子供がダブルバインドの親から抜け出せる6つの対処方法 | うつ病に人生を奪われないようにするための第一歩・・再発も防ぐその方法とは?

うつ病に人生を奪われないようにするための第一歩・・再発も防ぐその方法とは?

私は13年間という月日をうつ病で無駄にしました。
医者からは「もう治らない」と宣告され、
薬の副作用で毎日寝ているだけの生活。

復職してもまた休職を繰り返すのはなぜか?

自分が完治したからこそ言える
「うつ病は治せる!」本質に迫ります。

ダブルバインドとは?

「親から怒られる子  写真」の画像検索結果
 
 

あなたはこんな経験をしたことはありませんか?

 

− 許可されていたことをやったのに、ダメと言われた

− 禁止されていたからやらなかったのに、しなかったことをダメと言われた

 

 

参考記事:

「気から病」精神ではうつ病は治らない理由③ ダブルバインドとは?

 

 

 

 

 

ダブルバインドとは「二重拘束」とも言われ、二つの矛盾した命令から逃れられない状態です。

詳しくは下の3つの禁止命令から構成されています。

 

 

①一次的な禁止命令

「一次的な禁止命令」は、親の言うことに背くことを禁止する命令です。

 

②二次的な禁止命令

「二次的な禁止命令」は、一次的な禁止命令と矛盾する命令に背くことを禁止する命令です。

「命令」とありますが、実は言葉でないことも多く、

ため息や暗い表情などの親が落胆する姿から禁止命令を受け取ってしまうこともあります。

また無視や拒否などもそれに当たります。

 

③三次的な禁止命令

「三次的な禁止命令」は、二重拘束のさらに後にあるものです。

一次と二次の矛盾した命令から逃げられないようにするのがこの第三次的な禁止命令です。

「二重拘束なのに3つ?」と思われるかもしれませんね。

 

拘束は一次と二次で成立します。

 

三次はさらに輪をかけて拘束される時にあるもので、親によってあったりなかったりします。

 

 

 

 

3つの禁止命令の実際の例をあげてみます。

 

 

<例1>
 

●一次的な禁止命令
「親の言うとおりにしないと、~をさせないわよ」
●二次的な禁止命令
「言い訳はやめなさい。やりたいなら真剣に親を説得してみなさい」
●三次的な禁止命令
「本当にやる気があるなら親の言うことに構わずやるものだ」

 

 

 

 

<例2>


●一次的な禁止命令
「なんで親に相談しないの?勝手なことをするからおまえは失敗したんだ」
●二次的な禁止命令
「そんなことぐらいで親に頼らないで。そのぐらいは自分の頭で考えて」
●三次的な禁止命令
「なんでもやってみるのはいいが、親に迷惑をかけないで」

 

 
 

<例3>


●一次的な禁止命令
「親の言うことが聴けないならもう好きにすればいい」
●二次的な禁止命令
「勝手なことをするならもう親子の縁は切る」
●三次的な禁止命令
「親は子どものためを思って言っているんだ」

 

 

 

 

こんな状態に置かれた子供は一体どのようになってしまうのでしょう? 

 

 

 

答えは、、、

「考えることをやめ、行動しなくなる」です。

 

 

 

 

 

これは前回の記事でもお話しましたが、

子供が幼いため自分では回避できません。

 

回避するどころか、親に気に入られようとするあまり

凄く頑張って言う通りにしようとします。

 

 

でも、親の言う通りにすればするほど、

分からなくなって行ってしまう状態を言います。

 

 

 

 

子供ができる6つの対処法

 
 
 
 

1)親の言っていることをよく観察してみる

親が矛盾したことを言っていないか注意深く観察してみること。

 

言っていることとやっていることが違っていたり、

前回言っていたことと今回言っていることが食い違っていたり

 

こんなことがたびたび起こっていたら

親からダブルバインドを受けていると確認しましょう。

 

その親を「ダブルバインダー」と呼びます。

 

 

 

2)禁止命令を放棄する

親をダブルバインダーだと認定できたら、

常に警戒しながら親の言葉を聞きます。

 

 

親が禁止命令を出してきても従ってはいけません。

 

 

一次的な命令にも二次的な命令にも従いません。

どちらの禁止命令も放棄するのです。

 

 

冷静になって親の言葉を受け止めます。

受け止めはしますが受け入れてはいけません。

 

 

 

矛盾する禁止命令だとわかったら従ってはいけません。

もし、あなたがじぶんひとりの力だけでは太刀打ちできないと感じたら、

理解ある第三者に相談したり、専門のカウンセラーに

客観的なアドバイスを受けましょう。

 

 

 

市や県の公的機関に無料相談所があります。

市役所に問い合わせるといいでしょう。

 

 

 

3)自分のことは自分で決める

「反抗する子 写真」の画像検索結果
 
 

自分の気持ちに正直でいるようにしましょう。

 

 

恐怖心にかられて親の従っていれば

いつまでもダブルバインドからは抜け出せません。

 

 

常に自分で考えてみることです。

自分のことは自分で決めるようにしましょう。

 

 

 

最初は小さいことからでもいいので、

自分で考えて思った通りにやってみてください。

 

 

 

自分で自分を認めてあげることで、

本当に意味で自分の人生が始まります。

 

 

 

親があなたのことを否定してきたとしても、

「自分で考えてやるから」「私はそれでいいの」と受け流しましょう。

 

 

 

 

4)2つの命令に共通するものを見つける

ダブルバインドにも様々な程度があり、

あまり深刻なものは精神科医や臨床心理士などの

手助けが必要になりますが、程度によっては

自力で解決することも可能です。

 

 

すなわち

2つの矛盾する命令に隠された共通のメッセージを見つけること」です。 

 

 

前回の記事の事例を参考にしましょう。

⇒ 「気から病」精神ではうつ病は治らない理由③ ダブルバインドとは?

 

 

忙しく家事をこなしながら、

息子に「遊ぶな、勉強しろ」「勉強するな、家事を手伝え」

矛盾する命令を発した母親の、2つの命令に共通する

メッセージは何でしょうか?

 

 

おそらく、

「私が家族のために忙しく立ち回っている横で、

あんただけ悠々と自分のことをするなんて!」です。

 

 

おそらくこの母親は、最初から息子に家事を手伝ってほしい、

自分の負担を軽減してほしいと考えていたはずです。

 

 

 

しかし、母親であるという責任感からか、

最初から息子に家事を手伝うよう命じることができなかった、

あるいは、息子が勉強に励んでくれれば、

自分ももう少し頑張れるように感じたのでしょう。

 

 

 

ところが、いざ勉強するよう命じてみても、自分の負担は軽くならない。

 

 

 

ここへ来て初めて、母親は素直に当初の願望を口にしました。

すなわち、「自分のことばっかりしてないで、私を楽にして」です。 

 

 

 

「あなたの人生はあなただけのものよ」と言いつつ、

「将来はお父さんの後を継いで医学部に行くのよね」と言った

母親も同様です。

 

 

 

彼女が望んでいるのは、ただ自由な人生を生きる息子でも、

ただ父の後を継ぐ息子でもない、父の後を自ら望んで継いだうえで、

その選択に満足し、満ち足りた人生を歩む息子なのです。

 

 

 

離婚の例とて例外ではありません。

 

 

 

「夫婦での泥沼の親権争いと、後に我が子から『お母さん(お父さん)が

無理やり私を引き取った癖に!』と責められる可能性を

同時に回避し、かつ子どもの意思を尊重する親という立場を守りたい」等の

共通のメッセージを見出すことができます。

 

 

 

多くはこのような複雑な親の感情が入り混じっています。

 

 

 

その場合、ダブルバインドをする側は自らの隠されたメッセージには

気づいていないか、気づいていても隠し通そうとします。

 

 

 

ダブルバインドをされた側は、注意深く、

2つの命令を同時に満たすか、あるいは2つの命令に共通する

隠されたメッセージを見つける必要があります。

 

 

 

5)共通のメッセージを叶えるか、放棄するか決める

 
 

共通のメッセージを見つけた後は、

そのメッセージに従うか、従わないかを決めるだけです

 

 

しかし、「自分のことばっかりしてないで、私を楽にして」ならまだしも、

「父の後を望んで継いだうえ、その選択に満足し、満ち足りた人生を歩め」

「親権争いや子どもから恨まれる可能性を取り除いたうえで、

親のメンツを保て」というメッセージは、そう簡単に叶えることはできません。

 

 

 

この場合は、何年にも渡る戦いを覚悟するか、

進学や就職、結婚といった人生のイベントで、

ダブルバインドを仕掛けてくる側から遠ざかるか、

 

あるいは自らを犠牲にメッセージを叶えるかしかありません。

 

 

 

戦いの最後はハッピーエンドかバッドエンドかわかりませんし、

ダブルバインドを仕掛ける人から遠ざかっても、

それは一時的なことかもしれません。

 

 

 

自らを犠牲にすることは言うまでもありません。

心身ともに厳しくなってきたら、無理をせず専門家に相談しましょう

 

 

6)「あの人は気まぐれな人」というレッテルを貼ってしまう

 
 
 

そうは言っても、叶える叶えない以前に、
共通のメッセージを抽出することがすでに難しいことです。


しかし矛盾の中に長く脅かされ続けると、

先に述べたような統合失調症やうつ病を発症しやすい

思考パターンを身につけてしまい、生きづらさを抱えてしまいます。

 

 

そこで、「あの人は言うことがコロコロ変わる気まぐれな人だから」

「あの人は気分屋だから」と、相手の性格を「変わりやすい人」として

定義してしまうのもひとつの手です。

 

 

 

自分の思考パターンを変えてしまうと、

すべての人に裏があるように思えたり、

すべての人にロボット的に従うのが常になったりと、

 

ダブルバインド的ではない通常のコミュニケーションにも

支障をきたすようになってしまいます。

 

 

 

しかし、「あの人だけが特別に気分屋なのだ」と考えるのなら、

すべての言葉に裏があるのでも、

自分に裏を読み取る能力がないのでもなく、

 

「あの人は気分屋だから、矛盾することで怒られることもある」と

心構えをすることができるのです

 

 

 

 

まとめ

 
 
 
 

あなたはこの世界に一人しかいない尊い存在です。

 

誰からも指図されない人生を許されたオリジナルの存在です。

 

 

そんなあなたは、親に指示や許可をもらわなくても自由に行動していい権利があります。

親がどう思うかは問題ではありません。

大切なのは、あなたがどう思うかです。

 

 

ダブルバインドを受け入れてはいけません。

 

 

どんなことを言われたとしても、親の考えは親のものであり、

自分の考えではないと分けて考えましょう。

 



強く自分自身を持って生きていきましょう。