Spring8 | 古流望の創作風景

古流望の創作風景

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佐用町の端っこに、じつはこんなのがあるんですよね…

 

『ドローンで見る スプリング8

https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201705/0010183867.shtml

 地上のドーナツ。小型無人機で高度140メートルから眺める。播磨科学公園都市(通称テクノ)に舞い降りた巨大な円盤は、大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県佐用町光都)。今秋、供用開始20年の節目を迎える。
 1周約1・4キロの輪は「蓄積リング」と呼ばれる。光速近くまで加速させた電子を周回させ、高品質の放射光を取り出す。犯罪捜査や小惑星の微粒子分析にも利用される。
 ドーナツに囲まれた三原栗山。強固な岩盤を利用するため山頂部が残され、科学と自然の共生を象徴する。陽光に映える播磨の山々、研究施設を覆う緑も深くなっていく。(後略)』

 

供用開始二十年…

いやあ、かつての最先端も、今や一般的になってしまった。

 

近年の科学技術研究には、お金がかかります。

この放射光施設もそうですが、一つの研究をするのに大型の研究施設が必要なことなんてザラです。

 

中世~近代の科学技術の発展において、顕微鏡の果たした役割を無視する人は居ないでしょう。

生物学、材料工学、医療、薬学…肉眼で見えないほど微細なものを見れる。これによって、科学は大きく進歩した。

 

顕微鏡を使った人(多分中学・高校で使う)は分かると思いますが、顕微鏡は倍率が高くなるほどに暗くなります。小さい面積を大きく拡大する以上、光量がそれに反比例する。

教育用の顕微鏡でも、プレパラートの下から反射鏡を使って光をあてないと、まずまともに見えません。

 

さて、ならばと考えて頂きたいのですが…

 

顕微鏡よりも更に小さなものを光学的に見ようとしたなら。

強い光が要ると思いませんか?

 

そんな強い光、指向性のある光を作れるのが、放射光施設です。

 

顕微鏡が微細な世界を大きく開いたように、放射光施設が果たす役割というのは、素人が考えても大きなものがあるわけです。

 

もし、二十年前にこの施設を作るお金を惜しんでいたら…

まあ、日本の科学技術が三十年は足踏みしたことでしょうね。

もしかしたら、最新技術を中国やアメリカから買わないといけない状況になっていたかも。そうなれば、相手は相当に吹っ掛けてきますよ。

放射光施設が何十個と作れるぐらい。

 

科学技術は、基礎にお金を惜しんでは結果的に高くつく。

昨今、科学技術に予算を惜しみ、国では無く民間資本を活用しようという動きが活発です。競争的資金やら官民連携の名のもとに。

お上は、民間が放射光施設のようなもの建てるとでも思ってんですかね?

 

私からすればアホとしか言いようがありませんね…

 

 

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