18年キノコ栽培 仮伏せ管理と椎茸本伏せ開始

キノコ原木栽培

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仮伏せ時の管理

2018年3月23日に全ての植菌が終わり、それからほだ木を集めて仮伏せしていましたが、小屋近くのA区とB区のものにはたまに活着を促すということで散水チューブで散水してました。
小屋から遠いC区とD区はやらず。
なお散水は3日連続で晴天が続いた時に2,3時間ずつ行い、植菌から2週間程度は散水したほうが良いということで、植菌初めの2月20日~4月7日くらいまで散水してました。
それ以降は天水任せです。

なお仮伏せ時の気象ですが、私が住んでいる地方の気象台の気象月報に載ってある気象概況を読んでみると、以下のような特徴のようでした。
(地方気象台のリンク集:http://www.jma.go.jp/jma/kishou/link/link1.html)

2月
平均気温は「平年より低い」。
降水量は「平年より少ない」~「平年並」。
日照時間は「平年よりかなり多い」。 

3月
平均気温は「平年よりかなり高い」。
降水量は「平年よりかなり多い」。ただし、(自分の住んでいる地域)は「平年より多い」。
日照時間は「平年よりかなり多い」。 

4月(速報版)
平均気温は「平年より高い」~「平年よりかなり高い」。
降水量は「平年より少ない」~「平年並」。
日照時間は「平年より多い」。ただし、(自分の住んでいる地域)は「平年並」。

仮伏せ本番となる3,4月の様子からすると、今シーズンは「気温が高かった」、「日照時間が多かった」というような特徴だったと思います。

理系的にはちゃんと時間や気温を数値的に測りながら最適な仮伏せ管理を研究していくべきなのでしょうが、まあ、流石に面倒なのでこうやって簡単に記録しておくだけにしておきます…。

 

仮伏せ時のほだ木の様子はどんなもんかと見てみた4月17日、散水区のものも散水無しの区のものもあまり変わってないように見えました…
大丈夫なのか!?乾燥しすぎてないのか!?

 

椎茸本伏せ開始

5月11日、椎茸の本伏せに移ります。
参考資料によって本伏せ開始時期が色々分かれていたりしますが、まあ5月くらいが基本なのかな?
梅雨前に終わらせるのは共通ですが。
さっさとやって出稼ぎに行きたいので5月から開始です。
栽培計画は作物のことだけでなく自分の予定も両立させていかねばなりません。

まずは本伏せ予定地近くにある、散水無し、常に日陰となっていたC区のものから開始です。
…笠木を剥いでみても上端の木口には現れるであろう菌糸紋が見えないが…。

本伏せ予定地である東方敷地は斜面の裸地であるため風通しはまあまあ良いだろうということで、今回は「鎧伏せ」をメインにしていきます。
椎茸の伏せ方にも色々と様式があるのですが、この鎧伏せが最もスタンダードらしいです。
ただし、風通しが悪いところで行うと過湿になってしまうので、そういうときは「むかで伏せ」とか鎧伏せの中央の細木を省略した「鳥居伏せ」などが良いらしいです。

本伏せ始点はどうやってやるのが最も安定するのか、とずっと悩んでました。
出稼ぎ中にバランス崩してドミノ倒しのようになってしまったら害菌にやられてしまいますからね~。
マニュアルなどでは本伏せの始点がただの二股の木だったりしますが、何だか素人目だとバランス悪そうに見えて…

現場を見てさてどうするかと考え、コナラの切り株を始点とすることにしました。
伐採跡地の野伏せなら切り株に、林内伏せなら立木にでも立てかけるのが安定するのかな?

ネットで検索してもよろい伏せのコツとかが分からなかったので何となく始めてみましたが、なかなかバランス保つのが難しいです。
斜面だし、ぐねぐね曲がっているほだ木多くてぐらつくし…。

結局、最初から最後までドミノ倒しのように崩してしまった。
いける、いける!と思った矢先のこと。
崩れた時は「まあ人生なんてこんなもんだな」と思った…。

気を取り直して再開です。
どかどか伏せていくのではなく、一組一組バランスを考えながら慎重にしていくことにしました。
始点辺りが少し不安定だったので、逆側からほだ木を少し立てかけて押し合うようにしてみたり。
横に置く枕木は、上の方に置くより下の方に置いたほうが重心も下になってバランス保てる?
角度は45度程度だと安定する?
急だとバランス崩しやすい?
鎧伏せの内側には、曲がったホダ木や細いホダ木を置くべき?

少しコツが掴めてきたのか、崩さずに伏せていけるようになりました。

今シーズンの仮伏せは全て『縦積み』としましたから、ホダ木の上下で環境が変わっています。
木口上側は笠木を掛けていたと言えど過乾燥気味だったのか白っぽい菌糸紋は見られませんでしたが、下側にはいくらか見られました。
なのでホダ木の上下の環境を変えて均一に菌糸が蔓延してくれるように、本伏せ時では『天地返し』をしながら伏せていきました。

縦積みは薪積みよりも腰を曲げてホダ木を持つ必要があまり無い分、作業性はやっぱり良いのかも。
ただ、縦積み仮伏せでは本伏せ時に天地返しするのを忘れないようにするべきだと思いますが。

C区で明らかに害菌にやられていそうだったのは1本だけです。
その一本には大きな腐った節があったのが原因だと思いますが、だからといって腐った節があるものは全て害菌にやられているわけではなさそうです。

崩れ2回目。
ただ今回は1回目のようにドミノ倒しになって全部崩れるようなことはなく、途中まで。
はぁ、神経使うわ…

少ないですがC区のものを全て伏せることができました。
生まれて初めて行う作業ばかりなので色々と不安です。

しかし椎茸本伏せでは意外に場所はあまりとらないようですね。
少ない面積に密集して置いていけたような気がします。

次は笠木かけ。
最初に大雑把に枝で骨組みっぽいものを作り、その上からバサーッと枝葉をかけることで、通風性と遮光性を確保するようです。
直接細かな枝葉をかけると蒸れてしまうかも。
直射日光さえ当たらなければ横側はあまり遮光しなくても良いかもです。
風通し悪くなるし。
まあこの辺はゆっくりちまちま調整していきます。

この日の3時間ほどでC区の分の本伏せは全て終了したということは、本伏せはそこまで時間はかからない作業なのかも。
今季分だけなら1週間程度で終わるか?
しかし暑い時期の作業になりがちなので、作業者の体力とホダ木への日光の当たり具合を考えて、早朝や夕方にのみ作業すべきだと思いますが。

今回は伐採跡地で枝葉をかけて遮光する『野伏せ』としましたが、収穫時だと野伏せのままでは作業がしにくいのでまた動かさないといけません。
収穫期になったものには遮光ネットかけて『鳥居伏せ』していくべき?
本伏せ時は6乾4湿、発生時は4乾6湿にするべきだと言われてますが、どうしようか…。
あまり大きく動かすのは面倒くさいし…

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