国会の正常化と日経平均株価。
連休明けとなった昨日の日経平均も小動きに終始。
一時、120円ほど下落したもののすぐに切り返し、
結局、5.42円安と小幅の続落にとどめています。
まだ新しい買い材料は見当たりませんが、
米国を中心に海外市場が落ち着いてきており、
これが日経平均を下支えしていますし、
今週の日中韓会談での成果への「期待」や、
国会審議が正常化することへの「期待」など、
日経平均を「本来あるべき水準」に戻した材料が、
売り方を躊躇わせているようです。
昨日、発足した国民民主党は最初から大失速し、
参院でも野党第1党から陥落しそうというのは、
官邸にとってはやや誤算だったようですが、
彼らが審議拒否という戦術を封じることで、
事実上、安倍政権の国会運営を後押ししてくれます。
一連の疑惑追及はまだこれからが本番であり、
安倍総理にとっては「茨の道」が続きますが、
自民、公明、維新、そして国民民主党が出席すれば、
重要法案の審議・採決も進められることになり、
残り少ない会期をフルに活かせることになります。
「国会が空転しない」ということのメリットを、
安倍政権が享受できるようになるのであれば、
政権が「突然死」するリスクもだいぶ減り、
日経平均の急落、崩落のリスクが減ります。
こういう状況で安倍総理は外交戦を中心とした、
「反転攻勢」をまだまだ継続しています。
明日は日中韓首脳会談ですが、
会談が始まる前から日中間は「融和ムード」で、
いくつか「成果」も出始めています。
このところ北朝鮮は「雪解けムード」に水を差し、
米国と日本の圧力に牽制していますが、
日米陣営にうまく中国を寄せてくることが、
安倍政権の狙う「神風」にも極めて重要なだけに、
首脳会談での「成果」が「期待」されるところです。
ともあれ外交戦の推移の如何によって、
日経平均の今後も大きく影響を受けそうですので、
次号メルマガ（第212号：5月13日）で分析します。
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