昨年ヒットした「ワンダーウーマン」(2017年)。主人公ダイアナ(ガル・ガドット)の描き方が興味深かったですね。
"Gal Gadot" Photo by lincolnlt2001
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神話の時代より女性のみの孤島で生きるダイアナ。彼女はこの美しい島のプリンセスで箱入り娘。
海でスティーブ(クリス・パイン)を助けたダイアナは生まれて初めて男と出会う。同時に外の世界に眼を向けることに。
「人が戦争や悪事をはたらくのは軍神アレスのせい」と信じていたダイアナは世間を知らない。純粋無垢で性善説だったのですね。
でも人は善か悪か、とか性善説か性悪説か、とかシンプルではないわけです。
"Gal" Photo by lincolnlt2001
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スティーブは「いや・・・アレスのせいじゃなくてね・・・」と言いかけて、ダイアナがまだ現実を受け入れられないと感じて口をつぐむ。
現実を知ってそれを受け入れるにはタイミングと時間が必要ですしね。彼は優しいのですよ。
その後ダイアナは、スティーブたちと行動し、戦争という現実のなかで人間の複雑さを目の当たりにして葛藤する。
"Gal Gadot" Photo by lincolnlt2001
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ダイアナは「スティーブのような人もいる」と思い直す。そして「愛情というものを信じる」と己に言うダイアナ。
時を経てダイアナは思慮深い賢人となるのです。
ダイアナは優しい人物として描かれていますね。苦しいときほど人はその心根が問われるところがあります。
"Gal Gadot" Photo by lincolnlt2001
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そういう時に、ヤッパリ基本優しいということは、最大の人徳なのではないかな、と思うのです。
シンプルですけど、大事なことほど答えはシンプルなんじゃないかな。