こんにちはm(_ _)m
さて、今回も、父・A夫のお話です。
 
………そういえば、ず~っと昔に父のエピソードを知り合いの演出家に話したら、「面白い!」と手を叩かれ「お父さん主役で舞台脚本一本書けそうだね~!(*'▽'*)」と、言われました。
 
………それも、有りなのか?
 
………たぶん、端から見たら、破天荒なのだろう………。でも、わたしはその舞台観なくても良いかな~(°°;)
 
 
父親らしい事を全くやらなかった父。たぶん、わたしを本質的に《娘》だと認識してない。
 
そんな父も、たまに《お出かけ》に連れ出してくれました。『いつも置いて行かれる感』が強いわたしは、一緒に居られる事と祖母から離れられる事が嬉しかった(*⌒▽⌒*)
 
連れられて行った場所は、夜なのにピカピカ明るい照明で、ご馳走を乗せた大きなテーブルを囲む沢山の大人がひしめき合う場所。
 
宴会場だった。
 
父の背中に隠れるように後に続いて広間に入ると、ガヤガヤという喧騒の波で何も聞こえなくなる。大勢の大人達を前に父が軽く頭を下げたり、「ど~もど~も」と手を振っているのが見える。
 
わ「お父さんの、お友達?」
 
背伸びをして父に尋ねると、綺麗な顔やフワフワの髪型をした着飾ったお姉さん達が手招きした。
 
「あら、可愛い~!」
「そうよ~、お友達よ~!」
「Aさん、そっくり~?!」
 
甲高い声が、父の代わりに答えてくれる。
 
「A夫ちゃん、子どもいたんだ~!」
 
赤ら顔のおじさん達も陽気に声をかけて、頭を撫でてくれる。
 
ここでは、怖い顔や難しい顔をした人達は居なかった。タバコで周りは霧がかかったようになっていて、その中をオレンジ色の光がキラキラ舞っていた。
 
人の声と食べ物の匂い、体臭、香水、それらが渦を巻き、わたしを中心にメリーゴーランドのように廻っているように感じた。
 
 
みんな、お父さんの、お友達。仲良しさん達のパーティ。
みんな、笑ってる。喜んでいる?
 
わたしは大人達の間にちょこんと座って、食べられる物だけを摘まみ、ジュースを飲んで大人達の様子を眺めていた。
 
いつもだったら気持ちが悪くなる所が、周囲の陽気に当てられて、フワフワ眠くなってくる。静かな場所で落ち着きたくて、
 
座敷の開け放した廊下に出て夜風に当たった。
 
 
 
 
その後、宴会がおひらきになり、父と友人達は居なくなったわたしを探してまわり………
 
中居さん達の控え室で座布団を敷いてもらって寝ているわたしを発見。
 
父曰わく、飲んでたジュースにお酒を混ぜて飲ませて、わたしがはしゃいでる様子をやんややんやしていたらしい。
 
 
 
遊園地などの場所に父に連れて行ってもらえたのは子ども時代にたった一度だけでしたが、
 
スナックや宴会席には小学生になるまで度々マスコットキャラとして参加させられるようになりました。
 
☆たぶん、仕事の話でも遊びの話でも、父の印象にインパクトを与える一役を買っていたのだろう………と、思われますσ(^_^;
 
 
 
 
 
 
 


自閉症スペクトラムランキングへ


自閉症児育児ランキングへ


人気ブログランキングへ