ソーラーシェアリングの架台を利用して「かぶせ茶」その2

こんばんは、kane-Heyです。

ここのところ忙しくて更新できてませんでしたが、ソーラーシェアリングの架台を利用して「かぶせ茶」の続報です。

玉露のような甘味の強いお茶にするためには、お茶に黒いシートを掛けて育てます。最近は、九州勢の台頭もあって、静岡県では量よりも質を高めたお茶の生産にシフトしてきています。

kane-Heyの所も、この流れに沿って、ソーラーシェアリングの畑で黒いシートを掛けて育てています。

生育状況をみながら、ここぞというタイミングで被覆するのですが、今年は、4月25日でした。例年よりも1週間ほど遅い状況です。

周辺のお茶畑も一斉に被覆が行われました。被覆の方法もいくつかります。

①茶の畝に直接シートかけるタイプ

②被覆専用の架台が組まれているタイプ

③ソーラシェアリングの架台を利用するタイプ

①の方法はシートを被せるだけの構造のため簡単でよいです。ただ、まっすぐ伸びようとしている新芽が窮屈な状況となり茎が曲がります。

②は玉露など高級な茶葉を育てるために専用に設けられたもので、一番ベストな方法です。

③はソーラーシェアリングの架台をうまく利用したケースでkane-Heyの所で実施しているものとなります。①のように窮屈な状況にもならず、③とほぼ同じ構造のため、ベストに近い状況でお茶が育ちます。また、シートを被せる作業が、架台に紐で引っかけるだけで手軽にできるというメリットもあり、良いことづくめです。

さらに、黒いシートを被せるということは、日の光を必要としないことを意味しており、”パネル下では日が差さないので生育状況が悪い”という、ソーラーシェアリングで懸念されているデメリットを切り離すことができます。

このように、お茶の栽培とソーラーシェアリングは非常に相性の良い組み合わせだと思っています。