喪に服している
こんなに慌ただしく、しかしゆっくりと流れていく時間の経験は過去に無い
母と二人だけで過ごす時間、今までずっとずっと忘れていた
静かに時間だけが過ぎていく
葬儀の整理だとか、支払いだとか、返礼だとか
やることはいっぱいあるけれど、やっていない時間は本当に空虚だ
中国人留学生からの手紙を開いてみた
ずっと解けなかった文章が、今日はすらすらと読み解けた
なんか不思議な
昨日は夕飯を独りで食べて、テレビをつけたまま居間のソファーで寝てしまった
もう10時半になっていた、自分の部屋に戻った
部屋のベッドに寝そべって、11時までニュースを見ているのか見てないのか・・
電気を消して寝た
夢を見た
横になって寝ている私の手は、目の前で不思議な形に折れ曲がっていて
手が4本、誰かの左右の手が、私の左右の腕をしっかりつかんで動かすことが出来ない
よく見ると、押さえられている手も、押さえている手もどちらも自分の手だった
鍵をかけてある部屋に誰かが入り込んでいる
それは確かにわかった
鍵がかかっているのに、なぜ
「誰なんだ、おまえは誰だ」思い切り叫ぶが声が出ない
それでも叫ぶと「・・・ぶばげばあ・・・ぶだ・・ああれぶぉ::::::」
声にならぬ叫び
それでも咽から声を振り絞る、あいかわらず両腕はホールドされたまま
寝ている自分から現実世界に向けて「おばえばばでどぁ!!!!ぁぁぁ」
目が覚めた
別に怖くも何ともないが、おかしな夢を見た
何時なんだろうと時計を見た、23時30分
寝ようとしてから30分しか過ぎていない
寝起きの夢は多いが、寝付いて30分以内の夢など初めてだった