日経平均が389円の爆上げ、7日の終値は22,937円。ついに21年ぶりにバブル崩壊後の戻り高値22,666円を回復した。
持ち株を長いこと塩漬けにされていた個人投資家の皆様、おめでとうございます。
バブルが完全崩壊し、我が国が「失われた20年」に陥ったのは1997年である(消費税を5%にアップしたのがとどめの一撃となった)。
株価の長期低迷を暗示するかのように、この年山一證券が破綻する。
2006年にはライブドアショックで新興市場が壊滅した。
当時私が通っていた荒木町のバーのマスターは、よほど腹が立ったのだろう、ライブドアの株券で箸置きやコースターを大量にこさえていた。
「ロバに乗って日本一周の旅をするので、ゆるふわさんの会社でスポンサーになってもらえませんか」
というやりとりを最後に音信不通となったが、マスターは今どうしているのだろうか。
その後2008年、リーマンショックで日本株はどん底を迎える。
2007年の秋、ちょうど任天堂の株価が7万円を超えたころ、私は「株の師匠」の指南で生まれて初めて株を買った。マネックス証券に口座を開設し、初めて買い注文をいれた時には手が震えた。
師匠はなにくれと指導してくれたが、なぜかネット証券にはネガティブであった。
「あれはシロウトが使うものだ」と自分を棚に上げて憤慨していたが、師匠は今どうしているのだろうか。
今にして思えば株を始めるにはよいタイミングで、すべった転んだあったものの、株のおかげで八ヶ岳に家が持てたのである。
日経平均に連動するインデックス投資でも倍になったのだから上げ相場では腕もセンスも関係ない。
また入社以来続けていた従業員持ち株会も家を建てる際にはすさまじい威力を発揮したのであった。
これから株はさらに上がるのか。バブルの再来はあるのか。
私はかろうじてバブルの恩恵を受けた世代だが、それ以下の世代の皆さんにも一度はあの狂気と喧騒を味わっていただきたいと思う(バブルの風景記事は→ ここ)。