みなさん、今日も機嫌よく過ごせましたか?
そういえば、このブログのタイトルを
オルタナフューチャー
とつけた理由を書いたことがなかった気がします。
オルタナフューチャーというのは、みなさん読んでなんとなくおわかりかと思いますが、
オルタナティブとフューチャーを合わせた造語です。
オルタナティブとは、大辞林によれば
「既存のものに取ってかわる新しいもの。」
「1990年代のカウンターカルチャー、音楽スタイルのこと。」
とあります。
フューチャーは、未来ですよね。
この二つの意味を一言で表したくてつけたタイトルです。
さて、これまでにこのブログでも何度か語ってきましたが、世の中を見渡すと高度成長社会から信じられてきた常識がだんだんと揺らいできているようです。
常識と思われていたものが、実際はどうやら神話だったみたいだ。
と気づく人が徐々に増えてきています。
ちなみに、ここでいう常識の代表例は、
いい大学を卒業すれば有名な大企業に就職できて、老後も含め一生安泰。
企業に就職すれば、毎年昇給していき生活がだんだんと豊かになり、定年後は退職金と年金で死ぬまで安心。
という団塊世代以降に信じられてきた鉄板人生テンプレートです。
そんな鉄板人生は、現在続々と定年を迎えて年金生活が始まっている団塊世代までは、年金支給額が減ったとはいえ「神話は正しかった」と言い続けて死んでいける人が大多数だと思います。
しかし、現在50代の人、特に団塊ジュニアと呼ばれる世代以降の人は、
「一生懸命信じようとしてるんだけど、あの神話で語られるような未来につながっているとは思えないんですけど・・・」
というのが本音ではないでしょうか?
ですから、ワタシを含め新しい働き方をしようと企業から飛び出した人、飛び出したいと思いながらモンモンとしている人が増えているのだと思います。
ワタシはコワーキングスペースを利用することがあるのですが、そういう場所へ行くと半数くらいが20代の人なのですが、ワタシが20代だった20年前に比べ実際に就職以外の道を選んでいる若い人が増えているように見えます。
世代はともかく、こういう独立思考の人が増えているのは、本屋のビジネス書関連のコーナーに起業に関連する新刊が毎月次々と陳列されていることからもわかります。
この起業という選択肢は、約10年前までは会社勤めをしている人に一定周期で訪れるブームのようなものだったのですが、リーマンショック以降、特に最近ではブームというより生活をしていく上で避けられない選択肢の一つとなっています。
これは、いわゆる働き盛りの世代だけに当てはまる話ではなく、高齢化社会を迎えた日本で定年を迎える世代にも当てはまります。
年金でのんびりと暮らすか、
それとも社会の発展に何らかの形で関わりながら生きていくか、
など、残りの人生をどう充実させるかを考える上での重要な選択肢にもなってきているわけです。
それでは、起業をしようと活動している人、すでに起業している人を見渡すと、みなさん非常にアクティブでギラギラしています。
立ち上げた自分の事業を成長させ成功者になろうと、日々貪欲に生きています。
そんな姿を見るたびに、眩しいし素晴らしいなあと思います。
ただ、一方で成功とはいったいどういう姿になったことを言い表しているのだろう?
とも思います。
一昔前の起業成功者のイメージは、
事業が成長して年収もサラリーマンに比べ高くなり、お金も時間も自由になった人でしょうか。
もう一つは、独立して働く姿がキラキラとしていて、みんなから憧れられるような充実した毎日を過ごしている自分を発信できていることですか?
あと、場所に縛られずに働くノマドライフというのもありましたね。
もちろん、働き方なんてわざわざ考えたくないという人は会社に限界までしがみつけばいいと思います。
神話が崩れたって、会社の存在が悪になったわけでもなければ、勤めている会社の仕事内容が天職だっていうことは当然あり得るわけですから。
ただし、AIとロボットによって会社内の人にしかできない業務がどんどん絞られていくのは、産業革命の歴史から見たってわかりきった未来なわけです。
しかし現状では、そんな未来はすぐそこであるにもかかわらず、会社から放り出された人向けの明確な対策が存在していないことも事実として心に留めておかなければなりません。
そう考えると、先に書いたような、
神話が崩れ会社に人生を預けられなくなった世代、
定年後も人生が長く続く時代に、次の生き方を考えざるを得なくなった世代、
がたくさん存在する世界で、
会社に依存しない生き方 イコール 既存の起業観だけでいいのでしょうか?
興味のあることには没頭できるけど、お金を稼ぐことに躍起になれないし、キラキラしたいとも思わない。
ただ、会社を飛び出して無理せず家族を含め生活できているならそれでいい。
というくらいの水準を成功としたモデルケース、テンプレートができてこないと、生きることすらままならない人が増えすぎて、世の中が回らなくなるのではないかな?
というモヤモヤとした不安を、数年前から感じるようになりました。
つまり、
オルタナフューチャーとは、独立起業のもう一つの可能性、
誰でもできる、会社に依存しなくても生きて行けるゆるやかな働き方の存在する未来
を模索しているワタシの足あとを残すブログであり、
そんな未来があってもいいよね~
と思ってくれるみなさんと、一緒に考えるきっかけづくりのためのブログなんですよ、実はね。