先日販売した、ペチュニア‘黒真珠’と

アイビーゼラニウム‘エレガンテ’の寄せ植え。

 

 

黒真珠は、厳密には黒というよりも

黒紫に、ライムがかった白の覆輪の八重咲き。

 

 

ほんのりピンクに染まったような、

斑入りの肉厚の葉っぱは、

アイビーゼラニム‘エレガンテ’。

 

まだ花は咲いていませんが、

花の色もとても優しく、真っ白ではなくて

透明感のある乳白色に、少しだけピンクを淡く混ぜたような色。

 

枝垂れるように枝をのばし、、

華奢な花首をあげて、可憐な花を咲かせてくれます。

  

黒〜白、グリーンの抑えた色みでまとめた、

シックで、静かなひと鉢です。

 

 

今日は、お客様からのご希望もありましたので、

育て方のコツなど少し書いてみようと思います。

 

書き出すと、例のごとく長文になりますので

今回は、この寄せ植えの全体の管理だけにとどめ

 

追って、

ペチュニアの育て方カテゴリを増やそうと思っています。

 

 

あ、でも

 

神戸という暖地に住む私の、

自分の経験値に基づいているものが主なので

あくまでも、ひとつの「目安」に。

 

色んなサイトもご覧になって、試行錯誤して

自分なりの育て方を見つけていくのも

園芸の醍醐味、面白さでもあると思っています。

 

 

 

 ペチュニア‘黒真珠’の中輪で上品な花は、

蕾のあがりがとても良く、

節間も短いので、カリブラコアのような感じで

さほどピンチ(摘芯)に神経を払わなくても大丈夫なように感じます。

 

今季、この黒真珠を育てていて気づいたのは、

小さな蕾からたくさんの八重花が咲き広がる姿は

本当にドラマチックなのですが、

 

中には開ききらずに、茶色くなって終わってしまう蕾もあるということ。

もしくはガクから蕾すらまだ目立たない段階で、そのまま終わることも。

 

もしかしたら、ちょっと肥料分が不足気味だったのかもしれませんが

ひとつの節間にとにかく3つも4つも蕾が着くので、

ひとつくらい萎れて開かなくても全く気になりません。

 

お手元に届かれてから、ハイポネックスなどの液体肥料を、

定期的にあげるようにしてください。

 

栄養が充分足りていたら、全部開いてくれるかもしれません。

 

 

【置き場所】

 

ペチュニアは本来真夏の直射日光にも強いのですが

ここ数年の繊細な花姿をしたペチュニアたちは、

暑さにも、すこし繊細であるように思います。

 

まぁ、これだけ夏の酷暑が深刻になっていますから、

品種が、というより どの植物も、

一昔前のように夏越しがしづらくなってきているのは確か。

 

一緒に植えてあるアイビーゼラニウムも、

真夏の直射日光で葉がヤケることがありますので

梅雨明けくらいからは、半日陰くらいが育てやすいと思います。

 

西日と長雨には当てず、できれば、

朝日のよく当たる、風通しの良いところなら最高です。

 

 

【水遣り】

 

ゼラニウムは乾燥にとても強いのですが、

ペチュニアを基準に水をあげるようにしてください。

 

よく、育て方のコツなどで

「涼しい時期は週に何回、夏場は日に何回」などと

書いてあるページをみますが

 

置かれる環境によって、育てる鉢によっても、

そして吹く風の強さでも変わってきます。

 

これからの季節は毎日必要ですが、

あまりにも気温が低く、雨曇りが続くようでしたら、

あげない日も出てくるかもしれないですし、

もっと暑くなれば、一日一回では足りません。

 

毎日ぐっしょり濡れていたら根が腐りますし、

カラッカラに乾燥させてしまうと、回復できず枯死する事もあります。

 

日々、様子をみてお水をあげるようにしてください。

(この育て方ページの流れで、今後水遣りのコツなども書いてみようかと思います。)

 

 

【施肥】

 

さきほど書きましたが、液体肥料を定期的にあげるようにしてください。

希釈や頻度は、お使いになる商品パッケージの記載に準じます。

 

ゼラニウムと一緒に植わっていますが、

ペチュニアに合わせてあげて大丈夫です。

 

 

【病害虫】

 

使用している花材はどれも丈夫なのですが

夏場はやはり病害虫の注意が必要です。

 

ペチュニアには、一年を通して、

アブラムシの発生が見られることがあります。

アブラムシは病気の媒介元になり、

あっという間に増殖するので、早めに駆除します。

 

あと、私はあまり見かける事はないのですが、

ガの幼虫が葉につくこともあるようです。

 

また、

朝晩の気温差が激しい今時期には、

うどん粉病が見られることがあります。

 

他にも、

私は寄せ植えを作る時に、かなり下葉を取ってしまうのですが

それでもこれからの季節は、枯れた葉や花ガラが蒸れてカビが生え、

そこから灰色カビ病などが発生する事があります。

 

花と葉の掃除を適宜してあげた上で、

スプレータイプの万能薬剤(病気にも害虫にも効く)を

定期的に散布してこれらの病害虫を予防しましょう。

 

 

ゼラニウムは病害虫が少なく育てやすい植物ですが

乾燥が続くと、葉の裏にハダニが着くことがあります。

 

水遣りは基本株元にあげて、

ペチュニアの上からかけたりしないようにするのですが

時々ゼラニウムの葉を軽く洗うようにしながら

水遣りすると、予防になります。

(薬剤散布後は効能薄れますから、散布前に^^)

 

 

 【その他、冬越しなど】

 

ペチュニアは一年草ですので、楽しめるのは

長くて秋の終わり頃までです。

 

ゼラニウムは、少し寒さが苦手なところがありますが

こちら暖地の神戸では戸外で越冬しています。

 

ただ、強烈な寒波が来たときには、こちらでも

凍ったところは全部だめになってしまいますので、

冬は軒下の日当たりの良いところに置き、

夜間は中へ取り込んであげるのが無難です。

 

寒さで傷んでしまったところはカットしてあげてください。

 

植え替えは、ペチュニアが終わったあとの、

冬の寒さが来る前までに行います。

 

ゼラニウムは真夏と冬以外なら植え替え可能です。

 

黒真珠が、もしも秋早めに終わってしまったら、

そのタイミングで植え替えても大丈夫です。

 

今は、弱酸性が好きなペチュニアと

弱アルカリ性が好きなゼラニウムの

どちらにも偏らない一般的な土で植えていますが

(ペチュニアの花数がすごいので、弱酸性でなくても花が楽しめる

&そしてゼラニウムは、土質に神経質にならなくても育つ)

 

ゼラニウムを単植する時には、

苦土石灰などを施した土で育ててあげると生育が良いです。

 

 

 

 あぁ~~~

めちゃくちゃ長い記事になってしまいました、ごめんなさい。

 

また、次の記事で、ペチュニアのことを書いていきたいと思います!

 

 

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