レグのたまご

半世紀の記憶を記録

原価管理ルール再構築① 現状把握

ふと思い出した昔の話…

 

入社2年目

4つの工場の原価管理ルールを統一する

という命題を頂きました

 

全国に散らばる4つの工場

当時も、原価管理の方法に大きな違いは無く。。。

と最初は思ったのですが

この命題

完了までに約2年かかりました

 

原価管理のルールを統一する。。。

真は、収益計画・投資戦略等々、

事業戦略を検討するためのルールを作り上げる

ということだったのです

 

まず初めにしたことは

「原価管理とは」というお勉強

「会計」のお勉強

そして同時進行で現状把握・実態調査を進めました

 

が、この調査が最も大変だったんです

システム化は業界一進んでいたのに

実は…

システムのデータでは、実績記録として

現状を十分に把握できるデータは存在していなかった

データ構成が大雑把過ぎて

重要なことが調べられなかったんです

 

やむなく

倉庫にある製造記録2年分を調査

 

ペーパーによる記録

細かな製造指示なども確認することができます

というか詳細を調べる方法は他になかったんです

 

数千件の記録

まる二日かけて

デカイ模造紙に正の字書いて集計するという

今では考えられない膨大な作業

やり遂げました

 

結果

概略という見かたでは

諸先輩方の肌感覚とさほど違いはないものの

詳細に見ていくと

「そうだったのか」

という発見も多々あり

そしてこれまでになかった

有効な資料になりました

 

当時の事業規模は180億円位だったでしょうか

製造記録は膨大な数

躊躇しましたけど

与えられた命題に取り組むために不可欠なデータで

これまで社内のどこにもないデータ

調べるしかなかったんですよね

 

ちなみに

後に、システムを手直して

同様なデータを数時間で集計できる仕組みも作りました

 

山積みの箱から

束ねられた製造記録を取り出して

一枚一枚

内容をチェックしながら

正の字を書いていく…

 

やり遂げた時の達成感は半端なかったぁ

記憶は鮮明

しかし

なぜそんなモチベーションがあったのか…

それはナゾのまま

 

この当時に作り上げた集計方法など

以降、事業部の基幹システムに生かされています

というか..

後に、その基幹システムづくりも担当させて頂きました

そして20年以上経過した現在

システムは少しつづ変わっているものの

基本データやデータベース構造は

ほぼ当時のまま稼働中

 

このお話は奥深く長い…

今回は触り程度ということで

次回につづく…

 

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