さて、遠足当日。
早朝7時半に近所の保育園にチイ坊を預けて、駅に向かって自転車を漕ぐ。タイ坊は、遠足に大興奮。
天気にも恵まれ、バスで駅に向かわなくても良くなったことにホっとしながらも。
別れ際のチイ坊の泣き顔が頭に貼りついていました。
今まで何をするにも一緒にいたタイ坊とチイ坊。やむを得ずお留守番をする時も、じぃじやばぁばの見知った顔があり、2人でいるから笑顔で見送ってくれてたものの……。
突然見知らぬ場所で知らない人達に抱っこされ、タイ坊も一緒じゃなくて……。
泣きたくなるチイ坊の気持ちがよくわかったけど
「ごめんね(>_<)」
何度も自分に言い聞かせて、動物公園、行きました。
遠足ではタイ坊も大はしゃぎ。いつもの予測不能の鉄砲玉の動きにさらに磨きがかかって(@_@)
これじゃあ、先生達だけでは見ていられっこありません。なんせ幼稚園入りたての年少さん。みんなまともに整列するのも大変な状態。
それでも、タイ坊のキラキラ笑顔に、来て良かったな~(*^▽^*)
チイ坊は、今頃保育士さんと一緒にお昼寝でもしてるかな~。暑い日になったから預けてきて良かったな~(*^▽^*)
くらいに思ってました。
14時半に現地解散。動物公園付属の遊園地で一時間遊んで、地元の駅に着いたときはタイ坊は遊び疲れて半分眠ってました。
眠るタイ坊を自転車の後ろにシートベルトして乗せ、
家に帰ってちょっとの間だけお義母さんに預けてからチイ坊のお迎えに向かいました。
17時に迎えに行ったら、チイ坊はベビーベッドの中で首までしっかり布団をかけて、赤い顔をして眠っていました。
「お昼過ぎから微熱が出てきて、今37・3あります。お迎えの電話しようとしてたところです」
どうやら、離乳食もあまり口に出来なかったらしく(>_<)
保育士さんにお礼を言って急いで連れて帰りました。
チイ坊は汗だくになっていたので着替えさせ、お茶を飲ませようとしたけど受け付けず……夕食の離乳食も食べようとせず、とりあえず授乳させて寝かしつけしました。
その間も熱は上昇し、38℃台。
疲れて早寝してしまったタイ坊の隣で苦しそうに泣きながら寝てるチイ坊。
ダンナさんが20時近くに帰宅してチイ坊を抱き上げたら、
ケポッ
と飲んだパイまで大量に吐き出しました。
ダンナさんに抱かれながら元気なく泣くチイ坊。
かかりつけの病院は閉まっている時間。それでも電話してみたら時間外なので、様子見してまた明日、という返事。
確かに、そうなんだけど(>_<)
オムツを開けたら、食事が取れてないせいかウンチが出ず。だけど、オシッコすら出てない。
時間外の深夜もやってる緊急小児外来は、二つ市を跨いだところにあり、タクシーで40分くらい。往復料金は一万を軽く越える。
こんなとき、自家用車があったら。免許持ってたら。逡巡する。
ふと、市役所でもらった児童支援パンフレットの中に、小児救急の電話相談があったのを思い出した。
#8000
急いで電話した。相手が出てくれた時は、藁にもすがる気持ちだった。
状況を説明してる途中でダンナさんにあやされているチイ坊の泣き声が途切れ途切れになってきた。
「離乳食も食べないし、水分もおっぱいも受け付けません。」
「オシッコは出てますか?」
「預けている時を入れたら6時間近く出てません」
「……すぐに緊急外来へ。脱水が心配です」
後ろでダンナさんの声が聞こえた。
「あ、大丈夫だよ。寝たよ。落ち着いたみたい」
ザワッ
と、した。
「すぐに緊急外来に連れて行きます」
言って、電話を切り、母子手帳や保険証。着替えやオムツ。携帯充電器など一通りバックに荷造りし、タクシーに連絡する。
「え?連れてくの?明日で大丈夫じゃない?」
わたしは、グッタリしてるチイ坊をおくるみにくるんで抱き上げる。
「これは寝たんじゃない。気を失ってるんだ(-_-#)」
ビックリしてるダンナさんにタイ坊の後をお願いして、
やってきたタクシーへ乗り込んだ。時刻は22時を回ってた。