前回は私が個人的に静岡県で一番好きな浅間神社である東口本宮冨士浅間神社(ひがしぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ)を紹介したが、今回は山梨県で一番好きな浅間神社である河口浅間神社(かわぐちあさまじんじゃ)を紹介する。

 

延喜式内の名神大社(論社)、近代社格は県社。そして、当社も東口本宮と同様に世界遺産に登録された富士山の構成資産である。

 

富士山の貞観大噴火(864年)で大規模な被害が発生し、それを鎮めるために浅間大神(さくや姫)を祀ったのが起源とされる。

 

当社へは河口湖駅からバスを利用。一般の路線バスを利用する場合には富士急バス甲府行10分、河口局前下車徒歩3分。ほかに、世界遺産ループバスというのがあって、同じく10分で河口浅間神社バス停下車すぐ。これらのバスは本数がやや少ないが、少し歩いても良ければ本数が多い河口湖周遊バスを利用して18~23分、河口湖美術館下車徒歩20分。

 

 

 

当社は2回目の参拝。前回からはもう4年も経っている。山梨県で一番好きな浅間神社とは言っても4年ぶり2回目であるから、色々な神社を巡っているとなかなか参拝の機会は来ないものである。

 

 

 

鳥居の向こう側に社叢・御神木が見える。当社の魅力はなんといってもこれである。

 

 

 

 

もの凄い神気を感じる杉並木。圧倒される。深遠、静謐。ただならぬ神社であることは、鳥居をくぐってこの杉並木に直面すれば、誰にでもすぐにわかる。

 

東口本宮の参道も素晴らしいが、当社の参道も超絶素晴らしい。

 

参道はそれなりの長さだが、樹木は左右合わせて11本(杉10本、檜1本)しかないとのことで、とても意外。それを全く感じさせないサイズと風格がある。樹齢は800年。

 

 

 

随神門。

 

 

 

拝殿。拝殿がここまで樹木に囲まれているのは少々珍しい気がする。つまり、普通は拝殿・本殿のまわりに少し空間を空けておくものだと思うのだが、社叢と御神木がトレードマークの当社らしい佇まいである。

 

とはいえ、拝殿正面からの写真はあまり当社の素晴らしさを表現しているとは言えない(拝殿正面の写真は必ず撮影するが)。今回は斜め方向からの写真を撮り忘れてしまったので、4年前の写真を拝借。

 

 

 

 

こういった画像の方が当社らしい気はする。

 

 

 

本殿。上の画像は拝殿から見たもの。建築様式は一間社流造(いっけんしゃ ながれづくり)。一間社は正面から見た時に、柱と柱の間が1つのもの。ほかには三間社が多い。三間社は柱と柱の間が3つなので、横方向に4本の柱ということになる。単純に言えば、三間社流造の社殿の方が大きい。

 

 

さまざまな神社を合祀した合祀社。

 

 

 

参道の杉並木と並んで当社シンボル的存在がこの山梨県指定の天然記念物である七本杉。樹齢はなんと1200年。

 

七本杉はそれぞれに番号と名称が付けられている。拝殿前のこの杉は1号杉の「御爾(みしるし)杉」。

 

 

 

手前から2号杉の「産射(さんしゃ)杉」、3号杉の「齢鶴(れいかく)杉」、4号杉の「神綿(しんめん)杉」。

 

 

 

4号杉の奥に境内社の出雲社。

 

 

5号杉と6号杉はセットで「二柱(ふたはしら)杉」。または男女杉などとも。

 

 

諏訪社。

 

 

7号杉の「天壌(てんじょう)杉」。根廻りが最大の杉。

 

 

山の神社。

 

ここまでで、境内のうち多くの人が訪れる部分は一通りなのだが、このほかに山宮がある。とはいっても、遠く離れた場所にあるわけでもなく、大袈裟な登山が必要なわけでもない。

 

前回の参拝では行っていないので、初チャレンジ。

 

 

二合目の標識(一合目はどこかにあったのだろうか。見落としたのか)。「さくや姫からの呼び出しと浅間神社」という過去記事で富士塚の話をした時にもこういうのがあった。

 

次の三合目の標識がすぐに見つかれば、そこから距離感がわかるので、頂上まで行ってみようということになる。少し登ってみて三合目が遠いようなら、諦めるという判断ができる。

 

 

 

幸い三合目の標識はすぐに見つかり(画像略)、そのまま登山続行。五合目付近に大きな栃の木。

 

 

 

 

七合目~山頂。この社が山宮になる。

 

山宮を往復しても、せいぜい10~15分くらいなものだろう。当社一通りの参拝所要時間は、山宮なしで30分程度、山宮ありで40分程度だろうか。

 

当社の評価は5.0(満点)。それ以外付けようがない、揺るぎない評価5.0。

 

静岡県側で一番好きな東口本宮冨士浅間神社と、山梨県側で一番好きな当社を1日で両方参拝したことになり、どちらも評価5.0なのだが、今回は僅差で当社が上回った印象。個人的には、全ての浅間神社の中で当社が最も好きな神社ということになる。

 

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