皆さんは「釣り」お好きですか?
ちなみに私は、まったく経験がありません。
今回はそんな、釣り道具の工房におじゃましてきました。
紫波町に工房を構える「カムパネラ」さん。
「フライロッド」と呼ばれるフライフィッシング用のつりざおを手作業で作られています。
お恥ずかしながら、フライフィッシングってなんですか!?というレベルの私・・・。
カムパネラ代表の石川さんが、丁寧に解説してくださいました。
↑(右)カムパネラ代表 石川さん、(左)工房で働く仁平さん
針に糸で動物の毛などを巻き付けた“毛針”をエサに見立てて魚を釣るのがフライフィッシングだそう。
虫を触らなくていいんだ!という感動。
それならやってみたいかも。笑
これが「フライ」と呼ばれる毛針です。
ほんとに虫っぽい。
持ってみるとかなり軽く、水に沈むのかな?というのが最初の感想でした。
聞けば、フライフィッシングでは「ライン」と呼ばれるカラフルな釣糸がおもりの役割をするそうで、ラインの種類によって浮くものや沈むものがあるそうです。
石川さんが実際に竿を振って見せてくれました。
ちょっと難しそう・・・
カムパネラは、業界では名の知れたメーカー。
小規模な工房でつりざおを作るところはあまりなく、ハンドクラフトによる高いクオリティと、「こんな竿がほしい!」を叶える柔軟さで全国のファンに愛されているのだそうです。
実際にロッドを作っている工房を見せていただきました。
材質はカーボン。
驚くほど軽いです。
柄の部分はコルク、リールの先は木を削って作っています(木材によって表情が違い、好みでカスタマイズしてくれるそう)。
もともと石川さんは、大の釣り好き。
関東出身ですが、釣りがしたくて岩手へ移り住んだといいます。
岩手には、遠野をはじめとする人気の釣りスポットがあります。
しばらくは趣味の釣りを楽しみながら仕事をする生活でした。
だんだんと、釣りを仕事にできないかと思い始めたそんな時。
釣りで知り合った友人から「一緒にやらないか」と声を掛けられ、カムパネラの創業メンバーとして紫波町へやってきました。
4年前に代表となり、今に至ります。
紫波町民歴は20年近くになり、もはや移住者という感覚ではないのだとか。
「もう、住民になっちゃった」と笑っていました。
石川さんに紫波町のよいところを尋ねると、「ほどほどの自然とマチ、そして人の距離感」とおっしゃいました。
自然豊かな一方で、盛岡などのマチにも近く、利便性もよい。
最近は色々な人が集まるようになってきて、町としてよくなってきたとのこと。
石川さんはこれまで、関東などから「釣りがしたくて」東北へ移住したものの、結局帰ってしまう人たちをたくさん見てきたそうです。
彼らのハードルは、冬。
雪深い東北の生活に順応することができず、夢破れて去って行ってしまうのだそうです。
渓流釣りのシーズンは3月~9月だそう。当然、冬の間はできません。
つまるところ、「釣りだけ」じゃだめ。
移住には、「“ある”ものを楽しめる人」であることが重要だと言った石川さん。
石川さんの趣味は釣りの他にも山登り、オートバイ、なんでもやるんだとか。紫波町に来てからハマったのは、山菜採りだそうです。
町にあるもの、町でできること、そのすべてをいかに遊びつくせるか。
移住者の先輩から、ありがたい教えをいただいた気がしました。
私も、紫波町のすべてを、思いっきり遊びつくそう!
ぜひ、渓流釣りにも挑戦してみたいな~