はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

動画配信

2024年04月25日 | 株式会社はぐくみ幸房のお仕事

 ご存じの方も、ご存じでない方も、改めまして・・・。

 

 このブログの内容を、もう少し分かりやすく伝えられないかな?ということと、コロナ禍で講師業が淋しい感じになった時期と重なり、以前から、森に関する知識を学べる動画を配信しています。 という、再告知です。

 

 配信していると言いながら、配信をスタートした時から、以後、更新していません (^_^;)。

 ネタは、山ほどあるので、準備をしつつ、そろそろなぁ~と考え始めている感じです。

 

 こんな動画を配信しています。参考までに(^.^)

 

森の知識はぐくMOVIE「樹形」

 

森の知識はぐくMOVIE「ヒキガエル」

 

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なぜ、春の葉っぱは赤いのか。

2024年04月23日 | 森林・樹木の基礎知識のお話

 春になると、樹木たちが新しい葉っぱを出し、新しい1年を迎える準備を進めています。

(サカキ)

 

 普通、樹木の葉って緑色。

 だけど、観察してみると、新しい葉っぱの色が赤色が多い。ということに気づきます。

(アラカシ)

 

 なぜ、春に出した新しい葉っぱが赤いのか

 

 樹木は光・二酸化炭素・水を使って、無機物から有機物を生み出す「光合成」を行っています。

 光合成に使われる光は、可視光(人が見える光)と言われる赤色光・青色光・緑色光の3種類。

 このうち、吸収する効率が最も悪い光が緑色光なので、緑色が反射し、葉が緑色に見える。と言われています。

 

 ということは、春の新しい葉っぱは、赤色光を吸収する効率が悪い?...というわけではありません (^_^;) 。

 

 光には、可視光以外に、人の目には見えない赤外線と紫外線が含まれています。

 このうち、紫外線は光合成を阻害し、葉の細胞(葉緑体/クロロフィル)に障害を与えます。

 障害を与える紫外線から葉の細胞を守るため、紫外線を吸収してくれるアントシアン(フラボノイド)を合成します。

 葉が赤色に見えるのは、合成されたアントシアン(フラボノイド)によるものです。

 

 紫外線から葉の細胞(葉緑体/クロロフィル)を守るクチクラ層などが作られると、葉の色は、赤色から緑色に変わっていきます。

 

 アラカシ、シイノキ、サカキ、カナメモチ、ウバメガシなど常緑広葉樹だけでなく、落葉広葉樹でも同じ現象が起こっています。

(タムシバ)

 

 紫外線は私たち人間のお肌にも良くないように、樹木にとっても障害を与えています。

 この季節(春)、葉が赤い樹木を見つけたら、紫外線と戦っているんだなー、と観察してみて下さい。

(タブノキ)

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奈良県フォレスターアカデミ2024年度 森林内の危険な生物

2024年04月15日 | 株式会社はぐくみ幸房のお仕事

 今年度も奈良県フォレスターアカデミーにて、「森林内の活動における危険な生き物」についての講義をさせていただきました。

 近年、クマの被害が多発し、結構な頻度でニュースになっています。

 この講義では、クマの被害はもちろん、森林内での活動や林業という仕事の中で出会うハチ、ダニ、毒ヘビなどの色々な危険な生き物を知り、被害にあわないための予防と対策を身につけて、森林内の活動における安全管理スキルを身につけてもらう事を目的としています。

 講義の内容は、危険生物による死亡者数と年齢別の割合、文部科学省の学習指導要領に危険生物への配慮が書かれている点など、まずは、理解する必要性を知っていただきます。

 

 その後は、ツキノワグマ、イノシシ、ノイヌ、ノネコ、サル、ハチ、アリ、ムカデ、双翅目類、マダニ、半翅目類、サソリ、ツチハンミョウ類、アオバアリガタハネカクシ、ゴミムシ類、毛虫類、イラガ類、マムシ、ヤマカガシ、ヘビ全般、スッポン、ヒキガエル、アマガエル、ヒル類、危険な植物、毒きのこ類の一通りを説明。

 

 とはいえ、約4時間で多大な情報をお伝えしたので、覚えきれないし、忘れてしまいうのは当たり前です。

 学んだことを思い出していただくため、カードを使って、「危険生物の被害を受けたときの対処体験」をしてもらいました。

 時間が経過すると学んだ事を忘れることは当たり前です。

 だから、資料を読み返したりして、どんな話をしてたっけ?と思い出すことが大切です。

 忘れたことを思い出す。

 それを繰り返すことで、学んだことを知識として定着させることが出来ます。

 復習ではなく、思い出す。

 それだけでいいんです♪

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メリケントキンソウ

2024年04月13日 | 危険な生き物のお話

 春の危険な植物「メリケントキンソウ」。

 メリケントキンソウは、南アメリカ原産の外来生物です。

 日本では、1930年代に和歌山県で発見されたそうです・・・。

 

 このメリケントキンソウ、日本各地に広がりつつあり、公園、芝生、空き地など私たちの生活エリアで繁殖しています。

 草丈は5~10cm程度で、地面を這う様に生えています。

 実は、シロツメクサやカラスノエンドウなどの下に隠れて、広がっていることもよくあります。

 

 何が危険かというと、メリケントキンソウの種にある「トゲ」です。

 このトゲが、刺さると痛い

 

 一般的なブルーシートやレジャーシートだと、貫通してトゲが刺さるので、芝生の上にレジャーシートを敷いて、座った瞬間にブスッ!なんてことが多々あります。

 

 メリケントキンソウは、10月頃に発芽し、4月頃に開花し、5月頃に結実します。

 結実する5月の時期が一番危険で、成熟した実に付くトゲが刺さると、とても痛い!

 

 メリケントキンソウが 最も危険な時期は5月 頃。

 

 そんな危険なメリケントキンソウを除去したい!という場合は、4月中頃までにメリケントキンソウを抜き取りましょう。

 5月になると、トゲがあるので、抜くのが大変です・・・。

 

 太陽が気持ちいい晴れた日に、芝生の上に腰かけた瞬間に、グサッ!

 

 子どもが楽しそうに芝生の上を裸足で歩いていると、グサッ!

 

 家族で芝生の上にシートを敷いて、お弁当を食べようとしたら、グサッ!

 

 メリケントキンソウが蔓延すると・・・

 芝生の上で、ゴロゴロできない。

 芝生の上を、裸足で歩けない。

 芝生の上で、お弁当が食べられない。 なんてことになります。

 

 メリケントキンソウを駆除したい場合は、結実するまでに行いましょう。

 

 なお、実にトゲを付ける目的は、トゲで刺した相手に実(種)を運んでもらうためです。

 

 靴の裏に刺さった実が、ポロッとどこかで落ちて、そこから蔓延ります。

 車のタイヤに刺さって、自宅の庭で、ポロッと種が落ちて、そこから蔓延ります。

 

 5月になったら、たくさんトゲをつける、危険な植物メリケントキンソウ

 皆さん、気をつけて下さい!

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タムシバとコブシ 違い

2024年04月11日 | 樹木・草花のお話

 前回のお話「タムシバ」の続編として、今回は「タムシバとコブシの違い」について。

 まずは、タムシバの葉とコブシの葉の違いです。

 

 タムシバの葉は、広被針形で、コブシと比べると細長い

 コブシの葉は、倒卵形or広倒卵形で、タムシバと比べると幅広い

 

 簡単に言えば、葉が細長いとタムシバで、葉が幅広いとコブシです。

 もう少しマニアックに言うと、タムシバの葉は真ん中あたりが最も幅広く、コブシの葉は先端付近が最も幅広い。

 幅広い位置の違いを記しますね (^_-)。

 

 次は花の違い。

 実は、これが一番分かりやすい (^o^)

 

 タムシバの花は、葉が開く前に咲くので、葉がない

 コブシの花には、葉が1枚付く

 

 花の裏を見て、葉がなければタムシバ

 花の裏を見て、葉が1枚付いていたらコブシ

 

 あっ、これもわかり易いですね。

 「葉をかじると少し甘い」がタムシバです (*´∀`)。

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タムシバ

2024年04月09日 | 樹木・草花のお話

 新しい葉がまだ開かれていない少し淋しい早春の時期に、大きな白い花を咲かせ、森林を色づけてくれる樹木「タムシバ」。

 ヤマザクラ同様、早春の淋しい感じの森林を色づけてくる代表的な樹木の1つですね。

 

 タムシバは、本州・四国・九州の山地に自生する在来種亜高木性落葉広葉樹です。

 樹高は10m程度と、亜高木層を担う重要な樹木の1つ。と、個人的には考えています。

 

 タムシバは、尾根などのやや乾燥した場所にも生育しており、アカマツやモミと混じって白い花を咲かせる姿をよく見かけます。

 おそらく、マツ枯れによってアカマツが減少し、伸び伸びと成長できるようになったのではないかな~、個人的に考えています。

 

 タムシバの花は、3月下旬から4月上旬に、葉が展開する前に開花します。

 花の色は白色、花弁は6枚、花径は6~10cmという特徴は、早春の森林の中では、ひときわ目立ちます。

 

 タムシバの葉は、長さ6~14cm、縁に鋸歯はなく、広被針形で細長い形をしており、葉の付き方は互生です。

 葉を咬むと少し甘いことから、「噛柴(カムシバ)」と呼ばれ、それが転訛し「タムシバ」になったのが名前の由来です。

 

 タムシバの樹皮は、灰色で滑らかで、これといった大きな特徴はありません。

 が、枝を切るとその切り口から、幹の樹皮を削るとその部分から、レモンに似た柑橘系のさわやかな香りがします。

 いい香りがする。と聞くと、ついつい、枝を折ったり、樹皮を傷つけてしまいたくなりますが、樹木の健康に悪い影響を与えます。

 どうしても、香りを楽しみたい場合は、剪定バサミなどの刃物を使って、枝先を少し切り取る程度にしてくださいね。

 

 タムシバの花を生薬の原料としても有名です。

 蕾を採取し、乾燥させたものを生薬の「シンイ (辛夷)」 として利用されています。

 ちなみに、辛夷の原材料として、タムシバ以外に、 ハクモクレンとコブシも規定されているそうです。

 辛夷の効用は、鎮静、鎮痛、頭重、鼻炎、蓄膿症など。

 ただし、原材料は「蕾」なので、開花する前に採取する必要があるため、花を楽しめなくなるというデメリットが・・・。

 タムシバを資源として利用する場合、観光資源か医薬資源か、悩むところなのかもしれませんね(^_^;)。

 

 僕は、淋しい早春の森林を彩りしてくれるタムシバの花が好きなので、断然、観光資源ですね!

 生薬としての原料は、コブシやハクモクレンでいきましょう (´▽`)。。

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タラの芽を二度楽しめる水耕栽培

2024年04月08日 | 山菜・キノコなど食を楽しむお話

 春と言えば山菜!

 山菜と言えばタラの芽!

 今回、タラの芽を2度楽しめる「タラの芽の水耕栽培」について。

 

 本題の前に、タラノキは地域の方や所有者の方が育てている可能性があります。

 たとえ、道端で生えているタラノキであっても、管理されている方がいる可能性があるということを忘れず、勝手にタラの芽を採取しないでくださいね

 来年の春もタラの芽を楽しむためには、採り方のルールがありますので、各々が勝手に採取してしまうと、育てて、管理している方は、とても悲しい気持ちになってしまいます・・・。

 

 さて、僕はトゲのない品種「メダラ」を育てています。

 今回の水耕栽培はメダラで解説しますが、通常のトゲトゲのタラノキでも同じことが出来ます(トゲがあって大変だけど・・・)。

 

 タラの芽を採取する時、地上から80~100cmの位置にある「元気そうな芽」の少し上の位置で、幹を鋸などで切ります。

 ちなみに、地上から80~100cmの位置というのは、絶対条件ではありません。

 その位置にある芽が、再び、伸びるので、「来年の春にタラの芽を採りやすい位置」ということで、80~100cmとしています。

 もし、シカによる被害を防ぎたい場合は、シカの口が届きにくい150~180cmくらいがいいかと思います。

 

 採取するとこんな感じで、まずは、「タラの芽」を採取します。

 

 タラの芽を採ったら、残った幹を8~10cmの長さに切っていきます。

 幹を観察すると、ところどころに「小さい芽」があります。

 

 その芽を傷つけないよう、8~10cmの長さに幹を切っていきます。

 

 切り終わったら、水に漬けます。

 場所は陽当たりの良い場所に置いてください。

 水は、毎日交換する必要はありません。

 水の量が減ったり、水が汚れてきたら交換するって感じです。

 あまり、水の汚れは気にしなくても大丈夫かなと思います。

 

 しばらくすると芽が膨らんできます。

 

 そして、徐々に葉が開きます。

 

 概ね3~4週間くらいで、二度目の「タラの芽」をいただくことが出来ます♪

 少し小振りなタラの芽になりますが、そこは量でカバー (^.^)。

 成長の過程を観察しながら楽しめるのも、水耕栽培の魅力の1つですね。

 

 あと、YouTubeでも「タラノキの採り方」や「タラノキの増やし方」という動画も配信していますので、興味ある方は、こちらも是非♪

(1) はぐくみ幸房 - YouTube

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春に咲く樹木の花たち

2024年04月03日 | 樹木・草花のお話

 春になると色とりどりの花が咲いています。

 春に咲く樹木の花と言えば「ヤマザクラ」。

 今回は「桜」以外に楽しめる樹木を一部ご紹介します。

 地域の気温や標高差によって、咲く時期や種類に多少の異なりはありますが、概ね4月上旬に見られる樹木の花をご紹介しますので、是非、山や森を巡って、花を咲かしている樹木を探してみて下さい。

 

 山の中の道路を車で走行していたら出会える、ぶどうの房のように垂れ下がった黄色い花。

 この花は「キブシ」。

 春の山菜の1つで、この花はおひたしや天ぷらで食べられますが、受粉した雌花を食べると苦いです・・・。

 

 キブシと同じように出会える黄色い花。

 これはアロマオイルの原料や和菓子の楊枝に使われる「クロモジ」。

 

 キブシとクロモジは、街から離れた森の中で見かけますが、街に近い森の中で見かける黄色い花を咲かせる樹木。

 この花は「エノキ」。

 国蝶であるオオムラサキの幼虫の食草です。

 

 次は白い花。

 

 まだ新しい葉っぱが芽吹いていない、少し淋しい森の中で目に入る大きな白い花を咲かせる樹木。

 この花は「タムシバ」。

 枝や材にはレモンに似た柑橘系の香りが漂う樹木です。

 

 常緑広葉樹も花を咲かせています。

 鐘状の可愛い花を咲かせている樹木は「アセビ」。

 アセビは有毒成分を含むため、ニホンジカも食べません。

 

 アセビと同じくツツジの仲間で、白い花を咲かせる「ヒカゲツツジ」。

 

 あと、この時期に咲く。というより、この時期まで花が残っているといった方が正しいのかな?

 紅くて大きな花が可愛らしい「ヤブツバキ」。

 

 可愛いというわけではありませんが、こんな花も咲いてます。

 名前にサクラとあるけど桜ではない「フサザクラ」。

 フサザクラは、土壌の移動が多い場所に群生しているので、フサザクラが集まっている場所は、崩壊が起こる可能性が高い場所です。

 

 この時期は、ヤマザクラが目立ちますが、実は、サクラの陰に隠れて開花している「クヌギ」。

 決して目立つ花ではないですが、クヌギも早い段階で花を咲かせています。

 

 以上、4月上旬前後に花を咲かせる樹木のご紹介でした。

 ほんの一部になりますが、サクラ以外にも花を咲かせている樹木たちがいるので、是非、サクラ以外の花を観察してみて下さい!!

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OODAループ

2024年02月11日 | 株式会社はぐくみ幸房のお仕事

 OODAループとは、勝敗に関わる意思決定と実行のために行われる思考方法の1つで、現場の業務や私生活などでの改善に役立つ考え方と言われています。

 一般的には、「PDCAサイクル」の方が馴染みあるかと思いますが、時代の変化やあらゆる状況の変化に対応した行動に繋がる思考という点では、OODAループの方が優れています。

 状況の変化に応じて、臨機応変に対応するには、PDCAサイクルでは限界があるため、OODAループという思考を学ぶ授業を、奈良県フォレスターアカデミーで行ってきました。

 

 まず、OODAループのOODAとは・・・

Observe = 見る(観察・情報収集する)

Orient = 分かる(状況判断)

Decide = 決める(意思決定)

Action = 動く(実行・行動する)

 これら4つの頭文字を繋げたものです。

 

 PDCAサイクルはm、P(計画)→D(実行)→C(評価)→A(行動)の順に沿って行いますが、OODAループは、必要に応じて、途中から前の段階に戻って再開するという考え方です。

 一方通行のPDCAサイクルに対し、OODAループは、状況の変化に応じて、任意の段階からループをリスタートできるという点が大きな違いです。

 

 このOODAループによる思考を意識し、体験いただくため、カプラを使ったOODAループ体験を行いました。

 

 まずは、2グループに分かれます。

 そして、それぞれのグループで、さらに前半組と後半組に分かれます。

 グループ対抗で、①早く作る ②多く作る ③高く作るの3項目を競い、2項目とったグループの勝利です。

 

 最初は前半組がカプラでらせん階段を作ってもらいます。

 後半組は、前半組の作り方や動きを見て、自分たちが作る場合の作戦を練ります。

 前半組が終了したら、対決を判定します。

 

 次に、後半組がスタートです。

 後半組は、前半組の動きを見て、どうすべきか理解した上で、”こうしよう”と判断して、勝負に勝つための行動に臨んでいます。

 この間、前半組は、次の挑戦に向けて、自分たちの作戦を練ってもらいます。

 前半組は、何もわからないまま、らせん階段を作ったので、勝負の判定や評価、自分たちの行動など全てを振り返って、再び、勝つための思考を巡ります。

 前半組は、一通りの勝負の中で、改善策を見出していますが、後半組の動きを観察することで、さらに改善策が改善されていきます。

 後半組は、勝負自体は初めてなので、作戦通りに進まないという状況になった際、どう行動すべきか、相手の動きを観察し、そこから改善策のヒントを得ようとします。

 

 後半組が終了したら、判定です。

 最後の勝負に向けて、前半組と後半組が一緒になって、作戦を練ります。

 

 最後の勝負は、前半組と後半組を合わせたベストメンバーを選出して行います。

 

 今の時代、常に状況が変化していきます。

 流行も次々と変わり、昔に流行したものが、再び流行することもあります。

 こうした変化に速やかに対応するためには、これまでのPDCAサイクルよりもOODAループの方が優れています。

 もちろん、PDCAサイクルも必要ですが、状況に応じて、OODAループという思考を取り入れていただくことが、今回の授業の目的として行わせていただきました。

 

 OODAループ、是非、この機会に知ってください。

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ヤドリギ

2023年12月25日 | 樹木・草花のお話

 クリスマスを代表する樹木「ヤドリギ」。

 冬の間でも、落葉樹に半寄生する常緑樹のヤドリギは、強い生命力という象徴として扱われ、ヨーロッパでは、昔から、宗教的に「神聖な木」とされたり、「幸運を呼ぶ木」とも言われているそうです。

 

 ヤドリギと言えば、「ヤドリギの木の下で出会った男女はキスをしても良い」という、なんか都合が良いような言い伝え(^_^;)がありますよね 。

 ケルト神話や北欧神話では、ヤドリギは幸福・安全・幸運をもたらす「聖なる木」とされており、非常に縁起の良い植物とされているそうです。

 そんなヤドリギの下を通るとき、幸福・安全・幸運を願うという習慣から、未婚の男女は幸せな結婚を願い「ヤドリギの下で出会った男女はキスをしても良い」という習慣が生まれたそうです。

 ロマンチックな感じがしますが、逆に、ヤドリギの下でキスを断ると、縁起が悪く、翌年は結婚できないとも言われています。

 「え~、私、そんな気、ないのにぃ・・・」という状況だとしたら、ちょっとした脅迫観念に囚われそうな言い伝え・・・・(゚Д゚;) 

 

 

 ヤドリギは「宿り木」と書き、その名の通り、他の樹木に寄生する樹木です。

 主な宿主は、ブナ、ミズナラ、サクラ、ケヤキ、ムクノキ、エノキなどの落葉広葉樹で、宿主から生きるために必要な養分を吸収します。

 時に多くのヤドリギに寄生された宿主は、衰弱し、最悪、枯死するものもあります。

 なので、ヤドリギを「病害」や「病気」とする考え方もありますが、僕自身は病気という認識を持っていません。

 というのも、宿主が枯死するとヤドリギ自身も枯死するので、宿主を衰弱・枯死させるような吸収はしません。

 ヤドリギ自身も光合成を行いますし、宿主から養分をいただく代わりに、宿主が水分や養分を吸い上げるための蒸散を助けています。

 だけど、多数のヤドリギが寄生すると、ヤドリギが宿主の葉を遮り、宿主の光合成を阻害し、宿主の衰弱に繋がります。

 なので、宿主を弱らせたいわけではなく、個々のヤドリギが密集してしまったがために起こった悲しい事故だと思っています。

 

 ヤドリギ自身は、「あっ、この樹木に寄生しよう~♪」と狙いを定めているわけではありません。

 ヤドリギの木の実を食べた鳥が、ヤドリギの種を運び、そこで糞を落とされ、そこに寄生したという結果にすぎません。

( ↑ 発芽した若いヤドリギ )

 

 ちなみに、ヤドリギの種子は鳥にとって、貴重なエサ資源になります。

 ヤドリギが多いということは、多くの鳥が生育できると考えられるので、ヤドリギは生物多様性を支える1つの樹木ともいえます。

 

 なので、それぞれの見方によって、ヤドリギの評価は異なるんじゃないかなと思います。

 サクラの景観を重視する場合は、ヤドリギが発生すると、サクラの樹形を損なうし・・・・。

 多種多様なの鳥が集まれる環境では、ヤドリギがその環境を整える1つの要因になるし・・・・。

 

 結果的に、多数のヤドリギが原因で、宿主を衰弱・枯死させることに繋がりますが、決して、宿主から養分を吸収し尽くして、宿主の命を奪い取ろうという戦略をヤドリギが行っているわけではなく、不可抗力でたくさん集まった悲しき事故だと思っているので、ヤドリギは病気・・・ではないと、個人的には思っています。

 

※2016年12月の記事を改編

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