河童の歌声

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お化けのような顔

2024-04-13 20:47:31 | 日記
20代の頃だったか、横浜駅でギョッとする様な顔の男性を見ました。
それを見て、思わずギョッとしない人は居ないと思います。
多分、中年とおぼしきその男性の顔。
顔の半分が下へ垂れ下がっているのです。

つまり目は5センチくらい垂れ下がっている。
視力とかは恐らく無くなっているのだと思います。
口は、しっかりと見た訳ではないのですが、下にあったのか?
顔の半分が5センチくらいは下に垂れ下がって、まさにギョッとするのです。

それから1年くらい経った頃だったか、
再びその顔の人を見かけました。その人は女性でした。
若い女性ではなかったのですが、彼女は流石に女性ですから、
自分のお化けの様な顔を隠すようなショールとかで覆っていましたが、
それは以前見た男性と同じだと、私には解りました。
彼女がどれほど辛いか、悲しいか、しかし誰も同情もしてくれません。

そういった話を、母に話したら、
母は一応は医学関係の仕事をしていたので、
「それはきっと骨軟化症ね」と言っていました。
つまり顔の骨が柔らかくなって下へ垂れ下がってしまうのです。

人間の身体というのは、実に難解で複雑で、時としてこんな悪戯をするのですね。
人間というのは美的なものには賛同し、感動しますが、
それと正反対のものには、拒絶反応を示し、見たくないと言って目をつぶるのです。

人はまさか自分がそんな、お化け顔になるなんて思ってもいません。
ですが、そうなったからといって、生きている以上、外出もしなければならないでしょう。
人とも会わなければならないでしょう。
その瞬間の相手から恐怖の目で見られる自分を思うと、誰だって会いたくはありません。
でも、生きている以上それは避けては通れないのが残酷です。


若い頃、仕事である会社に行きました。
そこで現場の人と会ったのですが、
その彼は、多分中年男性だったのですが、
その顔を見て、これまたギョッとしない人は居ないでしょう。
彼の顔はひどい火傷で、お化け顔だったのです。
私も当たり前ですが、ギョッとしました。
しかし、彼の顔の事はひと言も言いませんでした。
つまり「火傷をされたのですね」といった類の話です。
火傷である事は誰だってわかります。
でも、そうなる以前の真っ当な自分の顔を知っているのは本人だけです。

私はキザかも知れませんが、「真っ当な顔をしていた時の貴方と話しているのですよ」
というポーズをする事が、彼に対する礼儀、思いやりだと思いました。
本当にキザですね~、だけど私はそうしたのです。

テレビでシンナー遊びで顔に大火傷をして、お化け顔になってしまった女の子がいました。
彼女は16歳。
火傷を負う前の彼女は、本当に「可愛い女の子」でした。
普通の顔だった彼女を知っているのは彼女本人だけです。
その顔で長い人生を生きなければならないのです。
どれほど自殺という言葉が脳裏をよぎった事だろうか。
これから何十年もお化け顔で、結婚もあきらめざるをえないのか?
16歳の可愛かった女の子のこれからを思うと、
気の毒を通り越して、涙が流れました。

2019年に、京都アニメ放火事件が起こりました。
死者36名は、それまで日本の犯罪史上最大だった、
1938年の「津山事件・死者30名」を超える史上最大の事件になりました。
(津山事件に関しては私もブログに書いています。)
2018年2月6日、身の毛のよだつ津山事件)
しかし、こういった火災の事件というのは、
むしろ死んでしまった方が良かったという、大火傷を負った被害者がいるのです。
その程度の具合は、実際に会ったみなければ分かりませんが、
火傷によるお化け顔となってしまった気の毒な被害者を、
根本的に救う手立ては皆無です。

人は醜いもの、恐いもの、美しくないものには拒絶反応をするのです。
これは理屈などではなく、ある種の本能なのです。
それが如実なのが子供です、
彼等は分別のある大人と違って興味、好奇心が剥き出しです。
そういった子供から、お化けとして眺められる自分がいたら、
その悲しさは、誰にも理解して貰えません、
悲しみは自分だけの悲しさに泣くしかないのです。

自分がいつ、そういったお化け顔になるのかなんてわかりません。
しかし、気の毒にそうなってしまった人に、
「貴方が普通の顔だった貴方と会っているんですよ、貴方のそれ以外の事は私は知りませんよ」
というある意味キザなポーズをする。
それが人としてしなけらばならない事だと私は思います。

誰だってそうなりたくてなったのではないのです。
計らずもそうなってしまった人の、気持ちを思いやりたいのです。



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新型路線バス

2024-04-12 19:29:40 | 自動車
数年前から、都心部だけかも知れませんが、
新型の路線バスが走っていますね。
あれは、ひょっとしたら電気式なのかな?







最初に見たのは、高田馬場だった様な気がします。
そこから歌仲間の家に行った時、これに乗った様な記憶が(曖昧)



今までは何処の会社のバスでも全部がこの型でしたから、
どうせ乗るなら新型バスに乗ってみたいけど、
あまり多くはないトコを見ると、やはり電気なのかも知れません。





都内観光にこういった2階建てバスが走っていますが、
あれの2階部分に乗ってみたいと思っています。
雨と強風の日は絶対に乗りたくないけどね。



昔、香港の夜景を見に、2階建ての路線バスの2階に乗りました。
山の頂上まで曲がりくねった山道を走るので、
ローリングをかなり強く感じました。
だけど面白かったし、いい思い出になりました。



時々、ロンドンバスからの払い下げ2階建てバスを見かけますが、
乗客を乗せるのではなく、何かの宣伝用みたいです。
妻は車の事など興味は無いみたいだし、
新型バスの事など話してみても、きっと全然わかっていないんでしょうね(笑)

もし新型バスに乗れたらラッキーだし、
その時はジロジロと眼がきっと忙しくなりそうだ。


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古関裕而、ベスト30曲

2024-04-08 15:42:48 | 音楽


私は古関裕而を、日本が生んだ最大の作曲家だと思っています。
日本という国を知らない外国人に、音楽という媒体で、
「日本ってこんな国なんだよ」と理解させる事の出来る作曲家だと思っています。

「昼のいこい」のテーマ - Redone


それが最も顕著なのが、NHKの「昼のいこい」の、
テーマミュージックです。
これほど私達日本人の心に訴えかけるメロディーは、無いと思うのです。
あのエレキ馬鹿だった寺内タケシは、この音楽を聴いて、
自分も音楽の道に生きようと決心したそうです。

貴方が選んだ古関裕而、ベスト30というのを見ました。

1  〇   高原列車は行く
2  〇   栄冠は君に輝く
3      長崎の鐘
4  〇   オリンピックマーチ
5  〇   紺碧の空
6      六甲おろし
7      イヨマンテの夜 
8      モスラの歌
9  〇   君の名は
10 〇   とんがり帽子(鐘のなる丘)
ーーーーーーーーーーーー
11 ◎   昼のいこい
12 ●   福商青春歌
13 〇   あこがれの郵便馬車
14     ドラゴンズの歌
15     スポーツショー行進曲
16 〇   暁に祈る
17 ●   わらじ音頭
18 ●   福島夜
19 ●   青春の鐘
20 〇   愛国の花
ーーーーーーーーーーーーー
21     闘魂こめて
22     別れのワルツ
23     黒百合の歌
24 ●   長崎の雨
25 ●   我ぞ覇者
26     さくらんぼ大将
27 ●   ラバウル海軍航空隊
28     若鷲の歌
29 ●   我が家の灯
30 〇   夢淡き東京
ーーーーーーーーーーーーーー

◎、これは別格だと思います。
〇 これは、いい歌だな~と思う歌
●  知らない歌

しかし30曲、全曲がYouTubeで観られるというのは凄いですね。



古関裕而と奥様の金子(きんこ)とは、
金子が新聞で古関裕而を知り、
押しかけ女房的に、裕而22歳、金子19歳で、
ママゴトみたいな夫婦になり、一生愛し合ったおしどり夫婦でした。
本当に羨ましい、素敵で素晴らしい夫婦だったんですね。

もし神様がひとつだけ才能を与えてくれるなら、
私は作曲の才能が欲しかったと思う時があります。
金儲けの才能もいいですが、何か潤いが無い気がします。
人生は金が全てという事も言えますが、
それとは違った才能は、作曲は、
自分も周囲の人達にも、幸せ感をもたらせてくれる気がするのです。

35年間もハマった中国の歌。
訳の分からない世界で、どのCDを買ったらいいのか?
最終的な決め手は、作曲家の名前でした。
男だか女だか分らない中国人の名前。
〇〇〇という名前を覚えて、
「この作曲家には、外れが無い」と分かってきたのです。

私がもし外国人の、日本の歌にハマった男だとしたら、
古関裕而という読めない漢字の名前の形を覚え、
「この人だったら外れは無い」・・そんな感じでした。

知り合いの音楽好きな男は、バンド活動をしていて、
仲間内の若い男は作曲もするそうです。
で、彼の作曲したというCDを貰って、聴いたのですが、
2,3曲聴いただけで、すぐにゴミ箱に捨てました。
彼は仲間に「何で作曲が出来ないの」などと豪語してたみたいですが、
その音は雑音であり、騒音でしかなかった。

古関裕而は、3つの歌を同時に作曲していました。
左のテーブル、真ん中のテーブル、右のテーブルと。
そして完成した歌は、すぐに忘れる事にしていました。
それでないと、前に作曲したメローディーとかぶってしまうのです。
ある時、ラジオか何かで、ある歌を聴き、
「これはいい歌だね~、誰が作ったの?」と訊いたら、
横にいた助手から「これは貴方が作った歌ですよ」と言われたそうです。

古関裕而ベスト30曲は、とても参考になりました。
私はこれからも、いつまでも古関裕而ファンであり続けるでしょう。
その天才的な才能と、仲睦まじく最期までより沿った夫婦愛に感動するばかりです。


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ギャンブル依存症

2024-04-03 06:40:41 | 日記
大谷翔平の通訳だった水原一平が逮捕されました。
彼はギャンブル依存症だとか。
依存症というのは、もう病気で、それを治すのは不可能。
そのくらい根の深い病気です。

2011年に大王製紙事件がありました。
製紙業界第三位の大王製紙の会長が、
マカオ、シンガポールのカジノで106億円を使い、
会社に損害を与えた背任事件です。





その人の名は、井川意高(もとたか)氏で、
彼は大王製紙の3代目社長であり、逮捕当時は会長でした。
大王製紙は井川氏の祖父が四国で立ち上げた会社であり、
彼は2代目社長の父親から譲り受けた御曹司、ボンボンでした。

井川意高・・1964年生まれ。東大法学部卒、今年60歳、若いですね。
      2007年、42歳で社長。
      2011年、46歳で会長に就任。

大王製紙は日本の製紙メーカーでは、
王子製紙、日本製紙、に次ぐ業界3位の大企業でした。
現在は4位に落ちたみたいですが、売上高は646億円です。

井川氏は元々頭が良く、
小学校4年生の時に、父親から「お前受けてみろ」と言われて、
小学校6年生の模擬テストを受け、全国で2位だったと言いますから、
飛び級の頭脳だったのですね。

その彼は、元々きっとギャンブル好きな体質を持っていたのでしょう、
最初はヨーロッパかアメリカかでカジノに行きましたが、
それは年に1回とかだったのですが、
マカオを知りシンガポールを知ると、距離的に日本と近いですから、
頻繁に通える様になりました。

そういったカジノにはジャンケットと呼ばれる、言わば世話係がいます。
ジャンケットはカジノに大金をもたらせてくれる上客を見つけ、
その客の資産を推し量り、その客を喜ばせる為のあらゆる手段を使います。



シンガポールと言えば、世界に知られるこの建物があります。



そこの地下にカジノはあります。
一般の客はそこで、バカラに興じるのですが、
井川氏みたいな特別な上客は、
専用のエレベーターで最上階に特別ルームでバカラをします。
バカラというのは、言わば丁半博打で1/2で勝ち負けが決まります。
井川氏は最高で、2時間で38億円勝った事がありましたが、
そに日のうちに全部負けてしまいました。
カジノの儲けの70%は、こういった上客からの儲けだそうです。
彼等の人数は限られていますが、使う金額が半端ではないのです。

普段は大王製紙社長として仕事に没頭し、
金曜日、仕事が終わると7時間の飛行機でぐっすりと睡眠を摂り、
土曜日、日曜日と36時間眠らないでバカラをやり続け、
また7時間のフライトで眠り続け、月曜日からは仕事に没頭。
毎週それの繰り返しでバカラ三昧の生活。

井川氏いわく、「1000万円勝ったから車が買える。
1億円勝ったから家が買える」などと言ってる奴は、
永久に38億円は無理。だそうです。

ジャンケットは井川氏みたいな上客には至れり尽くせり。
持ち金が無くなれば貸してくれるし、
往復の飛行機はプライベートジェットだったり、
最高級ホテルの宿泊費は勿論無料。
客が欲しがるものは、何でも与えてくれるそうです。
こういった上客というのは、他人から顔を見られたくない、
というのでエレベーターは専用、ホテルも人知れずの部屋なんですね。

カジノでは客が勝ち逃げしても怖くないんだそうです。
何故なら、彼等はまたカジノに遊びに来てくれるから。
恐いのは二度と来なくなってしまう客。
井川氏も負けが込んで会社に大きな秘密を持っても、
案の定、カジノ通いがやめられなくなってしまいました。

彼は2011年に事件が発覚して逮捕され、
2016年12月まで4年間の実刑となりました。

井川氏一族は大王製紙を追い出されましたが、
今でも都内の豪邸に住んでいるし、全く無一文という訳ではありません。
現在「自分はニートだ」なんて言ってますが、
それなりにYouTubeなどで活躍されていますし、
韓国だったかのカジノで賭けている姿を見られたりしている様です。

やはり、ギャンブル依存症は不治の病なんでしょうか。
水原一平は、さてこれからどういった事になるのでしょう?
大谷翔平の精神をかき乱す事だけは、本当にやめてほしいですね。


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朝ドラ「ブギウギ」が終わってしまった

2024-03-29 13:39:58 | 芸能


NHKの朝ドラ「ブギウギ」が終わってしまいました。
最初は、笠置シズ子の生き様など、ほぼ興味は無かったのですが、
段々好きになり、のめり込んでしまいました。
のめり込んだ最大の理由は、趣里という女優の魅力の虜になったからです。

趣里などいう名前はそれまで聞いた事もなかったし、
彼女が、水谷豊と伊藤蘭との間に生まれた子供だという事も知りませんでした。
というか、私は水谷豊と伊藤蘭が夫婦であった事も知りませんでした。
つまり彼女に関しては、な~んにも知らなかったのです。



美人というタイプではありません。
体形も小柄で細身で、いわゆる私の好みのタイプでもありません。
しかし、彼女にはこれから大きく羽ばたいていくであろう才能を感じるのです。
「この子(あえて子と言う)は凄い女優になる」
それを強く感じるのです。
底抜けに明るい時、それとは反対に沈んだ時の暗い顔。
その両面に、彼女独特の顔の表情と、心の彷徨いを感じられるのです。

大女優、あるいは大スターとなった女優でも、
いつまで経っても大根役者だと思う女優さんもいます。
貴女はいつまで大根役者やってるのと、
観てるこっちが気恥ずかしくなってしまう女優。
しかし、趣里は最初から、いい役者なんです。
それは持って生まれた素質です。
こういった役者を初めて見ました。

でも、毎日の様に彼女とデートしてた私は、
これからは、もう彼女に逢えなくなってしまいました。
これが実に悲しい、寂しい。
これから彼女に逢いたかったら、彼女の出演作を観るしかありません。

言っとくけど、この子は、凄い女優になるよ~。
楽しい時、嬉しい時、悲しい時、寂しい時、
これからそういった様々な人生の隘路を演じ、魅せてくれるのでしょうか。
私達を魅了させてくれるのでしょうか?
彼女には自分は何をすべきかを大いに悩み苦んでほしい。
そういった貴女だけしかできない世界の結果を、
私達に見せてほしい、これからの貴女を観るのが楽しみです。

16.2.12.東京ブギウギ・新宿ともしび

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