「ストレスは体に悪い」の常識が不健康な体を引き寄せる!?


満員電車での通勤
嫌な上司との仕事
ダイエット中の食事制限


そんな軽いストレスから

失業
家族の病気
大事な人との死別

など深刻なストレスまで、幅広く「ストレス」という言葉が使われていますが、いずれの場合にせよ、一般的に

「ストレスは体に悪い」
「ストレスは敵」


と認識されています。

私もマインドフルネスのメリットの一つとして「ストレス軽減」を伝えていますし、ヨガのレッスンでは「ストレス解消」を目的の一つとしています。

ただこの表現を見直したほうが良いのではと以前から感じていました。

というのも、

ストレスは体に悪いという常識は、実は半分間違いで、

「ストレスは悪いと」と思った人には「ストレスは有害」になり、「ストレスは悪い」と思っていなかった人には「ストレスは有害」にならないのです。

まるで引き寄せの法則のようですが、アメリカの3万人を対象にした調査結果があり、

それによると、強度のストレスがある場合に、

「ストレスは健康に悪い」と考えていた人たちは死亡リスクが43%も高まって、「ストレスは健康に悪い」と思っていなかった人たちには死亡リスクの上昇は見られなかったことが判明。

研究者達の結論は、

人はストレスだけでは死なない。ストレスを受け、ストレスを悪いと考えると死亡リスクが高まる、というものでした。

思い込んだことが現実になる

というとスピリチャルのようですが、思い込みの力は「プラシボ(偽薬)」の実験でもよく言われる話。

他にも、客室業務の運動量が高いことを客室係りの女性に伝えたところ、客室係りの体重と体脂肪が減少し、血圧も下がった、という調査結果もあるのです。

思い込みによる体の中の変化


では、「ストレスには良い効果がある」と思い込むと体の中でどんな変化がおきるのでしょうか。


そんな問いに答えてくれる面白い実験結果があります。

「ストレスには良い効果がある」と思い込んだ被験者は、ストレス時に、
脳が成長するのを助けたり、免疫機能を高める働きがあるDHEAというホルモンがより多く分泌されました。

思い込みは単なる気のせいではなく、ストレス時に分泌されるホルモン量に影響を与えたのです。

ストレスは敵ではなく味方


どうでしょう、ストレスに対する考え方は変わりましたか?

より詳しく知りたい方は、下記の著書をお読みください。

スタンフォードのストレスを力に変える教科書

私は2年前にこの本
を読んでいたものの、分かりやすいと言う理由で「ストレス解消」という言葉を使い続けていましたが別の表現、たとえば、

ストレスと上手に付き合う、ストレスを受け入れる、ストレスを味方にする

など、ストレスのイメージを正しいものとする表現にしていきます。



ストレスを感じた時はこう思おう


ストレスを感じた時は、

あ!!!ストレス溜まる!!!!(怒)

ではなく、

あ、わたし、今ストレス感じてるわ~

と気づきを得て、

なんだか呼吸が浅くなってる~
胃も痛くなってきてるかな~

わたしは何にイライラしているんだろう~

と身体や心の状態を観察します。
そして、

ストレスは成長の機会だ~


と思うことで、ストレスを味方につけていきましょう。

「マインドフルネスはストレスを軽減する」と言われていますが、「マインドフルネスはストレスにうまく対処できる」とも言えるでしょう。

ストレスの科学、興味深いですね~(笑)



クリックしていただけると励みになります。感謝♡
他の方のマインドフルネスブログもご覧になれますよ。