼女と別れて、鬼のように働いているという話を聞いたようでした。そんな友人の優しさにふと我にかえりました。

働き過ぎて、体を酷使しすぎて逆に自分を冷静に客観視することができました。確かにこのまま働き続けていたら体を壊すと思いました。そういえばマッサージ師の職業病である腰痛がうずき始めている。こんな異国でぎっくり腰やヘルニアになんてなったら最悪だ。

そう思っていた時、働いているタイ料理屋のタイ人夫と日本人妻の間で離婚騒ぎが勃発しました。きっかけは旦那の浮気らしいのですが、そのしわ寄せは店内にまで波及していました。そりゃ店の中でもオーナー夫妻が口論するようになったら店の雰囲気は悪くなります。

派閥じゃないですが、タイ人旦那に同情的だったのはキッチンのおばちゃんおじちゃんなどタイ人やラオス人。逆に日本人妻に同情的だったのは、ウエイトレスなどのホール組。他人にあまり興味のない私からすると、どうでもいいわ!!!、とも思うのですが店内でも軽く代理戦争が勃発し始めて今した。

これはチャンス!そう思い、タイ料理屋をやめることにしました。オーナーからは、なぜ辞めるんだ?と尋ねられましたがまさか、お前らが原因だよ、とは言えないので、学業に集中します、とかなんとか当たり障りのないことを言って店をやめました。

そしてそのタイ料理屋で働いていた時間を友人と過ごす時間に充てることにしました。というのもバンクーバーで出会った友人達がちらほらと帰る友人も出てきました。全員が同じタイミングで来ているわけではないので、もちろん帰る時期も違います。

過去にもタイのチェンマイで1年半ほど生活しましたが記事参照、バンクーバーでの出会いはまた違いました。まさに学校のクラスメイトとの別れに近いものがありました。共に同じ学校に通い、1年間(実際はまちまちだけど)バンクーバーで過ごした仲間との別れは、まるで中学や高校の卒業間近の心境に近いものがありました。

そして、これからはそんな友人との時間を最優先させようと思いました。