「自信(Self-Confidence))とは自己を信頼する気質、徳目であります。
自信を考える
自信は人間が自らの能力、知識、信念などを信頼している精神の状態を意味する言葉ですが、自信があればうまくいくと自分を信頼し、未経験の領域に挑戦する場合でも自己不信や戸惑いを克服することができます。
自信を獲得するためには家族や他人との人間関係、社会の中での生活などを通じて、経験を蓄積しながらそこから得られた知識や教訓を建設的に活用しなければなりません。つまり自分がうまく物事を進める力量の結果として自信は内面化されます。洗脳や催眠といった手法でも自信は獲得できるとされますが、実際の行動で問題となる可能性が高いでしょう。
自信の影響力
自信の影響力は大きく、それは人生観や生き方を方向付けることがあります。スポーツ選手などの身体能力も自信によって引き出される可能性があります。
一方で自信過剰は慢心や驕りになる危険があります。逆に自信喪失すると、思考は停滞して行動は消極的となるか、自信喪失の反動からしばしば虚栄心が頭をもたげて自分自身を虚飾し、実際の自分よりも良く見せようとする完璧主義に走ったり、何かに依存するといった状況に陥ることがありますので要注意です。
自信というスキル
カナダのトロントにあるライアソン大学の体育総務部長兼サッカーチームコーチである「ジョーゼフ博士」は、選手をスカウトするときどこを見るかとよく聞かれました。
スピード? 強さ? 機敏さ?
いいえ。スポーツに限らず、人生において一番大切なスキルは自信なのだと博士は言います。
彼の話によるとスポーツ選手として一番大切なスキルは「自信」であり、これは自分を信じる能力、信念で、どれほど見込みがなかろうと、難しかろうと、困難に遭おうと、どんなタスクでも「成し遂げられる」と信じられることだと言っています。つまり「自分にはできるという信念」、それが自信です。
敢えて「自信」を「スキル」といった理由はそれが「鍛えられるもの」だと考えているからです。そして自信というスキルを高める方法は何かというと「繰り返して練習」することです。いくら失敗しても繰り返して練習し、練習で間違いを直すことです。そこにマジックなどのトリックは一切ありません。
その他に自信を付ける方法としては、
○ 思考が行動に影響するので頭の中のネガティブな独り言をやめること。
○ 自分をけなすような人からは離れること。
○ 自分の人生のキャプテンであり、自分の運命のマスターである意識を常に持つこと。
○ たまには自分を慰める自分宛に応援の手紙を送ること。
○ 心に疑いや恐れが起きたときには「強く生きろ!」と叫び、「よし、行くぞ!」と思うこと。
○ 間違いを直して正しくやった時には感謝と褒め言葉を忘れないこと。
そして最後に残した言葉が「Think different!」です。世の中には自分と同じ人はいません。人間はみんなそれぞれ違う道を歩む旅人ですから。
ジョーゼフ博士の言葉を直接聞きたい方は下記リンクをご参照ください。