「愛と胃袋」?でフレンチを食う | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

 「愛と胃袋」という変わった名前のフレンチレストランを偶然見つけた。場所は高根町「道の駅南清里」のすぐ近く、我が家からクルマで10分程度のところである(愛と胃袋HP)。

 

 

 

 昼夜とも要予約なので電話をすると、残念ながら昼はすでに満席ということで、夜のフルコース(9品

5,850円)を予約した。安かろう不味かろうのリスクもある価格である。

 

 たたずまいは、ただの田舎家である。細い道にぽつねんとある。

 

(わずかに暖簾がかかっているのみ フレンチレストランには見えない)

 

 玄関先にシェフが出迎えてくれ、さっそく中に入ってみると室内は外見とはうって変わった小ジャレた空間で、ジャズなんかも流れている。

 「本日はご来袋ありがとうございます」というカードとともにテーブル席が設えてある。

 

 「今夜は貸し切りです」、連休最後の夜は皆急いで帰るのだろう。シェフの言葉に甘えて遠慮なく写真を撮った。

(テーブル席が6つくらい)

 

(客席から厨房が垣間見える)

 

 さて、本日のコースである。テーマは「寒露 鴻雁来(こうがんきたる)」 意味は、分からない。

 

 amuse 秋刀魚のジュレと平飼いたまご

(あっさりした味わいと凝った食器類)

 

 hors-d'oeuvre  北杜市産ニホンジカと甲州豚のパテ・アンクルート

(アンクルートってなんだっけ?)

 

soupe ブラウンマッシュルーム    

legumes 天然きのこの煮もの瓜坊(イノシシの子供)のロースト乗せ

(キノコはヒラタケ?忘れた 瓜坊は柔らかく臭みもない)

 

poissons 山口県産天然イトヨリ鯛

(鯛のソテーに干しナスを添えて)

 

entre-deux  青レモンシャーベット

viandes  穂坂を走る放牧豚ロースト(走るとこ、見たんか?)

dessert  ラズベリーシャーベットとイチジクの煮たやつ

petits fours  フィナンシェ(バターケーキミニサイズ)

 

以上である。

 

・ 結論から言うと安くてとても旨い。大泉住民としては中村農場直営 Le pionnier を推したいところだ
 が、こちらの方が私は旨いと思う。

 

・ 食材、味付け、食器、随所に和のテイストがある。フレンチ懐石というほどではなく懐石風フレンチと
 いった感じだが、バターバターしてなくて、私と同世代の方やお年寄りには喜ばれると思う。

 

  話は脱線するが、「マーサの幸せレシピ(リメイク版は「幸せのレシピ」)」という映画に、恋人同士でも

 ある男女のシェフの、

 「フランス料理の秘訣は?」

 「バター。バター、バター、バター!」

 という会話が出てくる。オリジナル版でもリメイク版でもこの会話が出てくるので、向こうの人たちにとっ
 てもバターの多用というのは驚きの事実なのだろう(この映画、心がホンワカしてお奨めです)。

 

  シェフは三軒茶屋のフレンチレストランで修業なさったそうだが、それ以前は割烹で修業したそうだ。

 席から厨房が一部見えるところや、献立書きなんかも和の発想かもしれない。

 

・ 魚以外はほぼ地元の食材を使っている。特にジビエは、シェフ自身こちらに移住してから狩猟免許を
  取得したそうで、明野ジビエ会の会員になっているそうだ(北杜市のジビエ事情は→ ここ)。 

 

(すげえ立派な会員章)

 

 11月15日からジビエが本格スタートするとのこと。それを楽しみに、再会を約して家路を急いだ。

 北杜市方面にお越しの節はぜひお寄りください。お奨めします。

 

 なお、店名はフランスの格言からとったそうだ。