〜ゴールキーパーのキャッチング〜





ゴールキーパーの1番の仕事はゴールを守ること。


ゴールを守るために、しっかりとボールをキャッチする技術を身につけることはとても重要です。


キャッチした時点で相手の攻撃は終わり、自分達の攻撃に切り替わりますからね。












キャッチングの種類






ゴールキーパーのキャッチングは大きく分けると2種類あります。



オーバーハンドキャッチ






アンダーハンドキャッチ







そしてアンダーハンドキャッチは、お腹周辺の浮いたボールをキャッチする場合と、グラウンダーのボールをキャッチする場合があります。


今回はオーバーハンドキャッチについてお話ししていきます。





オーバーハンドキャッチとは




オーバーハンドキャッチとはおおよそ胸から上に飛んできたボールをキャッチする方法です。


オーバーハンドキャッチの参考動画







オーバーハンドキャッチのコツは?



肘は開き過ぎず、閉じすぎない。

肘の閉じすぎには注意しましょう。
開き過ぎるのは1番ダメですが、閉じ過ぎてもボールの勢いを吸収できません。

肘は軽く絞る程度のイメージでリラックスできるような形を作りましょう。






前傾姿勢は維持する


キャッチをする際に、反射的に上半身がのけ反るようなクセがある選手を良く見かけます。

上半身の前傾姿勢は崩さずに、腕だけを動かしましょう。


ボールを手で挟もうとしない


ボールは両手で挟み込んではいけません。
構えた手のひらに飛んできたボールが自然と収まるようなイメージを持つことが大切です。




手の形は三角形?




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親指と人差し指で三角形を作るという話を聞いたことがあるかもしれません。

しかしそれでは安定したキャッチングはできません。


綺麗な三角形を作ってしまうと手のひらを上手く使えず、指の力だけに頼ってしまうんですよね。

さらに肘が開きやすくなるためシュートの勢いが吸収できなくなり、強いボールをファンブルしやすくなります。




正しい手の形は?






まずは三角形を作ってみしょう。


そこから向かい合っている親指と人差し指の角度を少しだけ上に向けます。



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これが正しい手の形になります。





あとは手の大きささ指の長さによって多少の違いはありますので1番ボールを収めやすい形に微調整してみて下さい。






親指の付け根でボールが収まる感覚が大事です。



手の使い方






親指の付け根でボールを収め、指で支えるような感覚を身につけましょう。




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赤い丸で囲った部分でボールを収めます。





基本的に指に力を入れる必要はありませんが強いていうなら親指、人差し指、小指の3本を意識して下さい。



指はできるだけ開きます。

ただし、開くことを意識しすぎて指がピンと伸びたりしないよう注意しましょう。


あくまでも丸いボールをキャッチするのですから、手のひらと指の形もボールに合わせて丸みを持たせることが基本です。




キャッチする瞬間に腕を引く?







ボールをキャッチする瞬間に腕を引いてボールの勢いを吸収する。

と聞いたことがあるかもしれません。


これは正直する必要ありません。


というより不可能です。笑


練習のキャッチボールの時ならばできるかもしれませんが、実戦では使えませんし、失敗した時のリスクが大きいです。


正しいキャッチングのフォームさえできていれば自然とボールの勢いは吸収できますよ。




色んな体勢でキャッチしてみよう







ジャンプした状態でボールをキャッチしてみたり、座ったり横に寝転んだ状態でキャッチ練習をしてみるのも面白いです。

ゲーム中は様々なシチュエーションがあるので、不安定な状態でもボールを収める感覚がつかめます。



最後に





ゴールキーパーにとって基本であるキャッチングですが本当に奥が深いです。



キャッチングの技術が高いゴールキーパーは試合に安定感をもたらします。


普段の練習やアップの時から、手の形や腕の形を意識しながら練習に取り組んでいきましょう。