あれから23年 | びーねっと・工房スタッフブログ

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びーねっと・ピュアシルバー工房の商品情報などをメインにお知らせするブログです。
制作段階の裏話なんかも織り交ぜつつ、皆さんに楽しく読んでもらえるよう、頑張ります!
スタッフ4人が不定期に交替で書いているので、様々な文があるのもお楽しみに(笑)

阪神・淡路大震災から、今日で23年。
月日の経つのは早いものです。
亡くなった方のご冥福を、改めてお祈りします。

震源地から離れている高知在住の私にとって、多少記憶は薄れてきてしまいましたが、それでも震災というと、あの早朝、震度2か3のミシミシ揺れた感覚がすぐに甦ってきます。
震度2か3、それでもかなりの揺れに感じて、怖かったのに、震度6などという揺れの怖さはいかほどだっただろう、と思います。

地震は望まなくても起きるものですから、記憶が遠くなるのをそのままにせず、備えていきたいと思います。
近々、保存している水の賞味期限をチェックしなければ。

 


さて、今日は河井酔茗(かわい すいめい/1874年5月7日~1965年1月17日)という詩人の忌日でもあります。
青空文庫に何作か作品が所蔵されているので、読んでみました。
表現力の少ない私には、あまりうまく感想を言うことはできないのですが、美しい詩を書く人だと思いました。

----引用ここから----
春の詩集

あなたの懐中にある小さな詩集を見せてください
かくさないで――。

それ一冊きりしかない若い時の詩集。
隠してゐるのは、あなたばかりではないが
をりをりは出して見せた方がよい。

さういふ詩集は
誰しも持つてゐます。

をさないでせう、まづいでせう、感傷的でせう
無分別で、あさはかで、つきつめてゐるでせう。

けれども歌はないでゐられない
淋しい自分が、なつかしく、かなしく、
人恋しく、うたも、涙も、一しよに湧き出た頃の詩集。

さういふ詩集は
誰しも持つてゐます。

たとへ人に見せないまでも
大切にしまつておいて
春が来る毎に
春の心になるやうに
自分の苦しさを思ひ出してみることです。

詩集には
過ぎて行く春の悩みが書いてあるでせう。
ふところ深く秘めて置いて
そつと見る詩集でせう。

併し
季節はまた春になりました。
あなたの古い詩集を見せて下さい。


----引用ここまで----

誰しも胸のうちに、若いころに作った詩を持っている。
今見ればとても幼くつたないものだけれど……。

と、なんとなく甘酸っぱい思いを引き出してくる詩ですね。
小学校の頃は、詩のようなものを書いてみたこともあったなあ、と恥ずかしさとともに思い出したのでした。
ただ言葉を並べるだけでなく、磨き上げないと、ほかの人の心まで動かす詩は書けないものですが、子供のころはそこまでなかなか思いが及ばないものです。
いまその詩を見たりしたら、きっと赤面してしまうでしょうね。

ブログの記事にするのが動機とはいえ、青空文庫をのぞいてみると、知らなかった作家の思いがけない美しい文章に出会うことができます。
尽きぬほどの美しい文章との出会い、なかなかに幸せなことですね。

さて、今日は春から連想される商品をご紹介します。
マーガレットのタイタックピンです。

マーガレットの花期は4月の下旬から7月くらいまでとされています。
季節の先取りとして、4月初めから身につけられてもいいのではないでしょうか。
子供さんの入学式などの装飾品に。あるいは4月、心機一転の印として身に着けていただくなど。

ピンクシェルと、白蝶貝を使用しています。
ピンクシェルは、ハイブランドでも時計の文字盤などにも用いられている素材です。
柔らかな輝きが、ネクタイに華を添えてくれることでしょう。

是非シェルの美しさをお手元で楽しんでください。

 

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