ストーカー・DV犯罪にみる「一億総活躍社会」 | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

(一億総活躍社会、進行中)

 

 日経新聞によると、2017年のストーカー・DV犯罪は過去最多だったそうだ。

 怒り、嫉妬、強欲、「7つの大罪」がある以上世の中から犯罪がなくなることはないだろうが、弱い者を迫害するような犯罪には心の底から腹が立つ。典型は幼児虐待だがストーカーやDVも弱者を痛めつけるという点では変わらない。

 
 警察庁の統計データを見ると、この忌まわしい犯罪にも世相が反映されている。
 
 

  (「朝日新聞デジタル」より転載)

 

 2017年におけるストーカー被害の相談数は過去最多の23,079件、うち被害者が男性のケースが

女性被害以上に増加して2,698件と全体の11.7%を占めている

 

 20年ほど前だが私の部下に女性ストーカーに悩まされている、という男がいた。

 パッと見それほどハンサムとも思えないので、飲みに連れて行って自惚れんじゃないよ~とカラミ酒をすると本当です、証拠を見せますと女性から送られてきたメールを見せてくれた。

 「〇〇の気持ちはわかってる。そんな目で私を見つめないで」

 「好きって言えないの?いくじなし」

 「あなたの部屋の電気がついていないと、どうしているのか心配で気が狂いそう」

 ほどなくして男は会社を辞め、ストーカー事件はうやむやとなった。

 その後くだんの女性加害者が私の部下となったことがあったが、私の緊張をよそに彼女は私のことは全くのout of 眼中、恥ずかしながらホッとするよりも嫉妬のようなシャクに触るような気持ちになったのであった。

 

 男は現在は翻訳家として糊口をしのいでいるが、久しぶりにまたぞろ飲みに行ってカラミ酒、お前さん本当に食えてるのか、と聞くと「食えてます、『〇〇〇(大ヒット映画の原作)』知ってます?あれ僕が訳したんです」とヌカす。

 「ふ~ん、じゃあ聞くけどさ、『モミアゲ』って英語で何て言うんだよ?」

 「サイドバーンですね。side burn(←さっき辞書ひいたら本当でした)」

 「じゃあ、『つむじ』は?」

 「おほほほ~(ちょっとゲイっぽい)、英語にはないと思いますよ。つむじは」

 「ほほう、アメリカ人にはつむじがないのか?」

 「ありますけど、彼らはつむじには関心がないのです」

 「鼻毛」

 「△△△だったかな~」

 「ほくろからびよ~んと伸びてる長い毛」

 「・・・。」

 (以下省略)

 

 話を戻すが、つまりストーカー被害の世界でもY染色体の劣化、母性社会の進行が見受けられるのである。

 

 また、男性の被害者は前述のとおり2,698件だが、これに対応するであろう女性の加害者は2,749件となっており、数が合わない。つまり女性が女性にストーカーをするトランスジェンダー型被害が少なからずあるということだ(もちろん男性が男性に、というパターンもあるだろう)。

 さらに70歳以上のお年寄り加害者が786件ある。同世代の被害者は250件だから、最近図書館で

問題となっている「じいさんの図書館ナンパ」が思いのほか横行している

 

 DV被害も傾向は同じである。

 2017年のDV被害数72,455件のうち、男性被害者は12,440件、ここ5年で凄まじい勢いで増加している。Y染色体の劣化、「ますらお振り」の」消滅という意味では、ストーカー被害以上に象徴的だ。

 男が女性に暴力を振るわれる、そんなことが本当に起こっているとはにわかに信じがたいが、厳然たる事実なのである。

  私の周囲では男性被害は聞いたことはないが、

 奥さんと娘がタッグを組んでダンナを口撃 → ちょっとこづいても逆らわないので次第にエスカレート

というのはいかにもありそうに思える。

 トランスジェンダー型DV(女性加害者12,516)も、爺さんDV(70歳以上加害者4,900)もストーカー同様増加している。

 

(YAHOOニュースより転載)

 

 Y染色体の劣化に歩調を合わせるかのように、女性の活躍、高齢者の活躍を促す「一億総活躍社会」が陰湿な犯罪の世界でも着実に進行しているのである。