2018年03月21日
ユーチューバーを夢見る小学生(ホームスクール・ディスカッション:その1)
写真と本文は関係ありませんが、いつだったか次女さんが画いた国旗
先日、わが家の18才~16才~14才がいくつかのテーマで論議していました。
その風景を書いてみようかと思います。
話題のテーマはいろいろ混ざって展開しているのですが、
まずは、このテーマが始まったあたりから…
その1
「ユーチューバーを夢見る小学生」
--将来なりたいものにユーチューバーを挙げる小学生についてどんなイメージを持ってるの!?
--「サッカー選手になりたい」「野球選手になりたい」というのと同じで有名になりたいっていう夢と同列だよね。
(以前は、「そんなものに…」なんていう反応を大人はしたかもしれないけど)
「あぁ、それならいいね」と認められるようになってきてる。
それはいいんだけど、「それなら」っていうんで、「動画見続けるのOK」「パソコンスキルをつけさせれば良い」…「ユーチューバーになりたいって言ってるから(なにもしなくても)我が子は大丈夫!」ってなってるのが、なんだか疑問が湧くなぁ。
--おとなになることに《希望》が無いんじゃないかと思うんだよね。
苦しそうに、つらそうに働いているサラリーマンにはなりたくなくて、「たのしそう」だけで働けるならそれがいいなっていう。
--それは・・・前向きなんじゃないの?
つまんない風に働きたくはない。たのしく働きたいってことでしょう?
--いやいや、前向きとは…いえないんじゃないかな。
今、「ユーチューバーになりたい!」って言っている小学生は、あと5~6年もして中学生・高校生になったときには、
もう、「ユーチューバーになりたい」って言って無いと思うよ?
--「たのしそうじゃない、おとなになりたくない」から、そう言ってただけだから…。
--ユーチューバーの「ラクチンそうなところ」しか見てないんじゃないかな。
ユーチューバーになったら、誰かやってくれないと、食事をつくって食べる・・・っていうまともな生活ができないよ?
一日、撮影して、編集して、毎日投稿して…だもの。
大抵は、他の事(仕事)をしていて、なにかの拍子に投稿したものが人気を得てしまって、
やがてそれで稼げるようになってしまったから、仕事のメインがそこにうつっただけ。
--【結果として、ユーチューバーになってる】ってことだね。
--「ラクそうだな」って、見えるところだけ見ていて、「苦しそうなサラリーマンになりたくない」
だから「ユーチューバーになりたい」・・・・・・って言ってるなら、その夢は叶わない。
--【逃げ】が動機の将来の夢なら、叶うこともない。むしろ叶えるための働きかけを続けようともしないっていうわけだね。
夢を応援する
それは聴こえはいいいのですが、こどもが見えてる景色と大人が見えてる景色は違います。
「ユーチューバーになる」
大人から見える景色は、
・知識と技術(パソコンスキル、ITスキル、マーケティングリサーチスキル等々)
・幅広い視野
・社会経験
・教養
それらを、「この子は自ら身に着けたいとしっかり考えているんだな」と勝手に想像するもの。
だから大人って、社会的に認知されて、それなりに「成功」と認められているケースであれば
「認める」んですよね。許容するの。
そうでない場合は、それを早い段階で諦めさせようとします。
「なら、勉強しなきゃね」
「お金は出さないよ」
「そんなのなれるわけないじゃないの」
「はずかしい」…というセリフで。
そういうのを《大人の都合》っていいます。
さて一方、子どもから見える風景というのが、
上記で展開された「おとなになりたくない」から始まっているのではないか…というもの。
「逃げ」が動機であるなら、それは大人の責任でしょう。
軌道修正する必要があるのでは?
そうでない本当の夢なら、大人が手伝うことはおおいにあるわけです。
小学生よりは、大人のほうが持っている情報や視野の広さはあるだろうから、という意味ですけれども。
IT関係は、大人よりこどものほうがよく知っているから・・・なんていう理由で放置していたり・・・しませんかねぇ。
「IT」っていうだけで、奇妙な免罪符になってしまっているような気さえします。
我が家では「こんな職業に就きたい」という将来の夢を語ったことがありません。
どんな自分で在り続けるか
どんな自分でいたいか
おそらく考えるのは、そこだけで・・・
今、なにをしたいのか に 日々、集中しているからでしょうね
Posted by こんにちはサラ at 09:57│Comments(0)
│ホームスクール
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