肌荒れは肌の問題だから、スキンケアで治そうとしていませんか?
ニキビ、吹き出物など肌荒れは専用のニキビ化粧品を使っても、
完全に治すことは困難です。
その理由は皮膚の表面に原因があるからではなく、身体の内側に
原因の可能性があるからです。
身体の内側とは腸内環境のことで、肌荒れは腸内環境の乱れが
原因となっている場合が多いのです。
腸と肌とは深い関係があるのです。
肌荒れの改善に効果が期待できる食べ物や、生活習慣を見直して
腸内環境を改善し、身体の内側から解消していきましょう。
●腸内環境の悪化によりニキビ、吹き出物などの肌荒れが起こる
私たちの腸の中には腸内細菌である善玉菌、悪玉菌、日和見菌が
お互いにバランスを取り合って共生しています。
ところが、
・肉が中心の欧米化した食事
・野菜などの食物繊維が少ない食事
・不規則な生活
・仕事や人間関係でストレスが溜まっている
・便秘
などの要因が重なることによって、腸内細菌の悪玉菌が増殖し
腸内環境が悪化します。
腸内環境が悪化した状態ではビフィズス菌などの善玉菌が
減り、ウェルシュ菌などの悪玉菌が優位になるため腸内で腐敗が
進行します。
このような腸内環境では腸内がアルカリ性に傾くため、腸の動き
が悪くなり便秘が起こります。
便秘により便が腸内に停滞することによって、腐敗が更に進み
この時有害物質が発生します。
この有害物質が腸壁から吸収されて血液に入り、身体中を巡り
ます。
有害物質が皮膚に届き蓄積されると表皮細胞に影響を与え、
ニキビや吹き出物のの原因になってしまうのです。
また悪玉菌が優位な環境になると、免疫力も低下していき皮脂が
過剰に分泌されたり、皮膚に侵入する菌や炎症などが防げなく
なくなりニキビや吹き出ものなどの肌のトラブルが起こります。
●腸内環境を改善しニキビ・肌荒れを解消
善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランスを整え、腸内環境が
善玉菌優位になれば便秘が改善されていき、ニキビ・吹き出物
などの肌荒れも解消することができます。
善玉菌の代表格はビフィズス菌と乳酸菌で、これらの菌が腸内環境を
改善していきます。
また乳酸菌の中には肌に良いビタミンB群や皮膚や粘膜の健康維持
を助けるビオチンというビタミンの生成をサポートする菌もいます。
●腸内環境を改善する食品
善玉菌を増やし腸内環境を改善するには、食事が重要になって
きます。
どのような食事にすればよいのか、3つをまとめてみました。
・肉類を摂り過ぎない食事
肉類は身体を作る上で重要な食材ですが、食べ過ぎると消化
しきれないものが悪玉菌のエサになり腸内で腐敗が進行します。
和食も取りいれ、バランスのよい食事に心がけます。
・乳酸菌を含む食品を摂る。
ヨーグルトなど乳酸菌の入った食品や乳酸菌サプリで乳酸菌を
摂ると腸の免疫機能が活発になり、すでに腸にいるビフィズス菌や乳
酸菌も増え、腸内環境が善玉優位になります。
・野菜や海藻などの食物繊維やオリゴ糖を摂る
水溶性の食物繊維やオリゴ糖は消化されないで、腸まで届くので
善玉菌の栄養源となり増殖を促します。
オリゴ糖はわずかですが、玉ねぎ、アスパラガス、ごぼうなどに
含まれています。
市販のオリゴ糖を摂る場合は人によっても異なりますが、平均して
1日に5g程度が望ましいとされています(ティースプーン1杯)。
摂り過ぎると下痢になる場合もあります。
以上説明したように、腸と肌には深い関係があります。
腸内環境を改善して、ニキビ・吹き出物などの肌荒れを解消して
いきましょう。
肌荒れやお通じを改善する