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情報化社会を読み解く

2017-06-24 08:55:00 | Weblog

 おはようございます。

 この表題はこの本の0章の題名、情報化社会を読み解くキーワードのコピーです。章のトップ1ページに書かれた章の概要は、ドキュメントシステムの本の概要とほとんど同じ論旨だと私は思いました。編集長も著者も対象市場も同じだから当然でしょう。

『これからの社会では、パソコンに関する正しい基礎知識が不可欠です。本書では、マルチメディアの現状や今後必要になるコンピュータに対する新しい考え方を、キーワードで詳細に説明しています。

 パソコンを道具として使いこなす必要がある人も、専門用語に慣れたコンピュータに経験がある人も、ぜひ本書を読んでほしいと思います。パソコンを得意とする人は、その知識をコンピュータ全体に広げていってください。

 本章は、特にパソコンを”食わず嫌い”している人におすすめします。パソコンやコンピュータにアレルギーを持っている人も、あきらめずトライしてください。』

 0章ははじめにの文章だった、何故ゼロ章があるかを思い出しました。私好みの長すぎるはじめにに編集長はダメ出し。これでは読者は本文まで読み進んでくれない。ドキュメントシステムの読者の評価から学んだのかもしれません。はじめにを1章と同じ書式に書き換えて、0章として独立させたい、と言いました。もっともと私も思い、書き直しをはじめました。

 はじめにの原文には、専門用語がたくさんあり、困りました。章ごと同程度数の節を設け、初出のキーワードは節ごとに3個以下に留め、各節の文の終りで分かり易く説明する、が編集方針でした。

 はじめにでは用語選択は気楽でした。後ろの章で初出するキーワードもありました。0章は読者のとっかかり。平明な説明をしなければいけません。0章はもちろん、専門用語のキーワードの初出の位置が変わりました。すべての節の文を書き直すことになりました。各ページデザインの美しさを考え、挿絵も修正しました。

 このようなまとめ方は他のキーワード集に見られない凝ったまとめ方。自信作だったからか、編集長は毎年の改版を私に打診してきました。でも、情報処理システム分野では新しい専門用語がどんどん生まれています。もう無理と言い、代替案として私は、完全就職ガイドや新規事業企画の成功学を提案しました。

 これらのあら原稿ができ、編集担当に電話した所、編集長が体調を壊し下血。出社していないとのこと。孫さんが使いすぎ。残業は毎月200時間以上だったろう、と私は思いました。その後、彼は1年以上休職し、後に気楽な担当として復職しました。下血の原因は不明でした。

 コンピュータも大衆化。ソフトバンクの編集方針も変わり、新編集長が私の担当になりました。それでも完全就職ガイドが出版できました。新規商品企画と事業の成功学は没になりました。専門書は売れない時代になりました。そこで私は複数の出版社に出向きお願いし、中村洋四郎さんの監修で、2冊に分けて出版できました。

 今日、情報化社会ではなく情報社会、もう真っただ中。パソコンをパソコンとスマホに置き換えたらこの説明はOKだろう。コンピュータの用語は情報処理システムに置き換えると良いかもなど、全体としては良い論旨と思えました。昔の私の文章も捨てたものではなかったようだ、久しぶりに自己満足できました。

 今日はここまでにします。

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