SFマンガの傑作『BLAME!』(弐瓶勉)の名言・名セリフ

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弐瓶勉『BLAME!』

知る人ぞ知るSF漫画の名作『BLAME!』。

『シドニアの騎士』『人形の国』などで有名な弐瓶勉先生の初連載作品です。

今回はそんな『BLAME!』の名言・名セリフを集めてみました。

 

『BLAME!』といえば極端にセリフが少なくて、その圧倒的な画力で魅せるのが特徴です。

とくに無機物のスケール感と、生き物の気持ち悪さは絶品。

 

だけど『BLAME!』にはステキなセリフも多いんです。

セリフというか、弐瓶勉先生独特の造語がね。

「逃げろ!!あれは重力子放射線射出装置だ!」とか。

主人公の銃に「重力子放射線射出装置」と名づけるネーミングセンス。

ぞくぞくするう。

ってことで、『BLAME!』の名セリフを各巻ごとにふりかえってみましょう。

ジュウゴが個人的に好きな場面の画像もつけてますので、マンガ『BLAME!』の世界観をたっぷりご堪能ください。


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1巻の名言・名セリフ

向こう側へ

 

珪素生物1「見つけたんだな」

珪素生物2「ああ。間違いない、感染前の遺伝子型だった」

(『BLAME!』1巻11p)

 

仲間「3000階層上にシステムが生きてる居住区が見つかった。人がいるかどうかはわからない。だけど行ってきて」

霧亥「『冷たく静かな大地が明るくなる頃、人影は丘の上に登った』。大地って何だ」

(『BLAME!』1巻56‐59p)

 

住人1「何処から来た?」

霧亥「下だ。5000階層はな」

住人2「こいつは間違ってる。そんな深いとこあるはずねえ」

住人1「ひたすら上を目指して旅をしてるってわけか」

霧亥「変異以前の遺伝子を探している」

(『BLAME!』1巻143‐144p)

 

住人3「統治局の駆除系がまだ近くをうろついてるのは明らかだが、俺の知覚システムじゃ座標を捕捉できない」

(『BLAME!』1巻171p)

 

 

2巻の名言・名セリフ

シボ初登場時

 

ヨシオ「さっきおめえが専務と話してんのが聞こえたんだけどよ。端末遺伝子を探してんだってな?」

霧亥「何か知ってるのか?」

ヨシオ「たいした事は知らねえけど、あれだろ、原人が統治局と交信したって話だろ?」

(『BLAME!』2巻31p)

 

霧亥「ネット端末遺伝子を持つ人間を探している。塊都にいるかどうか知ってるか?」

シボ「あたしは調べたことないけど、生電社は今までに登録した全ての労働者の記録を保存しているわ。その中には遺伝情報も含まれていたはずよ」

(『BLAME!』2巻105p)

 

シボ「体がいっぱいあるよー!体がいっぱいあるよー!」

霧亥「記録を調べる方が先だ」

(『BLAME!』2巻108p)

 

シボ「助けに来たわよ、霧亥」

警備「おまえは!シボ主任科学者!!」

シボ「久しぶりだな、頭取!」

頭取「何しに来た、シボ。お前の刑期はまだ残っているはずだ」

シボ「黙れ。今度はお前の負けだ」

(『BLAME!』2巻128‐131p)

助けに来たわよ、霧亥

シボ「階層が垂直に連続していることや、その連続体が他にも存在するということは発掘した記憶媒体で知ってたけど、あたし達は今いる階層すら出ることができないでいたのよ。さすがは重力子放射線射出装置ね!」

(『BLAME!』2巻144p)

 

シボ「…頭取の親族?」

新任「そのようなものです。正確には第4系体クローニング」

シボ「いいとこに来たわね。もうすぐ実験が始まるわ」

新任「ネットスフィアへの通信ですね?間に合ってよかった。この為に父に無理を言って下級員(ジュニア)から昇格させてもらったんです」

シボ「…」

新任「あれが合成したネット端末遺伝子ですか?」

(『BLAME!』2巻154p)

 

統治局「キーーキキキーーンッ」

シボ「話す速度を落とせないの?可聴域を超えているわ」

統治局「ーーキュルッ…。…基底現実での最適の波長を…聞こえるか?」

シボ「聞こえてるわ。あなた誰?」

統治局「統治局…ネットスフィアの支配レベル。霧亥という名の探索者へメッセージを伝える為に我々は基底現実へ代理構成体を転送(ダウンロード)した」

(『BLAME!』2巻183‐184p)

 

 

3巻の名言・名セリフ

東亜重工

 

シボ「この人達、随分変わった遺伝子型をしている…」

シボ「私達の祖先とはかなり前に系統分岐したようね。ネット端末遺伝子は…」

シボ「変異した残骸があるだけ…この種族も感染している」

(『BLAME!』3巻11‐12p)

 

シボ「東亜重工…?」

電基漁師1「そうだよ、わしらはあれのことをそう呼んでる。シボさんどうして知ってるんだい?」

シボ「あそこにそう書いてあるわ」

電基漁師1「…。あの模様がかい?」

サナカン「模様じゃない、あれは文字」

電基漁師2「そうだ知ってる!!あれは文字だ!!そうか!あんたたちあれが読めるのか!!」

電基漁師1「学者さんだよ」

(『BLAME!』3巻90‐91p)

大嚢王の触手

シボ「これは…」

電基漁師「おそらく東亜重工の出入り口だと思うんだけど、開け方が分からないんだ。もう何十年もほったらかしになってる」

電基漁師「字が書いてあるだろ。何とかならないかい?」

シボ「緊急の場合このシャフトは手動で作動させることができます。中央の防護板を勢いよく叩き割り中の制御棒を引き出し…」

(『BLAME!』3巻104‐105p)

 

づる「まだどこか具合が悪いのかい?」

霧亥「…虹彩に感染の痕跡!?…おまえはネット端末遺伝子を持っていない」

づる「…え?どうしたんだい、あんた?」

霧亥「表示の意味がわかるようになった…」

(『BLAME!』3巻113‐114p)

サナカン

サナカン「私/我々セーフガードは排除する。おまえ達ネット端末遺伝子を持たない不法居住者を」

(『BLAME!』3巻134p)

 

サナカン「キリイ」

サナカン「再構築できたのは機能だけなのか?」

(『BLAME!』3巻168‐169p)

 

 

4巻の名言・名セリフ

大嚢王

 

シボ「間違いない…東亜重工は統治局やセーフガードが介入できない特別な建造物なんだわ」

シボ「やっぱりここには何かあるわ…ネット端末遺伝子も見つかるかもしれない」

(『BLAME!』4巻111p)

 

シボ「信じられない…東亜重工の情報処理機構はAIよ…個性を持ってるわ」

シボ「とても危険なことなのよ、管理機構に知性や個性を持たせるというのは」

(『BLAME!』4巻127p)

 

メイヴ「東亜重工の中じゃセーフガードの武器は無効」

イヴィ「霧亥とか言ったな、久しぶりだな。俺達は珪素生物だ、覚えてるか?最近もまた仲間に随分酷い事をしたそうじゃないか」

イヴィ「だがそれよりもおまえには上代からの積年の恨みがある。今こそここではらさせてもらうぜ」

(『BLAME!』4巻139‐142p)

 

 

5巻の名言・名セリフ

シボに脳内侵入される珪素生物

 

珪素生物「ゴボボボ」

シボ「意識をとらえた。霧亥にも繋ぐわ、外部端子をかして」

シボ「質問を始めるわ。あなたたちは一体何者なの?東亜重工に来た理由は?」

珪素生物「ブッブ…我々…は 珪素…生…物 太古から…続く…ネット…上の…独立…勢力」

珪素生物「我々…は ネット端末遺伝子 を…破壊する…為に…来た」

シボ「なんてこと…それはなぜ」

珪素生物「ネット端末遺伝子を持つ…人間…ブッ による…ネットスフィア…の 機能回復…を 阻止する…為」

珪素生物「これは…珪素生物…種族全体の モッ目的」

シボ「その目的の訳は?」

珪素生物「それは…種族…ガッガッが 存続…頼む…ブブ…もう許し…て…が存続する…には…ネット…ネット…が カオス状態…である…ブッ ことが不可欠…」

(『BLAME!』5巻18‐22p)

 

シボ「私もこの空間に来てからまだそんなに長くはないけど、ここではあらゆる測定が無意味だったわ。時空が気象のように変化するのよ」

シボ「私たちの世界線は少しずれているのかもしれないわ」

(『BLAME!』5巻56p)

 

シボ「遅かったわね霧亥。10年以上待ったわよ」

(『BLAME!』5巻86p)

メンサーブ

セウ「見る。あなたはメンサーブ。僕は誰」

虫1「だめだ、前より悪くなってる」

虫2「セウったら毎回どんどん馬鹿になっていってるよ。あの機械はキズしか治せないんだ」

セウ「僕は何かが欠落していることを知っている。おびえ…悲しい…」

メンサーブ「あなたの名前はセウです」

セウ「僕はセウ」

(『BLAME!』5巻151‐152p)

 

 

6巻の名言・名セリフ

東亜重工の崩壊

 

中央AI「手遅れだメンサーブ。展開領域不確定のまま転送は自動制御に移行した」

メンサーブ「新天地などと本気で考えているのか」

中央AI「最大出力で転送する。東亜重工は都市の外へ出現する」

(『BLAME!』6巻52‐61p、一部中略)

 

セウ「メンサーブ様、何故こんな事に」

メンサーブ「セウ、私は…住人も東亜重工も守ることができませんでした」

(『BLAME!』6巻84p)

セウとメンサーブ

乗務員「ここここここここ、こんにちは」

シボ「安全なの、霧亥?」

乗務員「わっわわわわ、私、私」

霧亥「これに乗って上に行く」

乗務員「エレベーターの運行を開始しますか?」

霧亥「ああ」

乗務員「目的地を40-7KE地点に変更。距離約6780キロメートル。所要時間はレールの状態に依存するため不明」

シボ「不明って」

乗務員「つまりレールが古い部分では速度を落とさねばなりません」

乗務員「最低でも800時間は必要でしょう」

(『BLAME!』6巻188‐194p、一部中略)

 

 

7巻の名言・名セリフ

プセル

 

ブロン「ドゥォホッホ ホォッホォホォ」

(『BLAME!』7巻39p)

 

イコ「間違いない、あれは第一種臨界不測兵器、重力子放射線射出装置だ」

ドモチェフスキー「規定通波に応答しない。これでこっちも攻撃していいことになったな」

イコ「もう少し待て、網膜走査には拒否していない」

イコ「精神処理装置に障害!!?」

イコ「!!!登録コードを削除された跡がある!!!」

ドモチェフスキー「…」

イコ「危険だドモチェフスキー、行動を予測できない!」

(『BLAME!』7巻50‐51p)

シボの治療

イコ「…プセルの感覚域の臭いがする。見つかった」

ドモチェフスキー「何だと」

イコ「造換塔が使われている!!駆除系を落とすつもりだ、24、25、26…まずい、まずい」

(『BLAME!』7巻123‐125p)

 

シボ「何故、珪素生物が人間の遺伝子を入手しようとしているの?」

イコ「…ダフィネルは集積蔵からネットスフィアへの接続を目論んでいるんだ」

(『BLAME!』7巻132‐133p)

 

 

8巻の名言・名セリフ

サナカンの復帰

 

ドモチェフスキー「プセルッ!!!」

ドン

イコ「ドモチェフスキー、頭部を破壊しろ!!造換塔を使ってるぞ!!」

イコ「何してる、早く撃て!!」

(『BLAME!』8巻47‐49p)

 

統治局「また来たのか、ダフィネ・ル・リンベガ」

ダフィネル「仮接続の登録申請に来ました」

(『BLAME!』8巻78‐79p)

レベル9の誕生

メッセージを再生します。ピーッ

「ドモチェフスキー、シボが二重登録をした。カプセルの遺伝子情報を自分に転写していたんだ」

ドモチェフスキー「イコ。まさかおまえ」

「シボの体で今レベル9のセーフガードユニットが不正作出されてる。あれが動きだしたらもう止める方法はない」

「すまないドモチェフスキー。僕の電力じゃそう長くはもたないよな…」

「だけどなんとか頼むよ…」

ザ…ザーーッ

(『BLAME!』8巻159‐160p)

 

 

9巻の名言・名セリフ

出口?

 

サナカン「あなたの名前は?」

レベル9「…ワタシハ シボ」

サナカン「私が誰だかわかる?」

(『BLAME!』9巻107p)

 

建設者「君にこの映像を伝えることができてよかった。だけど…あれからもうずいぶん…時間がたって…」

(『BLAME!』8巻132p)

レベル9と破壊された建設者

モリ「出口?」

モリ「あれっ変だな…あれっ」

モリ「大変だ霧亥!俺の放射計が壊れた!!床以外の方向から反応がない!」

観測者「珍しいな。長い間ここで観測をしているが、生物に会うのは初めてだ」

ズズーン

観測者「老朽化した構造材か何かが落下したんだよ。ここではよくあることだ。ここは球状の空間で、直径は平均14万3000キロメートル」

観測者「構造体は続いている」

モリ「おいっ!!!」

モリ「…なんてことするんだ」

霧亥「あれは珪素生物だ」

(『BLAME!』6巻177‐191p、一部中略)

 

 

10巻の名言・名セリフ

シボを救い出したサナカンと、上位駆除系

 

統治局「セーフガードが流出したレベル9ユニットを破壊しようと動き出してる。しかし我々は可能ならレベル9を珪素生物から無事に取り戻したい。なぜなら我々はレベル9を使って都市を救う方法を発見したからである」

(『BLAME!』10巻83p)

 

サナカン「シボ…ワタシタチノ コハ ブジヨ」

(『BLAME!』10巻135p)

 

サナカン「キリ…イ 球体を…守って…」

サナカン「感染しない…場所が…あ…る…」

霧亥「感染!?」

サナカン「そこ…まで…持って…いく……」

霧亥「待て、その球体は何だ?サナカン!」

(『BLAME!』10巻169-170p)

人格の一時収納領域

玩具「朝なんてないし誰も起きない。死ぬことができないから恒久的な睡眠をしている」

女の子「ここはどこですか?わたしはどうすればいいの?」

玩具「理解しない。僕は玩具用の人工知能なんだ」

(『BLAME!』10巻183p)

 

女の子「でも彼は球体を手に入れました」

女の子「その球体の中には二人の女性の遺伝子から作られた胚が保存されていて、胚は感染の恐れのない安全な場所で自動的に成長を始めるようになっています。彼は球体をそこまで届けるつもりのようでした」

女の子「…でも、その場所は都市の果ての最後の超構造体を超えた先で、統治局はそこへの旅はこれまでよりさらに困難で長いものになるだろうと言ってました」

女の子「ただ…私にはあれからどれくらいの時間が経ったのかわからないんです。彼は今も存在し旅を続けているのでしょうか?」

(『BLAME!』10巻190-197p、一部中略)

 

 

 

……

以上、マンガ『BLAME!』の名言・名セリフでした。

気になった方はぜひ通して読んでみてね☆

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