骨折から立ち直り、3月に6歳にしてデビューした馬がいる。メモリーバッカスだ。競走馬で6歳でデビューするのはとても遅いケースらしい。
 よく立ち直って、デビューにこぎつけたものだ。牡馬(オスのこと)か牝馬(牝のこと)か確認してみると、セン馬だった。セン馬とは、去勢された馬のことだと、先日詳しい知り合いに教わった。
 気性が荒い場合は、去勢したほうが、競走馬として走れるようになるという。苦労が見てとれる。競走馬としてデビューした以上、頑張ってほしい。

 そのメモリーバッカスが、昨日4戦目を迎えていた。初戦2着、2戦目5着、前回はなんと初の1着! 
 今回もオッズが2.6倍になり、2番人気!
 
 ところが、、

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 あれ、パドックでの様子がおかしい(別府真衣騎手騎乗)。やる気満々とみることもできるけど、落ち着かない様子。
 大丈夫かな。やっぱり慣れないので、「いやだ~~~~」となってるのかな。

 本馬場入場。

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 来た来た♪

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 あれ??

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 なに?

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 メモリーバッカスは強引に左に首を返して、行っちゃった~~~。しかも今度は首を明らかに右に曲げて下を見ながら、無理矢理走っている感じでコーナーを回って向こう正面に行っちゃった。

 あらら、今日は大丈夫なのかな。走るのいやなのかな。

 対して、8番人気の、7番デルニエール、1番人気の芦毛の馬4番コスモシュアーは、落ち着いた様子。

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 果たしてレースは!

楽天競馬より高知競馬2017年5月7日第5レース(サラ系C3-6 11頭立て)

 メモリーバッカスはスタートで出遅れ、そのまま行って6着。タイムも今までで一番遅く。
先行した 4番コスモシュアー、9番マカゼコイカゼ、そして、本馬場入場の様子がよかった7番デル二エールが、この順で入着した。差す馬は来なかった。

 メモリーバッカス、残念。

 いやでも、馬にとっては、生まれながらに競走馬として生まれ、骨折し、去勢されても、走るしかない。人間なら、やめる選択肢はあっても、競走馬にはその選択肢はない。人間が決めた運命の中で走り続けるしかない。彼ら彼女らがスポットライトを浴びることが出来るのは、本番の走りにおいてのみ。その運命の中で、馬たちは走り続ける。そこに必死のドラマが生まれる。

 今回は、人気薄ながら、落ち着いて本命馬の2頭のすぐ後ろに追走して、なんとか走り切ったデル二エールの3着入りが光った。


 メモリーバッカス、昨日はお疲れ様でした。

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