抹殺されたチムメンの話
あなたはこの恐怖に耐えられるだろうか?
夏の夜にふさわしい、背筋も凍る恐ろしい話である。
そして、これは実話である。
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私の涙が止まらないのはなぜだろう?
そして心の大事な部分を何かに売り飛ばした気がするのはなぜだろう?
さて、本題に入ろう。
前回に引き続きチームサブリーダーの「・しりゅう・」さんが、冒険に誘ってくれた。
今回は宝珠狩りだ。
「真・やいばくだきの極意」をゲットすべく、グリンバングルを狩りに落陽の草原に向かった。
落陽の草原といえば、以前記事にした場所だった。
前触れもなくいきなり巨大モンスターが現れて暴れまくっていったっけ。(詳しくは以下の記事で)
ちょっとHPが減っていたので、狩りに行く前にここの宿屋に泊まった。
ありがとう、それじゃ早速部屋に・・・
って、まず屋根と壁だろっ!!!!
ふかふかの布団の前に、雨風しのがせてくれよっ!!!!
この倒れてる柱を乗り越えて布団まで行くのか?
行ったところで、ここから見て既に布団がふかふかじゃないのは分かるぞ。
巨大モンスターに襲われて大変なんだろうけど、何で「ふかふかの布団」って嘘ついたんだ・・・
全身、蚊に刺されまくって逆にHPを減らした私達は、翌朝グリンバングル狩りに出発した。
さぁ、声を合わせて・・・
「ひと狩りいこうぜ!」
待って待って待って待って、うん、それ違うゲームだから。
モンスターなやつだろ?
やめとこう、そのかけ声はやめとこう。
パーティメンバーは、チームサブリーダー「・しりゅう・」さん、チムメンの「パブロ」さん、・しりゅう・さんのフレンドの「たりき」さん、そして私だ。
たりきさんだけは、チムメンではない。
グリンバングルは、光の宝珠「真・やいばくだきの極意」の他にも「神業の手」「ゴールドフィンガーの極意」を落とすし、イエロバングルとセットで出現したりするため、なかなか目当ての「真やいば」が手に入らなかったが、ひたすら戦い続けてなんとかいくつかゲットできた。
さあ、声を合わせて・・・
「宝珠、ゲットだぜ!!」
待って待って待って待って、うん、それ違うゲームだから。
さっきのとはまた別のモンスターなやつだろ?
やめとこう、そのかけ声はやめとこう。
次に私達が向かったのは、偽りのワルド水源。
宝珠「真・やいばくだきの技巧」を狙う。
「極意」がダメージアップ、「技巧」が成功率アップである。
戦士にとって「真・やいばくだき」の成功率は非常に重要なため、是非とも欲しい宝珠だ。
しかし、この宝珠はシュプリンガーの転生モンスターである「アカツキショウグン」が落とすので、ひたすらシュプリンガーを狩りながらアカツキショウグンの登場を待つことになる。
これがなかなか出ない。
かれこれ30分くらいシュプリンガーを狩っていただろうか。
ついに、
出た!
たりきさんの「!」の多さが、待ち続けた時間の長さを物語っている。
一番大事なアカツキショウグンの顔を私の剣が隠しているのはご愛嬌だ。
なぜ画面下に「にげるときは・・・」のメッセージが出てるんだろう?
この期に及んで私は逃げようとしていたんだろうか?
転生モンスターは倒しさえすれば宝珠100%ドロップなので、ここで「真・やいばくだきの技巧」を入手。
戦士のパブロさんと私は、大喜びで宝箱を開k・・・・
パブロさん?
パブロさんが、宝箱を取らない。
なぜだ、やっと手に入った戦士にとっては最重要の宝珠だぞ?
り・・・・離席マークだと????
そんなはずはない!!
「真・やいばくだきの技巧」の宝珠より大事な用件なんて、この世にあるはずがないだろう?
「離席します」の声がけもなかったことを考えると、一定時間入力が無かったために自動で出た「離席マーク」だろう。(システム上、そういう仕様になっている)
ちょっとパブロさんに呼びかけてみよう!
谷保さん、お願いします!
「4番、ライト、パブローーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
いかーん!!!
千葉ロッテマリーンズのファンにしか通じない!!!!
それにしても、この事態になぜ「・しりゅう・」さんと「たりき」さんは無言なんだ・・・?
まるで、こうなった理由を知っているかのようn・・・
なっ!!!
まさかっ!!!!
・しりゅう・さん・・・
もしかして、あなたがヤったのか???
「本人の顔と名前がわかれば、相手を好きなように操ったあげくに殺せるんデスなノート」に、パブロさんの名前を書いたのか??
画面の前のリアルのパブロさんは、既に息絶えて・・・
あのマンガを前提として考えれば、「パブロ」は本名だったんだな。
そして顔もプクリポまんまってことか。
会ってみたい・・・しかし、もう会えない。
つじつまは合う。
パブロさんと私はチーム内ではまだレベルの低い方で、コインボスなどでも戦力になりきれないことも多い。
これからのさらなるチームレベルアップを目指す上で、そんな私達が邪魔になった・・・とは考えられないだろうか?
この計画の背後にはチームリーダー「ゆいか」さんがいると見て間違いないだろう。
彼女の指示を受けたサブリーダー「・しりゅう・」さんが、私達を抹殺するのだ。
そうだ、他のチムメンに知られないよう、パーティの残り一人にはチムメンでない「たりき」さんを入れている。
きっと、・しりゅう・さんはデスなノートにパブロさんの名前を書き込み、
死に方については、
「スターバックスに行き「キャラメルマキアート大盛りで。グランデ?いいえ、大盛りでお願いします。」と注文し、それにタバスコ25本を注ぎ込み、一気飲みして死亡」
と書いたに違いない。
パブロさんは今まさに、唇を真っ赤に腫れ上がらせてスターバックスでぶっ倒れていることだろう。
全てを悟った私は、急いで
「ごめん、用事があるから落ちるね。」
と、ログアウトした。
恐怖に震え、しばらくはコントローラーを触ることもできなかった。
しかし、このままにはできない。
数時間後、私は勇気を振り絞り、再度ログインした。
パブロさんがいた。
生きていたのだ。
この時の喜びをなんと表現したらいいだろう。
死の淵から生還した、パブロさんが言う。
「さっきはごめん、寝落ちしちゃったw」
彼が生きていてくれた、その喜びと感謝をこめて、私が言う。
「だと思ったよw」
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