歓びの歌 | 古流望の創作風景

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いやまあ、この記事を書いてるのは前日なので、公開されるころには丸二日ぐらい経ってるニュースになりそうですが…

 

『最年少大統領の誕生に沸くパリ市民 「第9」で歓喜、揺れる三色旗 

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170508/mcb1705081037010-n1.htm

 【パリ=三井美奈】フランス大統領選で勝利したマクロン前経済相は7日夜、パリ中心部ルーブル美術館前で行った演説で「フランスが勝利した。私は共和国を守る」と決意を表明した。支持者数千人がフランスの三色旗や、青い欧州連合(EU)旗を振って「マクロン、マクロン」と歓声をあげた。

 マクロン氏は、EUの歌であるベートーベンの交響曲第9番「歓喜の歌」が流れる中、美術館前に立つガラスのピラミッドを背に登壇。両腕をあげて勝利の喜びを表現した。(後略)』
 

 

ベートーベンの交響曲第9番「歓喜の歌」。

歓びの歌とか、単に第九と言われる、有名な歌ですね。

訳詞なんてのも載せようかと思いましたが、ジャスラックが怖いので、まあこれを読んでる人は知っているという前提で。

(参考までにYoutube)

 

さて、ヨーロッパにおいて、この歓喜の歌は特別な意味を持ちます。

 

ベルリンの壁が崩壊した時、東西ドイツの融和を祝ったのもこの曲でしたし、1989年革命ではこの曲がシンボル、テーマ曲として盛んに演奏されたものです。

 

そして、フランスには尚更格別な意味がありまして、この歓喜の歌は元を辿ればフランス革命のときに歌われた歌が発祥と言われている。

中世欧州をモデルにして小説を書いてると、どうしてもこの手の革命は意識しますよね。中世の終わりとは、まさに革命を指すのですから。

 

この歌を流す理由。

フランス革命で掲げられた建国の理想。

「自由、平等、博愛」のメッセージが込められているのではないか。と私には思えました。

移民排斥はこの精神に反する、というメッセージ性といいますか。

まあ、格差の拡大する社会が平等と博愛なのかという異論もあれ、フランス人がマクロン氏を大統領に選んだというのはニュースです。

 

何せ、若い。

世間一般ではおっさんと言われるような年とはいえ、三十代で世界でも指折りの大国を率いることになるわけで。

 

おまけに、奥さんの方が年上。

姉さん女房どころの話じゃないわけで。

 

年上の嫁さん…若すぎるトップ…

はて、どっかで書いたような?