（おめでとう！）
日本のプロ野球は全く盛り上がらない（私的に）が、ＭＬＢプレーオフではマー君、ダルビッシュともに好投、明日（日本時間１２日）ヤンキースが勝てば、ワールドシリーズでマー君対ダルビッシュの投げ合いが見れるかもしれない。
その時私はヤンキースを応援するだろう。なんとなくドジャースはこすっからいイメージがあって虫が好かないのだ（その背景は→ここ）。
それにしてもヤンキースの新星アーロンジャッジは凄い。新人にして５２本塁打のスラッガーである。
〈２５歳 身長２０１センチ、体重１２８ｋｇの巨漢）
出身地はカリフォルニア州リンデンという小さな町。どの位小さいかというと、リンデン教区には生徒が
２，７００人しかいない。
ジャッジ少年は野球、バスケット、アメフトすべてのエースだったそうだ。さぞモテモテの青春期を過ごしたことだろう。プロムで二股かけたりして。
そのまま順調に（？）行けばハイスクールで一番かわいい子と結婚して地元のガソリンスタンドに勤務、今頃は子供たちのハロウィーンの衣装作りを手伝ったり、共和党の集会に顔を出す日々だったに違いない（リンデンの属するサンホアキン郡は伝統的に共和党が強いらしい）。
「あ～オレがいればＤバックスが勝てるのに！」なんて言いながらＴＶの前で缶ビールグビグビだ。
運命というものは全くわからない。
一昨日のヤンキース戦をご覧になった方も多いと思うが、フライを取り損ねたときのあのしょげた顔。
うって変わってホームランボールをフェンスの中からつかみ出すファインプレーをやった時のドヤ顔。
なりはデカいが無邪気な子供そのものである。そういえば同僚のガードナーがサヨナラホームランを打った試合では、はしゃぎすぎて顔面をガードナーのヘルメットで強打、前歯が折れてしまった。
すさまじい打力と、愛すべきキャラ、そのうえ白人と黒人の混血だというのだからジーターに代わるヤンキースのスターとなることは間違いないだろう。サンチェス（２４歳）、グレゴリウス（２７）、カストロ（２７）もいいし、バード（２４）も伸びしろ十分、ヤンキースがジャッジを中心に昔年の栄光を取り戻す日は近い。
それにひきかえ我が読売ジャイアンツは・・・まあ愚痴はこぼすまい。残念ながら来季の優勝もないことだけは断言できる。
マー君、ダルビッシュの好投、メッシの起死回生のハットトリック、いずれも素晴らしいが、ベストスポーツオブザウイークはアイスランド代表サッカーチームでしょう。
人口３３万人、適齢男性（１９歳以上３５歳以下）数はわずかに４４，４１１人のアイスランドが初のＷ杯本戦出場を決めたのである。
アイスランドの皆さん、今まで一度も会ったことはないけど、おめでとう！
それにしてもサッカーというスポーツは単純そうで、奥が深い。選手の技能、体力、ゲームの戦術、そして運が試合の帰趨を決めるのだろうが、戦術要素がいちばん重要なのではないか。
ハイチ戦で日本代表には全く興味を失ってしまったので（ジャイアンツも日本代表も監督代えないと出目はないと思う）、Ｊ１の今後、とりわけ縁もゆかりもない（現時点では）ヴァンフォーレ甲府の残留可能性
が気になりだした。
サポータの皆さんのご意見はがんばれ、とか、私も応援する、とかが多くて屁のツッパリにもならない（ごめんなさい、でも真実です）ので、冷徹に数値から予測することにした。もともとファンでもなんでもないのだからアナリストの眼でチームを分析することも許されるであろう。
・ まずＪ１のチームを４区分する。
優勝、ＡＣＬ出場権に絡む勝ち組 鹿島、川崎、柏、横浜、Ｃ大阪、磐田
可もなく不可もなくブラブラする中間層 浦和、鳥栖、Ｇ大阪、神戸、東京、仙台
残留争いで必死のリストラ組 清水、札幌、広島、甲府
「蹴られたやつはバカ」の死に馬組 大宮、新潟
・ 最近の調子を味付けするため９月に入ってからの獲得勝ち点をチーム持ち点とする。
・ 対勝ち組は負け、ただし持ち点が上回る場合のみ引き分けとする
対中間層との対戦は持ち点で上回った場合勝ち、同点なら引き分けとする
リストラ組同士の対戦はガチンコになって引き分け、対死に馬戦は無条件で勝ちとする
（リストラ組すべてが対戦する東京戦は重要）
結果は甲府堂々残留となった。
勝ち組との試合がわずか１試合、しかも直前３連敗のＣ大阪戦のみというのが有利だ。また死に馬と２試合あるのも大きいうえに、リストラ組同士の試合もない。
この結果は、ひいき目とか、ファンの偏愛といったバイアスは全くない。高度な統計学を駆使した純粋な科学的成果であるので、どなたも納得感が高いと思う。
人口３３万人のアイスランドも快挙を成し遂げた。
甲府にできないわけないじゃんね。がんばれし（ファンではないですが）。
（追記 表中広島の最終勝ち点は３４です。コンピュータの障害です。失礼しました）
