Huong Dac Doanがバンクーバーのレストランに銃を持って入り、強盗を企てたのが16歳の時。
その後、他にも強盗を行っていて、その際2名に重傷を負わせたことが発覚。逮捕後、1997年に国外追放が決定しました。が、2018年現在、彼はまだカナダにいます

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(国外追放って思っているよりも大変・・。Global Newsサイトより。)

何が起こっているのか。。。それはカナダを含めて他の国でも同じ状況かもしれませんが、簡単に”国外追放”と言う処理ができないという点。カナダで国外追放を受けた人々の国籍を見てみると、ジャマイカ、インド、キューバ、ソマリア、中国と言ったように、経済的に苦しい国、もしくは自由のない国が多いんです。その中で”Stateless”、つまり「国籍のない」人達がなんと2番目に多いんです。

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(国別のカナダ国外追放者。Global Newsサイトより。)

上記Huong Dac Doanもその一人。ベトナム戦争時に両親が難民キャンプに避難。その後、香港の難民キャンプにて彼が生まれ、そしてカナダに来たようですが、カナダ国籍でもなく、ベトナム国籍でもなく、国籍がない・・。つまり、どこに”追放”すればよいのかわからないんです。


更に、国籍がある人でも、受け入れ先の国が旅券・ビザ等の発行を拒否するケースも沢山あります。例えば、現在24名のベトナム人がカナダ国外追放処分を受けていますが、うち17名に関してはベトナム政府は受け入れを拒否しているんです。これに対してカナダ政府は何も行動をしない・・・。この弱腰も問題かも。同じような状況でオーストラリア、ニュージーランド、イギリスと言ったカナダと同様に移民問題が社会化している国では、こういった「受け入れ拒否」する国に対してかなり毅然とでもアグレッシブに対応しているそうです。


でもまあ、「カナダ人より一部の偏った少数派大好き!」なトルドー政権では何も進展はしないでしょうねー。。。でもでも、これって今後大きな問題になっていくと思いますし、移民政策にも影響してくると思います・・・。





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