作業の効率化や最新の技術情報の習得や勉強などで忙しくしているIT技術者たちも多いと思います。
勉強も大切ですが、少し息を抜いて、ちょっとした心配りで、この人は、きちんと仕事ができるなと思わせるポイントがあります。
あなたは、この考え方を身につけているでしょうか?
もし、身につけていないなら、ぜひ、その考え方を身につけてほしいと思います。
できる人は、仕事が丁寧だということを知る
仕事ができる人で、雑な人はいません。
普段は大雑把な性格で、あまり細かいことは気にしないというような人であっても、こと、仕事になれば、かなり細かいことまでこだわりをもつという人も多いものです。
こういう人は、普段が細かなことを気にしないので、仕事とのギャップがあり、この人は仕事ができるな思えるものです。
しかも、仕事が丁寧です。
ちょっとしたミスも許さない徹底したポリシーを持っているのでしょう。
例えば、普段の日常的な会話やしぐさでは、よく言えば、大らか、悪く言えば、いい加減な印象がある人が、こと仕事になると、別人のごとく、てきぱきと動き、指示を与え、自分もきちんと仕事をこなす人というイメージです。
しかも、ミスなく的確なアドバイスもできる頼れる人となれば、周りの技術者やユーザーさんたちからも信頼されます。
ですから、こういう人からヒントをもらい、なかなか技術が向上しないという技術者であっても、この人はできるなと思われることをすれば、少しは、評価が上がるのではないでしょうか?
では、その「できるな」と思われることとはいったい何をすればよいのでしょうか?
それは、細かいことにこそ、丁寧に仕事をこなすことです。
仕事を丁寧に行う例
では、仕事を丁寧に行うとはどういうことなのでしょうか?
ここでは、いくつか例を挙げて説明していきます。
例えば、設計書などの文書があります。
EXCELやPowerPoint、Wordなどで作成することが多いと思いますが、EXCELの場合を考えてみます。
EXCEL文書では、保存の仕方ひとつをとっても、仕事を丁寧にしているかいい加減にしているかが分かるのです。
一番顕著に分かるのが、各シートの表示位置です。
あるシートは、縦スクロールしていて、表示されているのは、1000行目だとか、またあるシートは、横スクロールされていて、表示されているのは、AA1セルが先頭だったりというように、各シートの表示位置がばらばらな文書が多いです。
これを開いた瞬間、だめだこりゃと思ってしまいます。
読み手のことを考えない自分よがりな人の特徴です。自分さえよければよいという考えの人です。
自分だけが見る資料であれば問題ないですが、設計書など、公式に他の人が見る文書がこの状態では、いくら優秀なエンジニアだと言われていても、一気に評価が下がってしまいます。なんか、詰めが甘いというか、いい加減な印象を受けてしまいます。残念なことになってしまいます。
ですが、各シートの表示位置が全て揃っている場合、例えば、全てのシートがA1セルにポインタが設定されているようなファイルであれば、開いた瞬間、この人はちゃんと相手のことを考えているなと良い印象を受けます。
たったこれだけのことですが、これだけでも、この技術者はできるなと思ってもらえるのです。
別な例では、EXCEL文書を印刷すると、本来1ページで印刷される文書が印刷設定されていないがために、何ページにもなって印刷されることも多いです。これは、紙の無駄遣い以外の何者でもありません。
印刷プレビューで確認すればどのように印刷されるのか分かるのに、それをせず、そのままにしている人が多すぎます。
この例も、残念な結果にしかなりません。
ですが、きちんと印刷設定がされていれば、それだけでも、この文書はきちんと丁寧に作られているなという好印象になるのです。
細かいことかもしれませんが、ほとんどの人が軽視しがちなところに着目し、そこを丁寧にすることで、仕事の出来に対する評価が高くなり、結果的に「できる」技術者に思われるようになるのです。
ただし、勘違いしないでいただきたいのは、その他の重要な作業を丁寧にしなくても良いということではありません。これを丁寧にしなかったら、本末転倒ですので、ご注意を。
カテゴリ:品質管理