コンポストの仕組みとコンポストにやって来た小鳥

家庭から出る残飯の処理は、結構厄介です。夏場には、腐りやすくゴミ出しの日まで保管する時もニオイが出ないように気をつける必要がありますね。

 その点コンポストは、生ゴミが出た時に投入すれば良いので、家の中に保管しなくて良い点は楽です。

 

さてプラスチック製コンポストを長年使っていますが、初めて小鳥コンポスト周りにやって来たのを見たので紹介します。

コンポストで生ゴミが堆肥になる仕組み

 まず、コンポストと言う言葉は聞いたことがあるけど、実際どうやって堆肥になるの?と疑問を持っている方のために、仕組みを簡単に説明させてください。

 まず、プラスチック製のコンポストには、フタはありますが底がありません。フタを外したら側面の囲いがあるだけです。

 コンポスト自体に堆肥にする能力がある訳ではありません。

 コンポストを屋外の土の上に設置することで、土中の微生物が働いて生ゴミを分解してくれるんです。

 

<長年使っているコンポスト>

つまり土と微生物のお陰で生ゴミは発酵、分解します。

 コンポストは、その発酵を助けてくれる容器という事ですね。

 そして土中の微生物が働き、生ゴミを発酵、分解したものを熟成させることで堆肥になります。

堆肥には、植物の生育に必要な成分がバランスよく含まれ、土地の保水力を高める効果もあるとされています。

土中微生物(好気性菌)が好む温度40℃~60℃含水率45%~60%に保つことで、コンポストの中で発酵が進んで行きます。

コンポストで生ゴミ処理をする方法

  1.  毎日台所から出る残飯を入れます。(生ゴミの80%は水分なので、しっかり水切りして)
  2.  庭から出る落ち葉や草を入れます。
  3.  米ぬかを入れます。
  4. 土を入れます。

 

 

 

 

 

 <左:生ゴミ 右:生ゴミにかけた米ぬか>                  

 冬場は、落ち葉を入れるので水分量は問題ありません。梅雨から夏にかけては、生ゴミの発酵が進みやすく、水分が多くなりやすいので、その都度少量の乾いた土を入れるなどして調整します。

 水分が多いままだと、腐敗が進みムシが発生しやすくなります。コンポストを成功させるには、水分量の調整を上手く行うのがポイントです。

旦那は、2週間に1度ぐらい土を入れ、フタを開けて上から足で踏んでいます。

 生ゴミの分解が進むと、コンポストの中身が沈んで減って来ます。季節や温度によって減量の進み具合が異なりますが、夏場の方が早く分解が進みます。

 

1~4を繰り返して層に積み上げて行きます。

 

容器の大きさで入る生ゴミの量は異なりますが、3人家族で毎日残飯を入れ、3ヶ月分は処理できています。庭の草などを大量に入れているので、残飯が主ならもっと入りそうです。

 いっぱいになったら、コンポストを外して、ねかせて堆肥になるのを待ちましょう。

これで堆肥の出来上がりです。

コンポストに小鳥がやって来た目的

 さてコンポストにやって来た小鳥はどうしたでしょう。まずは、この動画をご覧ください。

 ▷マークをクリックすると、動画が再生します。

 

小鳥がやって来た目的が、はっきりと映っていたと思います。

コンポストの中では、微生物がたくさん働いています。さらにそれを食べる生き物がやって来て、周りにはミミズや小さなムシがいるという事ですね。

鳥もエサがあるということを知っていたようです。 

タヌキやイタチ、カラスなどが来ては困りますが、小鳥ならいいかな?

 小鳥の動画を撮った次の日も昼から来ていました。いつも1羽しか来ないので、同じ鳥だと思います。

 ひょっとしたら、他の鳥には内緒で自分だけのエサ場にしているんでしょうか。

茶色い目立たない鳥ですが、仕草を見ているうちに可愛く思えてくるから不思議です。

次はいつ来てくれるかな。時々家の小窓から覗いて、来るのを待ってるからね。