丹後坂 | 男の喫茶店

男の喫茶店

昔、日々の中で書き留めていた詩やエッセイに手直しをしながら載せていきます。

丹後坂の途中に

君が住んでいたアパートがある


今も住んでいるのだろうか



ビジネスパーソンと女学生が

行き交う丹後坂


僕はその階段を降りながら

君が住んでいた部屋の窓を見上げて



もし君の名を呼べば

君はその窓を開けて

僕に駆け寄ってくる

などという妄想に一人耽る


そんなはずはないのに



丹後坂の昼時は

今も変わらず

忙しそうな人々で賑わっている