おはようございます😃

 
さて、長々と続けてしまった手術の話の後日談である。
 
手術の6週間後に担当医(ラスボス)による検診があった。
 
幸い術後の経過はよく、飛び跳ねたりしない限り痛みは殆どなかった。
 
しかし、排尿の際に少々違和感があったり、また、身体をちょっと反らすと腹部が裂けてしまうかもという程の張りがあった。
 
これではラジオ体操第一の「身体を回す運動」どころか、一番初めの「背伸びの運動」でつまずく可能性大
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千手観音ではないよ。
 
また、手術の傷跡が、まるでモーゼが渡った海のようなふかーい不自然な亀裂になっていた。
この亀裂が元の自然な中年太りに戻るか等、専門家の意見が聞きたかった。
 
意見だけではない。
仕事のボスからは「ドクターに会ったら診断書をもらってくるように」とキツく念を押されていた。
 
入院期間中と退院してから3週間程、療養休暇(有給)として仕事を休んでいたのだが、診断書がないと正式な病欠と認められない。
 
ただのサボリ(仮病)である。
 
退院した後、職場へ提出するための診断書を病院の受付に電話で請求したのだが、対応してくれた人に「GP(一般開業医)に頼むか、こちらへメールで請求してくれ。あるいはドクターの検診の時に直接請求しろ」と言われ、仕方ないのでこの日からこの日まで手術、自宅療養、半日勤務と診断書が必要な期間の詳細をメールで送った。
 
しかし、2週間後に送られて来たのは、子供の落書きかと見紛うペラ紙一枚
 
手術日と入院の期間だけ辛うじて「出社できないと判断します」と記載されているものの、後の期間は「重いものを持たないこと」という走り書きがあるだけで、退院後いつまで自宅療養などという詳細が全て省略されていた。
 
小2の連絡帳だってこれよりマシであろう。
 
しょうがないのでボスに「こんなんもらいまひた えーん」と小2のお使い的に提出したら、当然秒速で却下された
 
それだけではなく、ボスから「この期間からこの期間までこの理由で出社できません」的な、ドクターが証明すべき内容のものをメールで頂き、そいつをプリントアウトしてドクターとの面接で見せるよう指示された。
 
母親か。
 
ちなみにボスは私より年下笑い泣き
 
自分の数少ない取柄として、年下にパシリを命じられても全く意に介さない所 年功序列を気にしないところがある。
 
これぞ末っ子の宿命。
思えば家族において自分の意見など尊重された思い出がない。
 
家族で一番年下の主張など、コオロギの鳴き声と大差ないのだ。
 
うちの家族において、親父の意見は決定事項となるが、私が何か主張したところで、せいぜい「ああ、秋になったなあ」程度に思われるのがオチだった。
 
しかしそれで十分である。
私がリーダーシップなど取ったら、ってかそんなシップは泥舟に違いないので、出港を待たずに沈むだろう。
 
これがタイタニックだったらジャックがローズと恋に落ちるとっくの前に沈んでる。
 
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ジャック抜きでタイタニックポーズを決めるローズ
 
話が脱線したが、そんな訳でラスボス専門医には是非とも面会する必要があった。
 
その重要な専門医の検診の2週間ほど前に、検診の予約確認と、血液検査を事前にGPで受けて、持参するようにと書かれた手紙が届いた。
 
な、なんで今さら血液検査えー?
 
手術前に2度ほど血液検査を病院で受けていたし、何の為かはイマイチよく分からないのだが、持って来いというなら仕方ない。
 
仕事帰りにGPへ行って、受付で「血液検査だけやってください」とお願いしたのだが、GPのドクターの診断書がなければ血液検査はやらないと言われる。
 
仕方ない。別にGPの診断とかいらんけど、会うか。
 
私のGPはインド、あるいはパキスタン、またはバングラデシュのドクターであった。
 
区別がつかずに誠に申し訳ないが、向こうが私を「中国人、あるいは韓国人、または日本人、もしかしたらベトナム人」と言ってても私は全く気にしないので、どうか許して欲しい。
 
しかし問題なのはコミュニュケーションである。
 
一般に亜大陸の人たちの英語は早いし、独特の訛りがある。
(人によるけど)
そして私の英語はひどい日本語訛りだ。
 
ドクターが何言ってるのか聞き取る自信がイマイチないし、ドクターも私の説明に納得いってない様子。
 
「どんな血液検査が必要なの?」
何度も聞き直した末、やっとそう言っているのが分かった。
「知りません」
「うーん、じゃあ一般的なやつとHIV調べてみようか」
 
と言われ、さすがに首を捻る。
 
手術前にすでにHIVの検査してるし、手術後6週間は性行為はなしでって言われてて、輸血してる訳でもなく、まさか違法な粉の注射針も共用してないのに、どうやってHIVに感染するのか。
 
まさかこのドクターは、禁欲6週間が守れないほど、私のことを性的しゃかりきコロンブスだと思っているのだろうか。
 
「いや、手術前にすでにやってますし、そこは大丈夫ではないかと」
 
と言うと、驚いたように
 
「え!手術もうやったの?」
 
と驚かれる。
 
このドクターに会った瞬間から、あれほど「手術の後の血液検査」って繰り返し言っているのに。
 
どんだけ分かり合えない二人なのか。
 
「手術したんです!6週間前、手術したんですううう!!」
 
必死になって訴えると、不思議そうな顔をして
「じゃあなんで、血液検査が必要なんだろうね?」
と逆質問だ。
 
こっちが聞きたいわむかっ
 
GPは腑に落ちない顔をしながらも、血液検査の書類を書いてくれた。
 
「今日はもう(血液検査の)受付は閉まっているから、明日の朝また来てください」
 
専門医の検診のために血液検査が必要で、そのためにGPのアポが必要で、ちんぷんかんぷんなGPとの面接の後で、また出直して血液検査を受けなければいけないって・・・。
 
どんだけ遠いんだよ、ラスボス・・・(遠い目)
 
ちなみに「職場に提出するための、療養期間の証明書をください」と、(ダメ元で)病院の受付に指示された通りに言ってみたら、
 
手術したってことをついさっき知ったばかりなのに、どうして証明書が出せるの?」
 
と至極まっとうな答えをもらった。
 
でーすーよーねー。真顔
 
さて、次の日だ。
 
仕事をそんなに休む訳にもいかないので、頑張って朝早く起きて、朝ごはんを食べ、コーヒーを飲んで、目を覚ましてから出社前に再びGPへ。
 
今度は血液検査の窓口へ直行だ。
 
受付のお姉さんにドヤ顔で昨日の書類を渡すと、お姉さんは私の顔をじっと見て、
 
 
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この受付のお姉さんもインド系。

 
うん。言った。
 
昨日、(多分)ドクターはそう言ったよね。
 
でも彼の話すことの半分ぐらい分からなかったから、なぜか空耳だろうと思っていたのだ。
 
全然コミュニケーション取れてないやんか!!!!
 
ってか医者とここまでコミュニケーション取れないって・・・深刻な病気とかだったらどうすんのよ?
 
 
「明日、朝食食べずに来てくださいウインク
 
というお姉さんの声を後に、とぼとぼとGPを後にした・・・。
 
続く。
 
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